勘と経験に頼っていたイベント運営から
データに基づく戦略的意思決定へと進化
世界ラリー選手権(WRC)の日本ラウンドにおけるタイトルスポンサーとしておなじみ株式会社フォーラムエイトは、2026年WRC第10戦「ラリー・フィンランド」において、サービスパークの来場者データを活用した空間最適化、そしてより安全性を高めることを目的とする人の流れのデジタルツインシミュレーションプロジェクトを開始したことを発表した。

この取り組みは、ラリー・フィンランドのサービスパークにおいての単なる混雑分析ではなく、個人情報を含まない高度な統計処理データを活用し、イベント空間をリアルタイムに可視化・解析することで、モータースポーツイベントにおける次世代型運営モデルの活用を目指そうとするものだ。

具体的には、チケット・イベントプラットフォーム企業であるCreGo社のスマートカメラシステムから取得される、1mメッシュ痰飲の高精度人流データを基盤とし、取得されたデータから来場者の滞留状況や移動方向、時間帯別文法を統計的に抽出。これらのデータを、フォーラムエイトのVRシミュレーションソフト「UC-win/Road」に統合する。
UC-win/Road上では、サービスパーク全体を3Dモデル化し、現実空間の状況をバーチャル空間上に再現。リアルタイム更新される人流データを重ねることで、空間利用状況を多角的に分析可能とする。これによって、従来は経験や勘に依存していたイベント設計を、データに基づく戦略的意思決定へと進化させる。

このプロジェクトは、今回こそスポーツイベント分野における応用事例であるが、同時に国土強靭化における人流管理や危機対応モデルの実証フィールドとしての側面も持つ。つまり、大規模集客イベントにおける群衆流動解析技術は、「災害時の避難誘導」「都市部の混雑緩和」「公共空間の安全管理」「交通結節点の導線設計」といったことに応用が可能であり、フォーラムエイトが推進するデジタルツイン基盤の実装例として位置づけられるのだ。
今後、フォーラムエイトはCoreGo社との技術連携をさらに深化させ、欧州イベント市場におけるスマートイベント基盤の構築を目指していくという。

