軽初のGoogle搭載ナビ 走行性能と乗り心地は最上級

化身である「デリ丸。」の愛らしいキャラクターとともに一躍大ヒットした軽スーパーハイトワゴンが、2023年5月に発売されたeKスペースの派生車であるデリカミニだ。

エクステリア

先代よりもタフさを強調。テールゲートガーニッシュに立体感のある「DELICA」ロゴが配され、ブラック化された前後フェンダーやボディロア部、ワイドで存在感を高めたスキッドプレートが目を惹く。最小回転半径は4.9m。

25年10月には2代目となる新型が「進化したアクティブで頼れる相棒」という初代のコンセプトを継承しつつ、内外装デザイン、走行性能、運転のしやすさ、使い勝手の全方位を進化させてデビューした。パッケージ面の大きな変更はないものの、インテリアは依然、スーパーハイトワゴンクラスのトップレベルの広さ、機能性、高品質感ある空間を備え、角度を立てたフロントウインドウにより前席まわりの広々感はさらに拡大。12.3インチの大型ディスプレイに軽自動車初のGoogle搭載ナビ(通信料10年無料)を採用したことも特筆点だ。

乗降性

パワーユニットは自然吸気とターボを用意するが、先代にあったマイルドHVは廃止。技術の進歩でHV技術を用いなくても目標値の燃費を達成できたのがその理由(コスト面のメリットも)。具体的にはターボ車で17.8〜195㎞/ℓ、自然吸気車で18.8〜21.0㎞/ℓ(WLTCモード)の燃費性能を達成している。走行面のハイライトはスーパーハイトワゴン最大の最低地上高160㎜を確保し、専用チューニングされたフルタイム4WDの用意は当然として、カヤバ製ショックアブソーバー=Prosmooth、アウトランダーPHEVに準じる5モードのドライブモードを新採用。乗り心地の上質さとオールラウンダーとしての走破性、機動力を一段と高めているのだ。さらに軽自動車初のフロントフィルムガラスによってBセグメント並みの車内の静粛性を実現。前後左右のカメラによる8つの視点から立体的にモニタリングできる3Dアラウンドビュー&フロントアンダーフロアビュー機能も初搭載。まさに贅沢の極みと言える軽スーパーハイトワゴンの仕上がりを見せる。

インストルメントパネル

先進性とタフさを抱かせる造形が印象的。ヒーター付きステアリングは、エンブレムを除き日産ルークスと同じ。走行モードダイヤルを配するセンタークラスターは専用開発になる。

初期受注で約67%を占めた最上級の「DELIMARU Package」、4WD、ターボ車を走らせれば、最初に言っておくと目から鱗の走行性能を発揮。ターボエンジンとシフトスケジュールが変更されたCVTとのマッチングは文句なく、トルキーに発進し、レスポンス良く加速を開始。スムーズに速度を上げていく。しかも、乗り心地の良さは感動ものと言ってよく、あらゆる速度域、路面、一般道、高速道路を問わず快適そのもの。軽自動車が苦手とされる高速走行でも、しっかり力強く安定かつ静かな、とても軽自動車とは思えない巡航性能を発揮する。

居住性

マイパイロットの動作も頼りになるものだった。実は、直前までアウトランダーPHEVに乗っていたのだが、まったく遜色なくクルージングを楽しませてくれたのだから驚いた。車内の静かさに関しては、フロントフィルムガラスに加え、車体側方からの音を低減する2層遮音シート、足元からの音を低減するシーリング、リヤの高機能吸音材が効いている。

うれしい装備

前席背もたれを寝かせたフラット時の段差を先代よりも約30%抑え、仮眠や車中泊などでの快適性を向上。伸び率の高いシート生地も心地良い。
デリカミニ専用で全車標準のドライブモードセレクターは、未舗装路などに向くグラベルの他、スノー/エコ/パワーなどから選択できる。
月間販売台数    3725台(25年7月~12月平均値)
現行型発表     25年9月
WLTCモード燃費   21.0㎞/ℓ※自然吸気のFF車

ラゲッジルーム

そして山道ではカーブに吸い込まれていくような安定感を披露。およそ200㎞を走破してもストレスフリーのドライブが楽しめたのである。つまり、中身が超進化したデリカミニということだ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.175「2026年 軽自動車のすべて」の再構成です。

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