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今日は何の日?

■米国製グランドツアラーのゴールドウイングを輸入販売

1988年4月にデビューしたホンダ4代目(GL1500)「ゴールドウイング」

1988(昭和63)年4月9日、ホンダは米国の生産拠点HAM(ホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチャリング)で生産しているグランドツアラー「ゴールドウイング」を輸入し日本で販売を始めた。ゴールドウイングは、ホンダの二輪車ラインナップの最高峰モデルであり、1975年に発売以降初めて正式に日本へ輸入されることになったのだ。

初代ゴールドウイング(GL1000)

1970年代前半、米国でホンダ「CB750 FOUR」が大ヒットして世界市場を席巻していたが、1972年に登場した高性能スポーツのカワサキ「Z1」とそれに続く競合車によって、ホンダのシェアは脅かされつつあった。そこでさらなる高性能スポーツモデルとして1975年に登場したのが、初代「ゴールドウイング(GL1000)」だった。

1975年HONDA Gold Wing GL1000

ゴールドウイングは、CB750 FOURを超えるフラッグシップモデルとして開発され、最高出力79ps/最大トルク8.5kgmを発揮する国内では類を見ない水平対向4気筒1000cc水冷エンジンの搭載が衝撃的だった。

その他にも、低重心のためのシート下タンク構造や当時としては先進的なシャフトドライブなどの採用で、高速巡行を前提した安定性と静粛性などにも配慮した高性能スポーツツアラーとして高く評価された。

車両価格は2200ドル前後とされるので、当時の為替レイト(304円/ドル)で換算すると、日本円で約67万円に相当する。

1980年HONDA Gold Wing GL1100

その後、1980年に2代目(GL1100)となり、排気量が1085ccに拡大され、ホイールベースを延長して現在のグランドツアラースタイルに近づいた。1984年の3代目(GL1200)は、電子制御の燃料噴射や4スピーカーサウンドシステム、クルーズコントロールなどの採用で商品力が高められた。

1984年HONDA Gold Wing GL1200 ASPENCADE

日本にて正式輸入が始まった4代目(GL1500)ゴールドウイング

1988年HONDA Gold Wing GL1500

国内メーカーのライバル勢が大排気量のフラッグシップモデルを投入してくるなか、1988年にホンダは新開発の水平対向6気筒エンジンを搭載した4代目「ゴールドウイング(GL1500)」を発売した。この代から、ゴールドウイングはホンダの二輪販売店で正式に輸入販売されることになった。

1988年4月にデビューしたホンダ4代目(GL1500)「ゴールドウイング」

4代目は、二輪車の持つ爽快感溢れる乗り心地に加え、四輪車感覚の豪華な装備による快適さをあわせ持つ豪壮なグランドツアラーを目標に開発された。エクステリアは、流麗な美しさの中にも堂々とした風格を持たせ、ウインド・スクリーンの高さが 調整できるアンダー・カウル一体デザインの大型フェアリングによって、空力性能を改善しながら高速走行時の走行風などによる疲労軽減ができた。

さらにボディ後部には、サイドカバーやシートなどと一体にデザインされた38Lの大容量トランクと左右のサドルバッグ(26L×2)が装備された。

エンジンは、新開発の低振動・高トルク・低重心の最高出力97ps/最大トルク15.2kgmを発揮する水平対向1.5L 6気筒エンジンは、スムーズで力強い走行性能とともに静粛性も両立して、グランドツアラーとしての魅力を引き上げた。

ホンダ4代目(GL1500)「ゴールドウイング」のサイドビュー

その他にも、ボディ構造や足回り、ブレーキなども先進的な技術が投入され、車両価格は175万円に設定された。

同時にアコードクーペも輸入販売

1988年4月にデビューしたホンダ初代「アコードクーペ」

ゴールドウイングと同様に、米国HAMで生産している「アコードクーペ」も、同時に輸入販売された(販売開始は、4月22日)。

アコードクーペは、3代目「アコード」をベースにリトラクタブルヘッドライトを採用し、流れるような美しいラインを持つ洗練された2ドアクーペである。さらに、ドアの開閉だけでシートベルトの着脱可能なパッシブシートベルトをフロントに設置したことやシート表皮に上質な感触の本革の採用、オーディオメーカーBOSE社が専用開発したオーディオシステムの搭載など、豪華さと心地よさを追求した高級ツアラーという位置付けだ。

1988年4月にデビューしたホンダ初代「アコードクーペ」のコクピット
ホンダ初代「アコードクーペ」

パワートレインは、最高出力120ps/最大トルク16.9kgmを発揮する2.0L 直4 SOHC PGM-FIエンジンと4速ATの組み合わせ。日本での車両価格は260万円で、高級な輸入車として売り出した。

初代アコードクーペは、輸入車をアピールするように左ハンドルのみの設定で、また当時はバブル好景気だったこともあり、高額ながら異彩を放つ存在として、1988年の輸入開始から1990年2月末まで1万台を超える優秀な販売実績を残した。

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2001年HONDA Gold Wing GL1800
2007年HONDA Gold Wing GL1800
2018年HONDA Gold Wing Tour GL1800
2018年にデビューしたホンダ6代目(現行)「ゴールドウイング」
2018年にデビューしたホンダ6代目(現行)「ゴールドウイング」

現行(6代目)のゴールドウイングは、最高出力126ps/最大トルク17.3kgmを発揮する水平対向1.8L 6気筒エンジンを搭載し、トランスミッションは電子式7速DCTを組み合わせ、フロントサスペンションにはダブルウィッシュボーンを採用するなど、究極のグランドツアラーと言えるモデルとなっている。ちなみに、価格はベースモデルで273.24万円だ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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