急速充電搭載で利便性を向上 エンジン車追加で選択肢拡大

車名の600(セイチェント)は遠く1950〜60年代のリヤエンジン車の頃からの引用で、BEVということで、500eに倣い600eとしている。ただし500eは専用で起こされたプラットフォームだが、この600eは現行モデルで言うとプジョー2008、ジープ・レネゲードなどと共通のeCMP(コモン・モジュラー・プラットフォーム)を使う。
エクステリア




スタイリングは一見するとICEの500Xに似たイメージだが、よく見れば例の(?)チコちゃん風のヘッドランプや、モデル名の3桁の数字を中央に大きくあしらったデザインなど、500eとのつながりをもたせたものであることがわかる。ボディサイズは500Xと比べると全長が95㎜短いほかは全幅と全高はそれぞれマイナス15㎜、ホイールベースはマイナス10㎜と僅かだけ小さい。なお給電口はボディ左後方に備わり、リッドを開けると急速/普通電のふたつのソケットが(苦労して配置したのか)斜めに並ぶ。
乗降性


インテリアは丸の下側をカットしたメーターフードや2本スポークのステアリングなどに元の600のイメージが盛り込まれる。シフトはセンターコンソールに左側からP/R/N/D(B)と横に並ぶスイッチを選んで行なう方式。ほかに走行モードの切り換えも可能だ。エコレザーのシートはFIATのモノグラムをあしらったもので、なかなか明るい雰囲気。後席のスペースは驚くほどではないが、もちろん人を乗せるチャンスが少なからずあるのなら、2ドアの500eに対して4ドアのアドバンテージは大きい。
インストルメントパネル

また「LA PRIMA」と呼ばれるグレードは装備も充実。運転席はアクティブランバーサポート付きの6ウェイパワーシートとなるほか、7インチフルカラーTFTマルチファンクションディスプレイ、リヤパーキングカメラをはじめ、閉じる際はピッピッピッとブザーを鳴らしながらバタン! と閉まるハンズフリーパワーリヤゲートも備える。ラゲッジスペースの床は2段にして使うことができ、試乗車には下段に充電ケーブルが格納されていた。駐車ブレーキはオート機能付きの電動式だ。
居住性


安全運転支援関連の機能も充実しており、ストップ&ゴー機能付きのACCほか、LPA(レーンポジションアシスト)、LKA(レーンキーピングアシスト)、TSR(トラフィックサインレコグニション)、ブラインドスポットモニターや、ドライバーアテンションアラート、インテリジェントスピードコントロールなどを備える。54kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーから電力の供給を受け、115kW/270Nmのモーターで走るFWDの走りは、至って軽やかなもの。と言っても加減速はシャープなイメージと言うより穏やかなもので、600eのキャラクターには合っている。乗り味も同様で、どちらかと言えばゆったりとした印象のものだ。一充電走行距離はWLTCモードで493㎞。昨今のBEVらしく十分な実用性をもつ。
うれしい装備






月間販売台数 NO DATA
現行型発表 24年9月(「HYBRID」追加 25年5月)
WLTCモード燃費 23.2 ㎞/ℓ※「HYBRID」

ラゲッジルーム


なお、1.2ℓの3気筒ターボに48Vリチウムイオンバッテリーと電気モーターを組み合わせた600ハイブリッドも先頃追加された。


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