自転車の青切符そもそも道路標識 見てる?

2026年4月1日から自転車にも『青切符(交通反則通告制度)』が導入された。自転車は軽車両であり、原則「車道の左側」を走行するものとする……のだが、実態もそうだが、例外なども含めて、法をキッチリ把握している自転車乗りは少ないだろう。

5月4日の読売新聞によると、4月から始まったこの反則金を科す『青切符』を喰らった例は全国で842件におよぶそうだ。また、導入半月での指導・警告は2万1900件に上るという。

最も多い違反が『一時不停止』で44%、その次が『ながらスマホ』で36%。いずれもいきなり切符を切るわけではないそうで、警察官の注意や指導に従わなかった場合が切符交付のイメージではあるらしい。

それに乗じた青切符詐欺もすでにニュースになっており、その着眼点には感服! いや感心してる場合はない(笑)。

法改正から早1か月を過ぎたが、正直、歩道の中はそう以前と変わらない気がするのはオレだけではないだろう。おさらいなのだが、歩道を自転車が走行できる例外は下記のとおりだ。

1. 歩道に『普通自転車通行可』の標識がある場合

2. 運転者が13歳未満の子供である場合

3. 運転者が70歳以上の高齢者である場合

4. 運転者が身体の不自由な方の場合

5. 車道の通行が危険でやむを得ない場合

だそうなのだが……。1.の標識を1発でわかる人も少ないのではないか? 道路標識を自転車に乗る人が見てる? それがそもそも疑問だ。

たとえば、一方通行。標識の下に『軽車両を除く』または『自転車を除く』という補助標識があれば、もちろんOKなのだが・・・本当に標識見てる???

もし、その補助標識がついていない場合は当然『逆走』となり通行禁止違反となる。子供たちや買い物に出掛けるおばちゃんがその標識を見ているとは思えない。そして、つけ加えると、青切符の交付は16歳以上であり、つまり、13歳~15歳は無法地帯のお咎めなしってわけなの? どうもすべてがしっくりこない。謎めいているのだ。

そして歩道を走る際の注意点が下記だ。

* 徐行義務:歩行者と同じ速度に近い速度で走行し、すぐに停止できる状態を保つ

* 歩行者優先:歩行者がいる場合は進路を譲り、一時停止も必要

* 自転車ナビライン・ナビマークがある場合は表示方向に従う

* ベルの使用は原則禁止で、危険回避のやむを得ない場合のみ使用可能

いやいや、歩く速度と同じ速度なら自転車乗る必要ないやん(笑)。ここでも現実にはそぐわないルールが示されている。そして自身の存在を知らせるべきのベルは安全のためには、かなり有効だと思われるのだが、これも原則禁止なのだ。「どけどけ~」って意味じゃなくて「通りますよ~」のベルならOKな気がするが、その線引きも微妙~。

そもそも、自動車免許を保持しておらず、道路標識の講習も受けてない方々に「道交法に従え!」というのはちょいと無理がある話であり、自転車に乗る人は「自身で勉強してください」なのも「?」である。自転車がクルマと同じ仲間の軽車両というのが、そもそも性質も質量も違い過ぎると思うのはオレだけだろうか?

視点を変えて、クルマのドライバーから見た幹線道路を走る自転車はどうだろう? 多くのドライバーはその自転車が「怖い!」といっている。環八や環七などの幹線道路は、夜などの空いている時間帯であれば、速度が出ている。その左端を走る自転車も同じく「怖い!」といっている。これ、絶対に現実を見ていない法だと思う。だって、双方が「危ない」と感じているのに……。

いつも述べている『危険感受性』。道路左側に駐車車両が止まっていれば、自転車も中央車線へと出ることになる。多くの自転車がこの危険すら把握できていないケースは本当に多い。

そして、最近、街で見掛ける『LUUP』も多くの問題を抱えている。この『LUUP』とは電動キックボード(足で蹴るわけではない)シェアであり、立つタイプだけではなく、座るタイプの電動シートボードや電動アシスト自転車もラインアップにあり、次世代インフラの呼び声高いシステムだ。

『LUUP』は道路交通法上『特定小型原動機付き自転車』に分類される。そして、運転免許は不要の16歳以上が利用可能。車道走行時は20km/h、歩道走行時は6km/hモードでのみ可能。法的は無免許OK、ノーヘルOKの原付という扱いなのである。

かなり大胆な法整備が行われたおかげで急速な台数のシェアリングを実現させた。一方でうなぎ上りの事故件数。2024年のデータによると、事故が338件、違反検挙者数4万1246件で、自転車関連事故の6万7531件、違反5万1564件との比較においても多過ぎる実情である。

そして、『LUUP』監査役に元警視総監の樋口建史氏を迎えたことも注目されているが、山際大志郎議員が電動キックボードの規制緩和を推進する『Maas議員連盟マイクロモビリティPT』の座長を務めていること、また、自民党の河野太郎氏の親戚『伊藤忠商事』が2021年に株式会社Luupに出資しており、伊藤忠商事の子会社にあたるファミリーマートの433店舗にLUUPのポートが設置されていることなど……、そりゃ、政府とのキナ臭い関係が多くネット拡散される理由も明らかなのであり、そもそも『LUUP』のインフラの独占具合も不自然に思えてならない。

この自転車に対する道交法改正は『LUUP』の促進にも関連しているのでは? と、勘ぐってしまうほどスッキリしない。

同じ道路での『共存』を考える

『LUUP』は駅を降りて5㎞先のところまで(徒歩だと約1時間掛かる場所)20km/hで行けば約15分。確かに便利。それらすべてを否定するつもりはない。しかし……『共存』をどう考えても……。現在の状況は自転車もLUUPも危険過ぎるのではないだろうか? 自転車やLUUPに乗る人のモラルだけに頼るのはあまりに心許ない。そして、クルマに乗る側もそれらとの危険を予知、察知する必要に迫られている。


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