レギュラーガソリン200円が当たり前の時代が来る!?
いや〜、参りましたね。マジで。最近、通勤途中にガソリンスタンドの前を通るたび、電光掲示板の数字を見て「え、見間違い?」って二度見しちゃうのは私だけじゃないはず。中東での緊迫した情勢をきっかけに原油価格は高騰の一途。ついに日本国内でも、レギュラーガソリンが1リッター200円を超える地域が出てきました。
私、モトチャンプ編集部のサンタサンは、片道30kmの道のりをバイクで通勤しています。往復で60km。これがもしクルマだったら……と計算するだけで冷や汗が止まりません。正直、今のこのドキドキ感は、昔の「限定解除」の試験前以来ですよ。一刻も早く事態が落ち着くことを願うばかりですが、そんな「家計の危機」において、改めてその価値を噛み締めているのが、排気量110ccや125ccの、ピンク色のナンバープレートでおなじみ「原付二種クラス(原二)」なのです。
「寄り道」と「自由」こそが、バイク通勤のメインディッシュ
あらためて言わせてください。原付二種こそ、現代における最強のアーバン・コミューターであると!
通勤ラッシュの殺人的な満員電車の密を避け、クルマが列をなす大渋滞を横目に目的地へ向かえる高い機動性。でも、原付二種の本当の良さは、そんな「効率」だけじゃないんです。
何よりの魅力は、その圧倒的な「自由」にあります。
仕事帰りにふと見かけた赤提灯ならぬ「旨そうなラーメン屋」にフラッと吸い寄せられたり、夕焼けが綺麗ならちょっと遠回りしてみたり、緑の多い裏道を走ってみたり。クルマじゃ駐車場を探すのがひと苦労だし、電車じゃわざわざ途中下車して改札を出るなんて面倒くさい。でも、原付二種なら「おっ、いいな」と思った瞬間にハンドルを切るだけで、そこが自分だけの目的地になる。
もちろん、今の時期は花粉が猛威を振るっていて、ヘルメットの中でクシャミと格闘しなきゃいけないし(笑)、雨が降れば濡れるし風が吹けばそれなりに寒い。それでも、季節の匂いや、昨日より少しだけ遅くなった陽の入りをダイレクトに肌で感じながら走る時間は、人混みが苦手な私にとって、最高のリフレッシュであり、明日への活力を蓄えるための大切な儀式なのです。
カタログ燃費と「付き合い方」のリアルな話
今回はそんな原付二種クラスの中から、特に「燃費」にフォーカスして現行モデルをチェックしていきます。バイクの燃費といえば、最近はカタログに「WMTCモード値」という、より実走行に近い数値が載っています。原付二種ならリッター40km以上走るのが当たり前、という驚異的なエコ性能を誇るわけですが、ここでサンタサンから一つアドバイスを。
新車の時は「カタログ通り、いやそれ以上走るぞ!」と感動するものですが、長く付き合っていくとそうはいきません。
例えば、私の相棒であるヤマハ・BW’S125。新車当時はリッター40kmオーバーで元気に走ってくれていましたが、最近はちょっとお疲れ気味。エアクリーナーが詰まり気味だったり、オイル交換をサボり気味だったり、あるいはタイヤが減って接地面積が増えたり、チェーン(スクーターなら駆動系ですね)が消耗したり……。そんな「愛(とメンテナンス)の欠如」が積み重なると、エンジンの圧縮圧力低下も相まって、同じ出力を得ようとアクセルを開けるもんだから今では35km/ℓを切るまで落ちています。
しかしながら35km/ℓまで落ちたなんて嘆きつつも、冷静に考えればこれって凄いことなんですよ。一般的なクルマの2倍、3倍以上の効率ですから。ガソリン高騰時代において、これほど経済的で、かつ自分の意志でどこへでも行ける「走る楽しさ」を失わない乗り物が他にあるでしょうか?
「便利さ」で選ぶなら、やっぱりスクーター(二種スク)!
