「エンケイの最軽量モデルが現代技術で深化!」深リムと走りを両立させた『RPF1RS』という存在

現代のトレンドを反映させたディープリムモデル!

47mm〜72mmまで攻めた深リムスペックを実現

2022年、エンケイ・レーシングシリーズの中でも最軽量モデルとなる『RPF1』が20周年を迎えた。

レーシングシリーズとはその名の通り、モータースポーツ用ホイールに起源を持つラインナップであり、中でもF1用ホイールをルーツとするのがRPF1。発売から20年が経った今もなお、軽量スポーツホイールの代名詞として君臨しているモデルだ。

そんな同社を代表する名作の20周年メモリアルを飾るにあたって、「現代の技術を駆使してRPF1で何かができないか」というチャレンジが企画された。そのうちの1つが、ここで紹介する『RPF1RS』である。

RSには「レーシング・ステップ」など様々な意味が込められているそうだが、エンケイでは「リム有」の称号として用いる名称だ。元々のRPF1も1ピースのスポーツモデルとしてはリムが深いデザインではあるが、RPF1RSはしっかりとしたディープ&ステップリムデザインを採用している。

それでいて、ドレスアップ路線とするのではなく、あくまでスポーツホイールとしての性能を追求。リムを圧延して成形することで鍛造に迫る強度を与える「MATプロセス」を、従来方式ではインナーリムにのみ施していたが、アウターリムにも採用。この新技術「MAT RS」によってホイール全体の機械的性質を向上させながら、ディープ&ステップリムを成立させつつ、軽重量と高強度を両立しているのだ。

RPF1RSは現状18インチのみのラインナップとなるが、リム深度は9.5Jが47mm、10Jが60mm、10.5Jと11Jが72mmという設定。画像は左のシルバーが72mm、右のマットガンメタが60mmだ。

リム形状はディープリムホイールに多いリバースリムではなく、バレル形状のノーマルリムを採用。これは、大型ブレーキシステムを装備する最新のハイパワー車への適合を図るためだ。

応力分散性とブレーキ放熱に優れる2×6マルチスポークはもちろん継承。ステップリムからもう一段のリングを設けてスポークを敢えて短くしているのもRPF1譲りの特徴だが、ロングスポークよりも軽量設計で有利になるのが理由だ。

左がRPF1(マットブラック)、右がRPF1RS(マットガンメタリック)。

オリジナルのRPF1もフロントリムを備えるデザインとなるが、これをMAT RS製法によって強くディープに仕立てることで、走りも見た目も…と拘ったのがRPF1RSというわけだ。

製品仕様
ENKEI Racing RPF1RS
15インチ:8.0J 4万2900円〜5万6100円
18インチ:9.5J〜11.0J 6万4350円〜6万7650円

●取材協力:エンケイ TEL:053-522-5245

【関連リンク】
エンケイ
http://www.enkei.co.jp

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