「遠州脱炭素プロジェクト」は、静岡県の遠州地域に拠点を持つ参画企業が、中部電力ミライズとともに、遠州地域の脱炭素化への貢献を目的として太陽光発電の導入量最大化と有効活用に取り組むものである。
具体的には、コーリツは、本社工場及び西工場(静岡県磐田市)の屋根上スペースにおいて、中部電力ミライズが提供するオンサイトPPAサービス※1により、自社の電力需要以上の電気を発電する設備(合計パネル出力:約748kW)を設置し10月17日から発電を開始した。発電された電気は、コーリツが同工場において自家消費するとともに、休業日等に生じる余剰電力を、中部電力ミライズがオフサイトPPAサービス※2の仕組みによりスズキの本社(静岡県浜松市)に供給することで、無駄なく活用される。
これにより、コーリツは、電力が余剰になっても融通先が決まっていることで、屋根上の設置スペースを最大限に活用して太陽光発電を導入することが可能となると同時に、スズキは、コーリツから余剰電力を調達し、自社のサプライチェーンの脱炭素化を進めることができる。運転を開始した太陽光発電設備で発電し使用される電気は、年間で約90万kWh(スズキ:約20万kWh、コーリツ:約70万kWh)となる見込みとされている。

【注釈】
- 利用者の敷地内に設置した太陽光発電設備などで発電する電気を、利用者が自家消費するサービス。発電した再エネ由来の電気の使用量に応じサービス料金を払うため、利用者は初期負担無しで再エネ由来の電気を利用できる。
- 敷地外に設置した太陽光発電設備などから、電力系統設備を介して電気を供給するサービス。