今回のランキングでは、あえて「スクーター(通称:二種スク)」をメインに据えました。
燃費の数値だけを純粋に比較すれば、実はスーパーカブシリーズなどのミッション車の方が優秀だったりします。でも毎日30km走る、自称バイク通勤マイスターの私から言わせれば、コミューターとしての「正義」はやっぱりスクーターに軍配が上がるんです。
不意の雨でも下半身が濡れにくいボディ形状、買い物袋を迷わず積めるコンビニフックやシート下収納、そして何よりストップ&ゴーが続く市街地でクラッチ操作から解放されるイージードライブ。この「快適性という目に見えないコストパフォーマンス」を重視して、まずはスクーターのトップ5をじっくり見ていきましょう。
もちろん、趣味と実益を兼ね備えたミッション車たちもおまけで紹介するので、そちらもお見逃しなく。さあ、おサイフに優しくて、通勤路がちょっとした旅に変わる。そんな“最高にちょうどいい”相棒を、一緒に見つけていきましょう!
燃費が良い現行モデルトップ5【スクーター編】 第1位:ヤマハ Fazzio(ファツィオ) 56.4km/ℓ
ヤマハが放った最新の刺客は、まさかのハイブリッド! 2026年春に登場したこのファツィオ。レトロ可愛い見た目とは裏腹に、発進時に電気の力で駆動を助ける『パワーアシスト』を装備。そのおかげで、ガソリン代高騰に苦しむ我々の救世主として1位に輝いた。車重も97kgと超軽量だし、通勤のアシとしてはもちろん、街中の景色に溶け込むお洒落さもズルイよね。個人的には、このポップなカラーで寄り道するだけで気分が上がりそう! エンジンは、ヤマハ独自の高出力・好燃費を実現する「BLUE CORE」技術を採用する空冷124cc。
第2位:ホンダ ディオ110/ベーシック 55.4km/ℓ
長らく王座に君臨していたディオ110。惜しくも2位に後退したけれど、その実力は依然としてピカイチ。14インチの大径ホイールは走破性が高く、私のような片道30kmのロング通勤でも疲れにくい安定感をもたらしてくれるんだ。派手さはないけれど、道具としての完成度は随一。車重も96kgと軽量で、燃費計を見ながらエコランに励むのが楽しくなる一台だ。スマートキーではなく、通常の物理キーとなる「ベーシック」は25万800円とリーズナブルなのも嬉しい。エンジンはホンダ独自の高出力・好燃費を実現する「eSP」技術を採用する空冷109cc。
第3位:スズキ バーグマンストリート125EX 53.8km/ℓ
スズキが放つ、プレミアムな原付二種スクーター。アイドリングストップ機能も相まって、ゆとりのあるボディサイズながら燃費は常にトップクラス。フレームはステップスルー構造のため足元のスペースも広いし、何より『バーグマン』の名に恥じない高級感があるのが嬉しい。30kmも走ると、こういう『ちょっと良いモノに乗ってる感』が心の余裕に繋がるんだよね(しかも車両価格は31万円台だ)。エンジンは、スズキ独自の高出力・好燃費を実現する「SEP」技術を進化させた「SEP-α」採用する空冷124cc。
第4位:スズキ アドレス125 53.4km/ℓ
通勤加速の異名を持つ、アドレスV100→アドレスV125の後継機で、フロント12インチ・リヤ10インチと前後でホイールサイズが異なる(高い走破性と足つき性の良さを両立)。ジェンダーレスなデザインに癒やされるけど、中身はスズキ伝統の『走りの良さ』が詰まっている。燃費の良さはもちろんだけど、こいつの良さは低速からの粘り。ストップ&ゴーが多い通勤路でも、ストレスなくスッと前に出てくれる。花粉症でボーッとしている時でも(笑)、扱いやすさに助けられるはず! また近年のモデルには珍しく、キックアームも付いている。エンジンは、スズキ独自の高出力・好燃費を実現する「SEP」技術を採用する空冷124cc。
第5位:ヤマハ ジョグ125/アクシスZ 51.9km/ℓ
5位はヤマハの二種スク2台が同時ランクイン! ジョグ125は、とにかく軽くて(車重95kg)、シート高もヤマハ125ccスクーターで最も低い735mm!乗っても降りても気軽に扱えるのが特徴だ。そしてアクシスZはとにかく荷物が載る。ヤマハ125ccスクーターでダントツトップの37.5ℓのシート下収納スペースを確保。ジェットヘルメットなら2個が入る大きさで『帰りにスーパーに寄る』のが日課なら、アクシスZの収納力はガソリン代以上に家計を助けてくれるはず。どちらもヤマハの「BLUE CORE」エンジンを積んだ実力派コンビだ。
【5位以下のランキング】
第6位:スズキ アヴェニス(51.6km/ℓ)
第7位:ホンダ リード125(49.3km/ℓ)
第8位:ヤマハ NMAX ABS(49.1km/ℓ)
第9位:ホンダ PCX(47.7km/ℓ)
第10位:ヤマハ トリシティ125 ABS(45.4km/ℓ)
【おまけ】ミッション車編ダイジェスト ホンダ勢が上位を独占!
