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SUBIE

EJ20+6速MT仕様、こんなレヴォーグが欲しかった!

みなさん、SUBARU車と聞いて連想するのはどんなクルマだろうか? 水平対向エンジンは欠かせず、ターボの印象も強いだろうし、AWDも忘れられない。そして、ステーションワゴンというのも重要なキーワードになるだろう。ワゴン、四駆、ターボ、そこにMTを組み合わせたモデルもある世代まではあったが……。近年のSUBARU車ラインアップはどうか? セダンですらMT車がない(未来は示されているが)。そう今は“ワゴンでMT車”は存在しない。ワゴンでMTがあれば……。そんなスバルファンの夢が具現化された。しかもディーラーである「千葉スバル」がカタチにしたのだ。

コトの始まりは昨年のオートサロン会場。自由にカスタムしたクルマを展示している専門学校を訪問した際、「生徒がキラキラした目で、自分たちが作ったクルマのことを説明してくれた」のだとか。彼らが就職をしたのち、仕事が一般的な整備だけになったら可哀想、就職後もモチベーションを持ってもらいたい……と“特別な1台”の企画を立ち上げた。旧いクルマのレストアも企画に上がったが、結局レヴォーグに搭載されていない名機EJ20+こちらも純正で設定のないマニュアルミッション換装に決まり、2026年のオートサロンを目標に製作がスタート。カスタムをするスタッフは、千葉スバルの各店舗から有志が集まり、労働時間等々にも気を配りながらプロジェクトを進めた。

製作手法は、ドナー車にVAB型WRX STIを用意し、エンジンやミッションをそっくり入れ替えるイメージ。ベース車となるレヴォーグは、アプライドAの1.6L。アイサイトなしだったため、純正の電動パーキングがないなど、その分は手間がかからなかった。しかし、センサーの有無などの問題があり、配線は1本1本確認しながら進められた。ボディカラーは、現行SUBARU車の純正の紺をベースにマット仕上げで塗装。サンバーバンのオレンジでアクセントをつけるなど、SUBARUらしく、かつ高いオリジナリティ度のルックスに仕上げた。内装もカスタムラインのワンオフ仕上げパーツをふんだんに使っている。

カスタムショップ並みのメニューをこなす技術力があり、さらに当然車検も問題なしで、つまりナンバーを取得している点も特徴。しかも千葉スバルは試乗イベントを開催、一般ユーザーがコレを運転するチャンスまであったのだ! 編集部がその試乗会に訪れると、試乗前にクルマを見ているときも、試乗中も、乗った後もみんな笑顔、笑顔、笑顔!! その笑顔が物語るのは、間違いなく「コレを待っていた!」だったハズだ。

ボディ色は現行SUBARU車の純正色である紺に、サンバーバンのオレンジを差し色に使ったSUBARUにゆかりのある色でコーディネイト。ラッピングではなく、こだわりのオールペン仕上げ。さらにGR86/BRZカップに「千葉スバルレーシング」で参戦している久保選手のBRZも意識したカラーリングとなっている。
エンジンはSUBARUが誇る不動の名機「EJ20」。当時レヴォーグにもいつかは搭載されるのでは? とファンの間では話題になっていたが結局純正採用はされなかった。
レヴォーグのマニュアルミッション車は、事実多くの人が望んでいたパッケージ。高い運動性能を誇る国産屈指のスポーツワゴンをマニュアルで操りたいというファンが多かった。
「技術力のアピール、メカニックのモチベーション、優秀な学生のリクルートという意味合いもあります。オートサロンでの受賞もとても光栄です」と、このプロジェクトを牽引した千葉スバル・事業推進本部サービス部品部 部長の西村剛史さん。

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