前回紹介した主要125ccスクーターによる走行性能の一斉検証に続き、ここではディテール部分やスペックを比較。一括りに125ccスクーターとは言ってもボディサイズやタイヤ径、シートのサイズなど様々。ここでは細かい部分を隅々まで計測して比較することで、それぞれの車両の魅力を探り出してみよう。 PHOTO●渡辺昌彦(WATABABE Masahiko)/星野耕作(HOSHINO Kosaku)

自動車業界の求人を今すぐ探す!<二輪車エンジン開発>
HONDA PCX HYBRID……43万2000円

全長:1925mm/全幅:745mm/全高:1105mm/シート高:764mm

14インチタイヤを採用するいわゆるハイホイール・スクーター。125ccとしては車格が大きめで全長も長い。

キーONで文字が浮き出るデジタル表示。センターにスピード、左下にバッテリー残量、右下に燃料計となる。

シート長は最も長く、タンデムでも窮屈に感じることはない。ステップも長めでゆったりと座ることができる。

14インチホイールは安定感が高く、ハンドリングもマイルド。ブレーキのサイズはφ230だ。

リヤサスは2本。長さは325mm(実測)、3段階のバネレートを持つスプリングを採用。

フロントインナーカウルにある左側のボックスには、スマホの充電に便利なアクセサリーソケットが用意されている。
車両重量(kg):135 エンジン:水冷4ストロークSOHC2バルブ+モーター 最高出力(ps/rpm):12/8500・1.9/3000(モーター) 最大トルク(kgm/rpm):1.2/5000・0.44/3000(モーター) 燃料タンク(ℓ):8 燃費(国交省届出値):55.0 ブレーキ(前・後):ディスク・ドラム タイヤ(前・後):100/80-14・120/70-14

初代のデザインに回帰!? ヤマハ・シグナスXがモデルチェンジ【125ccスクーター】
HONDA PCX……34万2360円

全長:1925mm/全幅:745mm/全高:1105mm/シート高:764mm

基本的なディメンションはPCX HYBRIDと同じ。車重は5kg軽い分、取り回しの際にわずかだが差を感じる。

速度、燃料計のほか、平均燃費計や時計も備える。液晶パネルの左右にはウインカーや警告灯を備える。

シートは長さ、幅共に余裕があり、様々なポジションで座れる。前方が細身になっているので足つきも悪くない。

ホイール、ブレーキはハイブリッドと同じ。14インチの大径ホイールは低燃費にも寄与する。

リヤ周りもハイブリッドと同じ。325mmのリヤサスはストロークが大きく乗り心地がマイルド。

持っているだけでイグニッションのON/OFFやハンドルロックが可能なスマートキーを採用している。

持っているだけでイグニッションのON/OFFやハンドルロックが可能なスマートキーを採用している。
車両重量(kg):130 エンジン:水冷4ストロークSOHC2バルブ 最高出力(ps/rpm):12/8500 最大トルク(kgm/rpm):1.2/5000 燃料タンク(ℓ):8 燃費(国交省届出値):54.6 ブレーキ(前・後):ディスク・ドラム タイヤ(前・後):100/80-14・120/70-14
YAMAHA NMAX ABS……

全長:1955mm/全幅:740mm/全高:1115mm/シート高:765mm

ボリュームのあるデザインでかなり大柄に見えるが、サイズはPCXとほぼ同じ。全長が30mmほど長い。

丸いシュラウドの中に液晶パネルが収まる。タコメーターはなく、周囲の黒い部分に各種警告灯などが配置される。

シートは座面部分が広くゆったり目。ステップ部分の幅は少し狭いが、長さがあるのでポジションの自由度が高い。

13インチはヨーロッパのスクーターにも採用が多い。ブレーキディスクはφ240と大型。

リヤサスは2本タイプ。長さは325mmで乗り心地は良い。ブレーキは油圧ディスク。

特徴的な顔つきのヘッドライトはLED。ロービーム時には2灯で、ハイビーム時には中央が点灯して3灯になる。
車両重量(kg):127 エンジン:水冷4ストロークSOHC4バルブ 最高出力(ps/rpm):12/7500 最大トルク(kgm/rpm):1.2/7250 燃料タンク(ℓ):6.6 燃費(国交省届出値):50.5 ブレーキ(前・後):ディスク・ディスク タイヤ(前・後):110/70-13・130/70-13 価格:35万1000円
YAMAHA CYGNUS X SR……31万8600円

