各種表示を含め最大4つのスクリーンで構成されるインテリアになる可能性も。

ポルシェが開発を進める「パナメーラ」改良新型プロトタイプを、スクープ班がニュルブルクリンクで捉えた。今回のテスト車両ではエクステリアだけでなく、刷新されるインテリアの一部も初めて確認され、次期改良モデルの方向性が明らかになってきた。

ポルシェ パナメーラ 改良新型プロトタイプ スパイショット

現行パナメーラ(976型)は2023年に発表された第3世代モデルだが、プラットフォームには先代(971型)から進化させたMSBアーキテクチャーを採用している。今回の改良ではデザインのリフレッシュだけでなく、デジタル化や先進運転支援機能の強化など、商品力をさらに高めるアップデートが実施される見込みだ。

ポルシェ パナメーラ 改良新型プロトタイプ スパイショット

フロントまわりでは、バンパーをより立体的でシャープなデザインへ変更。冷却性能と空力性能の向上を狙った新形状となるほか、ヘッドライト内部のLEDグラフィックも刷新されるようだ。さらにイルミネーション付きポルシェロゴの配置変更も確認されている。

注目したいのはフロントガラス上部だ。テスト車両には新たなセンサー類が追加されており、配置は「マカン エレクトリック」と共通性が見られる。フロントカメラやレインセンサー、ライトセンサーに加え、新たなセンサー類の採用も予想され、先進運転支援システムの機能向上が期待される。

リアでは、新設計バンパーと大型ディフューザーを装着。テスト車両には4本出しエキゾーストとカーボンセラミックブレーキが組み合わされており、高性能グレードであることを示唆している。

このモデルは「ターボGT」として投入される可能性もある。現行「ターボS E-ハイブリッド」をベースに、軽量化やシャシー性能をさらに磨き上げたハイパフォーマンス仕様となる可能性が指摘されている。

一方、最も大きく変わりそうなのがインテリアだ。センターコンソールはデザインを一新し、現行モデルで採用されている物理式エアコンスイッチは姿を消す可能性が高い。新たなディスプレイの採用によって各種機能をタッチ操作へ集約し、ポルシェ最新EVシリーズに近いデジタルコックピットへ進化するとみられる。

助手席ディスプレイを装着した仕様では、メーターパネル、センターディスプレイ、助手席ディスプレイに加え、各種表示を含め最大4つのスクリーンで構成されるインテリアになる可能性もある。

近年のポルシェは物理スイッチを積極的に残してきたが、今回の改良ではデジタル化をさらに推し進める方向へ舵を切ることになりそうだ。

2025年のパナメーラ販売は前年比で減少したものの、これは改良モデル投入を控えた影響もあると考えられる。今回のアップデートによって商品力を一段と高め、ラグジュアリー4ドアスポーツとして存在感をさらに強めることが期待される。

ワールドプレミアは2026年後半から2027年前半が有力視される。内燃機関と電動化技術を融合したポルシェのフラッグシップサルーンが、どのような進化を遂げるのか注目したい。