連載

西川淳の自動車1Weekダイアリー

奈良が盛り上がっている理由

奈良が今、クルマで盛り上がっている。来月にはラリー大会も予定されているし、4月には薬師寺で世界的なコンクールも開催された。ここに来て急に盛り上がってきた理由のひとつに、奈良トヨタの存在があった。数年前からレストアプロジェクトに力を入れてきた地場のディーラーで、社員にクルマへの興味を高めてもらいつつ、自社製品の歴史を学び、さらにエンジニアたちのモチベーションや経験を引き上げていくための戦略的な取り組みだった。手がけた車両も20台近くになり、全てナンバー付きで動態保存されている。なんと専用のミュージアムまで開館し、誰もが作品を見学することができるようになった(まほろばミュージアム)。そんな中、高市早苗さんの元愛車のスープラをレストアしたところ、なんと彼女が総理大臣になった!というわけで、レストアされた「スープラ70」も人気者となり、奈良もまた盛り上がったという次第。薬師寺コンコルソ・デレガンツァではそのスープラも展示されたのだった。

2026年4月第3週

2026年4月11日(土)

薬師寺でコンコルソ・デレガンツァ開催、というわけで私は早朝、「アルファロメオ ミト」で一旦京都に舞い戻り、1965年式(私と同い年!)の「フェラーリ 330 GT2+2」に乗り換えて薬師寺の会場へ急いだ。というのも「ランボルギーニ ミウラ」で参加予定だった友人が、事情でミウラを出せなくなり、急遽、フェラーリを出展することになったからだった。当日は天候にも恵まれ(昨年は大雨で難儀した)、夜に開催された境内でのランウェイでは世界の名車たちがその美しさとサウンドを競い合ったのだった。私はもうひとりの友人が出展した「カウンタック LP400S」を代理でドライブ。夢のような1日だった。

2026年4月12日(日)

フェラーリ 849テスタロッサ
フェラーリ 849テスタロッサ

早朝、薬師寺の南駐車場に集合し、高雄サンデーミーティング(TSM)の準備。いつもは京都で開かれているギャザリングイベントだが、TSM主催者が薬師寺に愛車を出展するということで、イベントごと出張した。テーマはイギリス車。コンクール出展車両にも引けを取らないほど美しい英国車が揃う。私は無事の開催を見届けたのち、近鉄特急と新幹線を乗り継ぎ横浜へ。ニコル・コンペティツィオーネで催された「フェラーリ 849テスタロッサ」の同乗試乗会に参加。終了後、新幹線で京都へ。

2026年4月13日(月)

元日産チーフデザイナー中村史郎氏(中央)、現ザガート原田則彦氏(左)とディナー
元日産チーフデザイナー中村史郎氏(中央)、現ザガート原田則彦氏(左)とディナー

流石に疲れ切っていたのか、午前中はまるで使いモノにならず自宅で静養。午後から北野天満宮イベントの準備と溜まっていた原稿数本を仕上げる。夜は上七軒の「お初」さんで世界的なカーデザイナーのお二人(元日産チーフデザイナー中村史郎氏、現ザガート原田則彦氏)とディナー。美味い酒と飯で、深い話を色々と。クルマ好きとの会話はいと楽し。

2026年4月14日(火)

イヴァン・エスピノーサ社長と

朝4時出発、「ベントレー コンチネンタルGTCマリナー」で横浜へ。9時過ぎに日産自動車本社へ到着。この日は本社で日産の戦略発表、そのあとNTCに移動し次世代モデルたちを視察。夜は横浜のウェスティンホテルで役員たちと懇親パーティ。面白そうなクルマもあったし、期待は持てる。スカイライン、いいなぁ。でもどうせならスカイライン GT-Rも作ってよ。だったら、まずはスカイライン、買いますと、イヴァン・エスピノーサ社長に直接言っておいた。そのあと、なんと彼の叩くドラムを聞いた。都内泊。

2026年4月15日(水)

ベントレー コンチネンタルGTCマリナー
ベントレー コンチネンタルGTCマリナー

朝イチでベントレー返却。久しぶりに返すのが名残惜しい1台。ほんと、素晴らしいGT。スタンダードよりすごいって、どうしてだろう? マリナーラインでのアッセンブリーが効いているのだろうか。とにかく細かなところまで精密に作り上げられている感じがひしひしと。午後からCOTYの総会に出席。終了後、品川から新幹線で名古屋経由一宮へ。30年来の友人と会食。一宮泊。

2026年4月16日(木)

この日から2日間、平日開催という珍しいクラシックカーのラリー&ツーリングイベントに「キャデラック XLR」(クラシックか?)で参戦。今年で第4回を迎えるWCCR(ウィークデイ・クラシック・カー・ラリー)で公募は一切なし、幹事の顔見知り限定で、基本は前年参加者を優先に案内という、なんだか幻のような大会だ。私は第1回から参戦している。不参加だと次から回ってくるかどうかわからない。参加者はクラシックカーの世界で有名な人が多い。権威主義的なイベントに飽きた人たちの集まりでもあった。和気藹々、いと楽し。今年の幹事は去年に続き岐阜の方だったので、広大な岐阜県をぐるっと走り回った。岐阜泊。

2026年4月17日(金)

世界ヘリテージ財団のストレージ
世界ヘリテージ財団のストレージ

ラリー2日目。実は前日の簡単な競技で20台中7位をゲット。喜んだのも束の間、なんと今年の7位は“来年の幹事担当”賞だった!というわけで、来年のWCCRは京都で開催する予定。ゴールでランチ後のお楽しみは、世界ヘリテージ財団のストレージでティータイム。素晴らしいクラシックレーシングカーの数々に参加者一同うっとりしながら午後のお茶を嗜んだ。ディナーは名駅近くの立体駐車場内にある秘密のおばんざい屋さんにて。一宮泊。

2026 4/11〜2026 4/17

走行距離 約850km 試乗車数 5台

2025 11/1〜2026 4/17 累計

走行距離 約2万9150km 試乗車台数 121台

連載 西川淳の自動車1Weekダイアリー

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