全長:1985mm/全幅:690mm/全高:1115mm/シート高:775mm

ハイホイールと10インチモデルの中間となるサイズ。ボリューム感のあるデザインだが幅は意外とスリム。

左側には大型のタコメーターを備え、スポーティな印象。液晶パネルのバックライトはブルーに光る。

シートは長さも短くコンパクトでポジションの自由度は低め。ステップ部分はフラットな部分の面積が広い。

今回唯一12インチを履き、旋回性と安定性を両立する。ブレーキはφ255と大径。

リヤサスは2本。長さは355mmでストロークも大きくしなやか。リヤブレーキもディスクだ。

キャップが外れないエアプレーンタイプで、キー操作により開閉ができる。給油時に手が汚れないのも嬉しい。
車両重量(kg):118 エンジン:水冷4ストロークSOHC4バルブ 最高出力(ps/rpm):9.8/7500 最大トルク(kgm/rpm):1.0/6000 燃料タンク(ℓ):6.5 燃費(国交省届出値):43.3 ブレーキ(前・後):ディスク・ディスク タイヤ(前・後):110/70-12・120/70-12
YAMAHA AXIS Z……24万3000円

全長:1790mm/全幅:730mm/全高:1145mm/シート高:770mm

50ccから乗り換えても違和感がないほどコンパクト。車重も100kgで取り回しも楽々。幅はボリューム感あり。

逆三角形のシュラウドに収まるアナログ式メーター。スピード、積算計、燃料計のみでシンプル。トリップはない。

シートは少し長めだが、前後の段差は大きく、タンデムシート側が長め。ステップはフラットで荷物が置きやすい。

フロントブレーキのディスクはφ200と小さめだが、タッチもよく、街乗りで扱いやすい。

ブレーキはドラム。サスは1本で、長さは380mmと長め。タンデム時でも乗り心地はいい。

タンデムシートは広めで、アシストグリップ大型で掴みやすい。滑りにくく、直射日光でも熱くなりにくい表皮が特徴。
車両重量(kg):100 エンジン:空冷4ストロークSOHC2バルブ 最高出力(ps/rpm):8.2/6500 最大トルク(kgm/rpm):0.99/5000 燃料タンク(ℓ):5.5 燃費(国交省届出値):58.0 ブレーキ(前・後):ディスク・ドラム タイヤ(前・後):100/90-10
SUZUKI SWISH……31万8600円

全長:1830mm/全幅:690mm/全高:1095mm/シート高:760mm

アドレスV125に比べてほんの少しボリュームアップしているが、それでも十分コンパクト。幅もスリムだ。

メーターは大型のフル液晶。中央に大きめのスピードが表示され、その上にはバー形状のタコメーターが配される。

シートはコンパクトサイズにしては余裕があり、クッションもしっかり。ステップはフラットだが前傾している。

軽快な操作性と操縦性を追求した10インチを採用。ディスクブレーキのサイズはφ210。

リヤブレーキはドラム。アルミ製スイングアームを装備した2本サスを採用し、調整は3段階。

メインキーの横にはスマホなどの充電に便利なUSB端子を装備。防水のキャップははめ込み式となっている。
車両重量(kg):114 エンジン:空冷4ストロークSOHC2バルブ 最高出力(ps/rpm):9.4/7000 最大トルク(kgm/rpm):1.0/6000 燃料タンク(ℓ):5.5 燃費(国交省届出値):51.0 ブレーキ(前・後):ディスク・ドラム タイヤ(前・後):100/90-10
KYMCO GP125i……18万3600円

全長:1810mm/全幅:705mm/全高:1100mm/シート高:745mm

全長は短いがボリューム感のあるデザインとリヤ上がりのフォルムがスポーティな印象。それでいてシート高は低い。

右にアナログのタコメーター、左には液晶のマルチファンクションパネルを備える。デザインは派手だが見やすい。

シート長は590mmとコンパクト。タンデムシート部分の幅も狭い。ステップはフラットだが中央部が狭い。

フロントブレーキは、レーシーなウェーブタイプを採用する。ディスクサイズはφ200。

リヤブレーキはドラム。リヤサスは1本で、長さは265mmと短く、少し硬めのセッティングだ。

フロントのボックス部にはUSB端子を装備する。キャップはねじ込み式になっている。
車両重量(kg):106 エンジン:空冷4ストロークSOHC2バルブ 最高出力(ps/rpm):9.0/7000 最大トルク(kgm/rpm):9.1(Nm)/5500 燃料タンク(ℓ):4.5 燃費(国交省届出値):- ブレーキ(前・後):ディスク・ドラム タイヤ(前・後):3.50-10
※ボディサイズ(全長・全幅・全高・シート高)は編集部による実測値です。

モトチャンプ2018年11月号 125ccスクーター ベストバイ! 【巻頭企画】 ・スーパーカブC125 乗ってバラして大解剖 【特集企画その1】 ・新型シグナスX 国内発売決定! 台湾で先取り試乗 ・125ccスクーターベストバイ! 【注目企画】 ・80年代スクーター虎の巻 ・レーサーレプリカNOW「NSR250Rをあきらめるな」 一時代を築いた不朽の名車NSR250Rをこれから楽しむためのノウハウを、有力ショップが徹底レクチャー。中古車を手に入れた時に注意すべきポイントは? 交換すべきパーツは? 「全開できてこそNSR」を合言葉に、プロならではのアプローチを紹介していきます。 【その他の企画】 ・モトチャンプ杯ミニバイクレース全国大会 ・名エンジン歴代バイク型録(六気筒&V型八気筒編) etc
