弱点をしっかり把握してFRを長く楽しむ

SYMS BRZ

■ノーマルエンジン 

■トラスト GreddyコンフォートスポーツGTスラッシュVer.3 マフラー 

■HKS HIPERMAX Ⅳ GTサスペンション 

■ブリッツ フロントタワーバー

■OZ RacingALLEGGERITA-HLT(18×7.5J inset35) 

■ KENDA KAISER(225/40R18) 

■シムス カーボントランク


扱いやすいボディサイズで、FRならではの車両コントロールの楽しさを味わえるZC6 BRZ。

「油脂類など基本整備をしっかり行ってさえいれば、それほどトラブルの心配はないと思います。入庫する車両はほとんどが自然吸気ですが、エンジンブローのような重大なトラブルはこれまでにほとんどありません」と話すのはシムスの遠山さん。

とはいえ弱点がないわけではなく、初期型では直噴用の高圧インジェクターとイグニッションコイルが原因でエンジン不調を起こすことがあるほか、オイルポンプ劣化でVVT(可変バルタイ)の作動不良も発生。

また特定のオイル漏れ個所もいくつかあるが、中でもVVTソレノイドは最悪ECU破損にもつながるので注意が必要といえるだろう。

駆動系ではミッションの耐久性にやや難があり、シフトタッチが変化してきたら補修を要検討。シャープな走りを維持するには、ブッシュや各種マウント類のチェックも重要となる。

とくに中古で購入した場合は性能低下や劣化を判断しづらいので、不安に思う部分があれば早めのチェックがオススメだ。

Check Point:エンジン バラつきや息つき症状に注意!

フロントカバー内に収まるエンジンオイルポンプが劣化すると、VVTへの油圧低下による作動不良により、加速時の息つき症状が発生することがあるので注意したい。

FA20エンジンは基本的には耐久性が高いので、シムスの入庫車の大半となる自然吸気仕様ではブローなどの切実なトラブルはまずない。

ただし、走行距離の進んだ初期型では、加速の際にエンジンのバラつきや息つき症状が発生しているものもあるので注意。

初期型のイグニッションコイルはカプラー部が緩いものがあり、走行中の振動で接続不良を起こす 場 合があるようだ。こちらも後期型用が対策品となっている。

原因となるオイルポンプ劣化によるVVT作動不良や直噴インジェクターのシール抜け、点火コイルコネクターの接続不良をまず疑いたい。

直噴インジェクターのシールは新品は真っ白(右)だが距離が進むと炭化して最後はボロボロになってしまう。初期型は後期型の対策品に交換がオススメだ。

Check Point:オイル滲み オイル漏れの早期発見でトラブルを未然に防ぐ

カムホルダーからのオイル漏れは、多くのスバル製エンジンに見られる症状のひとつ。ただしアンダーカバーを外さないと点検できないのが厄介だ。ショップにチェックを依頼したい。

走行距離が増えれば、どのエンジンでも少なからずオイルの滲みや漏れが発生するもの。サーキット走行などで高負荷を強いる場合はなおさらだ。

FA20でまずチェックしておきたいのはヘッドのカムホルダー部とVVTソレノイドの2カ所。早めに発見して対策することで、大きなトラブル(=出費)を防ぐことができる。

ヘッドに4個装着されているVVTソレノイドはコネクター内にオイルが浸入してないか点検。オイルがハーネスを伝って、最悪はECUをダメにしてしまう可能性もある。

Check Point:オイル 高性能なオイル選びもメンテナンスの基本

シムスのイチ押しオイルは、参戦していた86&BRZワンメイクレース車にも採用していたTOTAL。安定性とコストパフォーマンスの高さが理由。

エンジンオイルはエクストラダイナミクス0W-20、ギアオイルはダイナトランスDAでミッションは75W-90、デフは 85W-140を推奨している。

Check Point:トランスミッション オーバーホールするか? 新品ZD8用MT流用か??

マニュアルミッションはZC6のアキレス腱といえる部分で、多用する2速3速のシフトタッチが変化してきたら対策の時期だ。

オーバーホールでシンクロとボールを新品に交換するか、新品のZD8用(ZC6用は廃番)を載せ換えるかの二択で、費用面は大差ない。

Check Point:駆動系 ハイグリップタイヤやサーキット走行で負荷は高まる

ハブベアリングが劣化してガタが出ると、当然走行中のふらつきや振動発生の原因となる。ワイドなハイグリップタイヤを装着していると高負荷を受けるので劣化は早まる。

ハブベアリングやドライブシャフトは車検時のチェック項目にもなっている基本的な点検・整備箇所。ハイグリップラジアル装着でサーキット走行をしているクルマはノーマルを遥かに上回る負荷を受けている。

意外と気にしていないカスタマーも多いそうだが、サーキット走行前には必ずハブチェックするくらいの心構えが重要。

撮影車両でもドライブシャフトからのグリス漏れが発生していたが、このまま放置すれば最悪は焼きつきとなる。もちろんこの状態では車検も通らないのはいうまでもない。

Check Point:ブレーキ しっかり止まるにはキャリパーメンテも重要

どんなに高性能なブレーキパッドもフルードも、その効果をフルに発揮させるにはキャリパーがしっかりと作動していることが大前提となる。標準装着の片押し2ポットは、熱によるダストシールの劣化をチェック。スライドピンも定期的なグリスアップが必要だ。

Check Point:マウント類 シャープな走りを維持するにはブッシュやマウントが重要

サスペンションアームのブッシュは年数とともに硬化して弾性を失い、コーナリングでのふらつきなどが発生。フロントロアアームの前側だけでも交換した効果が体感できる。

FR車両を操る楽しさをスポイルさせてしまうのが、ゴム製のサスペンションブッシュやマウント類の劣化。新品に交換することで、操作に対するシャッキリ感を取り戻すことができる。

全交換が理想だが、それが予算的に難しいなら、まずはフロントロアアーム前側とエンジンマウントの大きなサイズの箇所を交換するだけでも行いたい。

BRZは液体封入タイプのエンジンマウントを採用している。写真は他車種のものだが、経年劣化でヘタってしまい、高さが変わって(右が新品 )振動や異音発生の原因となる。

メンテを兼ねたチューニングに シムスのオススメパーツ2選

多くのショップやメーカーのタイムアタック車両にも採用されているシムスのバッフルプレート入りオイルパン。ハードなコーナリングでのオイルの片寄りを抑える。
特殊なダンパーで走行中のボディ変形や振動を素早く、穏やかに受け止めるCOXボディダンパーby SYMS。BRZ用はタワーバータイプでボンネットを開けた際のインパクトも抜群だ。

ZD8/ZN8の初期モデルで話題となったオイルパンのシール問題だが、ZC6/ZN6でも少なからず液体パッキンはストレーナーに付着している。

点検、清掃に際に導入したいのが定番となっているオイルパンバッフル。走行中の微振動を吸収し走安性を向上させるボディダンパーは、くたびれ気味のボディのリフレッシュ効果も期待できるオススメパーツだ。

レーシングファクトリーリボルバーの提案 FA20エンジンの低中速トルクを高めるLINKフルコンセッティング


■シムスレーシング 

群馬県太田市本町43-15 

TEL0276-25-1055 

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