もはや恒例になりつつある全開(アクセルではなくドア)&計測シリーズ。世界中から熱い眼差しを集めるマツダ3の登場である。

マツダ3の広報車がようやく借りられた。しかし皆さんもご存じのとおり、ディーラーにはすでに試乗車がちゃんと配備されている。それでいいのだ。買うお客さんを作る(であろう)メディアに貸すクルマよりも、買うつもりでディーラーを訪れるお客さんにのせるクルマを優先させる。じつに正しい。よくわからん感想文を垂れ流すくらい、買うお客さんにとっての害悪はない。そのクルマはどんな特質を持っているのか、短所までを含めてきちんと伝えられなければメディアの意味はまったくないのだ(自戒の念も込めて)。

マツダ3。全長4460×全幅1795×全高1440mm。ホイールベースは2725mm。(PHOTO:MAZDA)

前後ドアの開口寸法について。 ドアハンドルは前後ともにグリップタイプ。全閉時の最外部は——どこか非常に迷うのだが鉛直器を当ててみるとどうやらドア下部のプレスラインだった。側面に積極的なラインを通さず、面で勝負をかけたマツダ3。側面の緊張感のある“張り”に惚れ惚れする。 その最外部を基準にして、開放時の前ドア最外部はドアハンドル付近の張り出し部だった。ひょっとするとサッシュの上端かな?とも思ったのだが、こうして写真で眺めてみてもドアハンドル付近のほうが張り出しているのがわかるだろう。後ドア最外部@開放時は後端エッジ部である。チェッカー構造は前が2ノッチ/後が1ノッチ。ミラーtoミラーは2m3cmだった。

続いて前後フードの開口寸法。 フロントフードのラッチ解除レバーはAピラー根元に備わるレバーで、ワイヤー引きタイプ。手動開閉式でダンパー類は備わらない——のが残念なくらい、フロントフードが猛烈に重い。なんでこんなに重いんだろう。ステーは右側で、フード側の筋交いに先端を差し込む方式。結構、中央側にステー先端を入れるのに驚いたが、この重さなら端部では保たないか。開放時の最上部はフード前端である。 リヤドアの開放はエンブレム下側に備わる電子スイッチ。カチャリとラッチを解除したら、あとは手動で引き上げる。開放時の最上部は、エンブレム上の張り出した部分だった。閉めるときのグリップは、リヤドア内装の右側にポケットが設けられているタイプ。 それにしても、FF車とは思えないくらいフロントホイールハウスが前にあるクルマである。前ドア開口部前端との距離が非常に印象的、FRと言っても言い過ぎではないだろう。

リヤドアの開口部寸法。デザインを優先したためかCピラーの倒れ込みが強く、クルマのサイズからしても絶対値は大きくない。形状も上下の絞り込みがあり開口部高さも比較的かさむだけに「なんでも飲み込んでくれる」というイメージではないのは少々残念。

しかし荷室面積/体積についてはさすがに抜かりなく、ごらんのように充分な寸法を確保している。図中で「102cm」と示しているのは左右最小寸法で、ホイールハウス後方の最大寸法を採寸すると111cmを数えたのもご報告しておこう。 リヤシートは4:6分割式。フルフラットとはならずに3cmほどの段差があり、ご覧のように傾斜も残る。また、開口部と荷室床面にも20cmもの高低差があり、開口部高さとも相まって重量物の搬出入には少々手間取るだろう。段差解消のための仕組みも備わっていない。

マツダ3 ファストバックXD:600km走ってその完成度は? 燃費は? 不満点は? SKYACTIV-Xを待つべき?

マツダ3 FASTBACK XD Burgundy Selection 全長×全幅×全高:4460mm×1795mm×1440mm ホイールベース:2725mm 車重:1410kg サスペンション:Fマクファーソンストラット式&トーションビームアクスル式 駆動方式:FF エンジン 形式:1.8ℓ直列4気筒ディーゼルターボ 型式:S8DPTS(SKYACTIV-D1.8) 排気量:1756cc ボア×ストローク:79.0×89.6mm 圧縮比:14.8 最高出力:116ps(85kW)/4000pm 最大トルク:270Nm/1600-2600rpm 燃料:軽油 燃料タンク:51ℓ 燃費:WLTCモード 19.8km/ℓ 市街地モード 16.4km/ℓ 郊外モード 19.7km/ℓ 高速道路モード 21.8km/ℓ トランスミッション:6速AT 車両本体価格:298万9200円 試乗車はオプション込みで315万100円