スクーターの実用性の高さには敵わないけれど、燃費の数値だけで言えばやっぱりホンダの横型エンジン勢が異次元!燃費だけを見ればリッター70kmに迫る勢い。まさに「空気を吸って走ってるんじゃないか?」と思わせるレベル。シフト操作が楽しいファンライドという点では非常に魅力的なミッション車。スクーターの快適さを取るか、この驚異の燃費を取るか……うーん、気分で乗り分けたい!
• 第1位:ホンダ モンキー125(68.7km/ℓ)
• 第2位:ホンダ スーパーカブ110(67.9km/ℓ)
• 第2位:ホンダ クロスカブ110(67.9km/ℓ)※同率
• 第3位:ホンダ スーパーカブC125(67.8km/ℓ)
• 第3位:ホンダ グロム(67.8km/ℓ)※同率
【締めくくり】今日からできるエコランの極意

さて、ここまで最新の燃費ランキングを見てきましたが、「うちのマシン、カタログ値ほど走らないんだよな……」とボヤいているアナタ。実は、ちょっとした「右手の加減」と「愛のメンテナンス」で、燃費は劇的に変わるんです。毎日往復60kmを走る私サンタサンが、身をもって(そしてBW’Sをボロボロにしながら)学んだ、エコランの鉄則を伝授しましょう。
1. 発進は「雑巾を絞るように」じわ〜っと
信号待ちからのスタートで、ついつい「おらぁ!」と全開にしていませんか? スクーターの無段変速(CVT)は、一気にアクセルを開けても燃料をドバっと吹くだけで、実は効率が悪いんです。発進は「雑巾を優しく絞るように」スロットルを開け、スピードが乗ってきたら一定に保つ。これだけで1割は燃費が伸びますよ。
2. 「ムダなブレーキ」は「ムダな燃料」の証
遠くの信号が赤なのに、直前まで加速してギュッとブレーキ。これ、一番もったいない!
アクセルを戻せば、今のインジェクション車は燃料カットが働きます。「早めにアクセルを戻して、エンジンブレーキで転がす」。この余裕が、おサイフの余裕に直結するのです。
3. タイヤの空気圧は「週一チェック」の勢いで!
これ、意外とみんなサボるんですよね。私のBW’S125もそうですが、空気圧が低いと路面との抵抗が増えてハンドリングは重いし加速も鈍く、まるで泥沼の上を走っているような感覚になります(ちょっと言い過ぎました)。空気圧を適正にするだけで、走りが軽くなるのが体感できるはず。ガソリンスタンドに寄ったら、給油のついでにシュッと空気を入れる。これ、基本中の基本です。
★. 禁断のテクニック(公道ではやめようね)
公道では試せないけれど、数々のエコラン企画で優勝を重ねてきたモトチャンプが教えるエコランの裏技は……
<1>とにかく伏せる。頭を低くするのではなく、上半身を折り畳むように伏せる。腹筋をうまく使うのがコツ。
<2>白線の上を走る。路面の抵抗が減ってスーッと前に進んでくれるよ。
4. 最後に……「愛」を忘れないこと!
最初にも書きましたが、エアクリーナーの詰まりや古いオイルは、確実に燃費を悪化させます。「最近、燃費が落ちたな」と思ったら、それはバイクからの「メンテしてくれ!」っていうサイン。しっかり整備してあげれば、マシンは必ず「数字」で応えてくれます。ガソリン高騰という逆風の中でも、工夫次第でバイクライフはもっと楽しく、もっと経済的になります。
というわけで今回は「燃費」にフォーカスして二種スクをご紹介してみました。ランニングコストについて考えるきっかけになればうれしいです。
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