東京モーターサイクルショー2026のプロトブースでは新たに海外の2メーカーの取り扱いを開始したというアナウンスが流れた。その一つは以前紹介した「BENDA(ベンダ)」で、もう一つが今回紹介する「モルビデリ(Morbidelli)」だ。
イタリアの老舗ブランドが起源!
モルビデリはイタリア・ボローニャに拠点を置いている。1960~70年代に活躍した同名ブランドをルーツに2021年にスタートを切った。1970年代にはWGP 125cc/250ccクラスで活躍したこともある由緒正しきメーカーなのだ。
本国では125㏄の小排気量からリッタークラスまで幅広くラインナップしているが、日本では第1弾として導入予定のモデルがクルーザータイプの「C252V」だ。

ライバル勢との有利な点は?
重厚感たっぷりの車体は今旬のボバースタイルを踏襲。極端なリヤ下がりではなく、フラットなフォルムは往年のドラッガーの雰囲気も醸しだしている。国内市場でのライバルは、ホンダ・レブルを筆頭に、ヒョースン(韓国)のGV250シリーズ、CFMOTO(中国)の250CL-C、QJモーター(中国)のSRV250/Aなどがあげられる。
これらと比較した場合、わずかながらも車体サイズが一番大きいのがC252V(全長2230㎜)だ。小排気量のクルーザーだと大柄なモデルが好まれる場合もあるので若干の差ではあるけれどここはひとつのポイントとなってきそうだ。

足周りは前後16インチとし、多スポークのキャストホイールが高級感たっぷり! φ37㎜インナーの倒立フロントフォークも剛性に寄与している。リヤサスペンションはプリロード調整式のツインショックを採用する。
シート高を抑えて足つき良好!

シートはライダー/パッセンジャー側できれいに整えられていて、セパレート式ながらも一体感のあるデザインに。一見すると腰高に見えるが、乗車部分は程よく“えぐり”が入れられてクッション性と足つき性を両立。シート高は690㎜と、クルーザー系の一つの境界線となるシート高700㎜を下回る数値となっている(レブルと同等)。
オールレンジで快適なパワーユニット!
気になるパワーユニットは水冷4ストSOHC4バルブV型2気筒を採用する。このエンジンはBENDAのOEMで、心臓部を見れば「ナポレオンボブ250」と「C252V」は兄弟車と言えるだろう。ただ、プロトのスタッフによると「最高速はC252Vの方が10km/hほど高いです。伸びやかな加速感に加えて、ゆったりとしたポジションやしなやかなサスペンションで中長距離の移動も快適ですよ!」とのこと。またアシスト&スリッパークラッチも内蔵しているため、減速ショックを軽減したり、クラッチ入力をサポートしてくれるのもありがたい。

ナポレオンボブ250はスタイル重視のカスタム風スタイルなうえ一人乗り仕様だが、C252Vは街乗りからクルージングまで幅広いステージをカバーする設計となっているようだ。また、燃料タンク容量も約15.5ℓと比較的多めなのも特筆点(なおハイオク指定となっている)。給油回数を減らし、十分に航続距離が稼げるのもストレスなく運用するうえで重要だ。
最高出力は26psを9000回転で発生させる。パワーデリバリーはチェーンではなくベルト式で、ハーレーなどに根付く駆動方式が取り入れられている。オイルの飛散もなく、静粛性に優れるベルトドライブはクルーザー系において有効だろう。
ビギナーからエキスパートまで興味津々!

このモルビデリ・C252Vは“ニューエイジクルーザー”をスローガンに若者へ訴求しており、会場でもヤングライダーから熱い視線を浴びていたが、それ以上に興味を示していたのが年季の入ったベテラン勢! プロトにも50代以上からの問い合わせがかなり多いそうで嬉しい誤算となっている様子。

大手のプロトが総輸入元を務めるだけにコンディション維持やメンテナンスも心配がなく、先述した扱いやすさから「体力的にリッタークラスはツラい・・・・・・」という人やリターンライダーも視野に入れてみてはいかがだろう。取り扱い店舗はプロトのWEBサイトで確認できる。

ネイキッド&アドベンチャーも参考出品!
東京モーターサイクルショー2026プロトブースのモルビデリコーナーではC252Vのほかに魅力的な車種も参考出品されていた。エッジの効いたフォルムのネイキッド「F252」と、本格装備のアドベンチャー「T252X」の2モデル。

F252は水冷4スト2気筒エンジンを搭載し、最高出力32psとハイパワー! 3つのライディングモードやトラクションコントロールを備えたスポーティな一台だ。

同型エンジンを搭載するT252Xは、ライディングモードに加え、ロングストロークサスやチューブレス仕様のスポークホイールでオフの走破性を向上。前方をガードする丸パイプのバンパーやロングスクリーン、グラブバー一体のキャリアなどで楽しいロングライドが期待できる。いずれも国内販売は未定だがぜひリリースしてほしい。
(問)プロト https://www.plotonline.com/morbidelli/
