ジョサイヤ・コンドルの洋館建築で

日曜日、品川の開東閣で催された結婚披露パーティに出席した。京都でお世話になっている友人の御子息であり、大学の後輩(などと上から言えるほど私は優秀ではなかったけれど)でもあるA君が、ニューヨーク勤務時代に知り合ったグループ会社の同僚のBさんとめでたくゴールインしたのだった。新郎はいわゆる財閥系のシンクタンクに勤務し、新婦は同じ系列の商社に勤めていた。我々バブル世代が憧れた“ヤンエグ”カップルの誕生である。それはともかくめでたいとして、目を見張ったのはジョサイヤ・コンドルによる洋館建築だ。東京大空襲によって外壁以外は消失したと言われているが、往時の威容を今に伝える立派な建物だった。そもそも開東閣は伊藤博文の邸宅があった場所で、三菱財閥の岩崎家が購入し、コンドル先生に洋館建築を依頼した。実は同じ品川区にもうひとつ、コンドル先生の設計による洋館が残っており、そちらは震災も空襲も乗り越えた。現三井俱楽部。軍需産業への関わりに熱心ではなかった三井財閥の所有であった。

2026年4月第4週

2026年4月18日(土)晴れ

アストンマーティン ヴァルハラ
アストンマーティン ヴァルハラ

愛知県一宮市のビジネスホテルを早朝に出発し千葉県房総のザ・マガリガワ・クラブへ「キャデラック XLR」で向かう。驚くべきはそのグランドツアラー性能で、100〜120km/hという日本の常用高速域においてとてつもなく心地よい走りをみせた。面白いことに街乗りから最初の半時間ほどは乗り心地も硬めで、全体的なまとまりにも欠けていると感じていたものが、高速道路に入ってしばらくすると乗り手とクルマとが渾然一体となる感覚が芽生える。1990年代のベントレーと同じような印象だった。マガリガワではアストンマーティンの最新世代Sシリーズ「ヴァンテージS」「DBX S」に乗った。こちらはハンドリング性能に磨きをかけてきた。マガリガワを走るのに適したアストンになっていたのだ。都内泊。

2026年4月19日(日)晴れ

品川の開東閣にて
品川の開東閣にて

結婚披露パーティに出席。昼から深夜まで飲み倒す。もう若くない。

2026年4月20日(月)晴れ

キャデラック XLR
キャデラック XLR

前日の暴飲が祟って、午前中まで使い物にならず。午後からようやく復活し、神奈川へ。国産ブランドの新型ミニバンをテスト(エンバーゴがあって語れません。残念!)。そのまま京都へXLRで向かう。

2026年4月21日(火)晴れ

朝から散髪。午前中は原稿執筆。午後から北野天満宮に赴き、週末のイベントに向けた展示場所の最終調整と安全な開催に向けて最後の祈願を。クルマの大きさを想像しつつ、80台の置き場をひとりで思案する。楽しいひとときだ。現場に立つと、色々とアイデアが湧く。自宅から徒歩3分の強みを活かし、迷ったら現場へ戻ることを心がけている。刑事みたいだ。

2026年4月22日(水)くもり

秋に開催するイベントの打ち合わせに奈良へ。今年は11月に天理市で、12月に明日香村で催す予定。いずれもクラシックカーとスーパーカーのギャザリング中心(いわゆる置き系)のイベントだが、明日香村で開催する方は村中をパレードして巡る予定。

2026年4月23日(木)雨

2000GTのいわゆるボンドカー
2000GTのいわゆるボンドカー

奈良トヨタが運営する「まほろばミュージアム」へ。この日から1ヵ月、まほろばミュージアムで「トヨタ 2000GT」の特別展示が行われるため、そのオープニング式典に参加。2000GTにまつわる話を少し披露した。展示車両はなんとトヨタ博物館からやってきたいわゆるボンドカー(劇中車の方)と地元のコレクターが持ち込んだスタンダードモデル(レストア車両)の2台。いずれも初期型で非常に見応えがある。どうしてボンドカーがやってきたかというと、まほミューからSTスープラ(元高市早苗号)がトヨタ博物館へ貸し出されたから。バーターである。それにしてもボンドカーのような貴重なモデルでも常設展示ではないというから、トヨタ博物館の所蔵車はバラエティに富んでいる。終了後、近鉄特急と新幹線を乗り継いで東京へ。神楽坂で元カーセンサーの友の会@グルマニア。都内泊。

2026年4月24日(金)晴れ

BYD シーライオン7(BEVの方)
BYD シーライオン7(BEVの方)
ヴィンテージ宮田にて
ヴィンテージ宮田にて

「BYD シーライオン7」(BEVの方)で京都へ。同業の渡辺敏史さんを都内でピックアップし、交代でドライブする。内外装のデザインや質感は高いレベルで、走りのポテンシャルも高い。嬉しいことに電気を飲み込む力も強い。150kWh器ならあっという間に140kW以上のペースでグイグイ飲んでくれる。ただし、動的クオリティに関しては全体的に煮詰めが甘いようだ。おそらく実走テストなどチューニング期間が短かったのだろう。良い素材を使いこなせていない感じがある。とはいえ、これからどんどん良くなっていくだろう。日本車もうかうかしてられない。途中、三重川越の名店「まぐろレストラン」でランチののち、せっかく高速道路を降りたのだからと近所の「ヴィンテージ宮田」さんに立ち寄って旧車をチェック。夜はナベさんたっての希望で私のホーム焼肉店「くわはた」でクルマ好きの友人を誘って会食。

2026 4/18〜2026 4/24

走行距離 約1400km 試乗車数 4台

2025 11/1〜2026 4/24累計

走行距離 約3万550km 試乗車台数 125台

ウィークデイ・クラシック・カー・ラリーにて

なんだか幻のようなラリー&ツーリングイベントに参加して【西川淳の自動車1WeekダイアリーVol.23】

スーパーカー界の重鎮、モータージャーナリスト西川淳。この連載は、昨年還暦を迎えた氏が、日々どんなクルマに乗って、何を感じたのか徒然なるままに語るものである。果たして今週はどこで何をして過ごしたのか?