力まずに操作ができ 挙動がわかる状態にする

サーキット走行はモータースポーツといわれるが、スポーツだからと力任せにクルマをコントロールしても、速くスムーズには走れない。レーシングドライバーの運転は力まず優しく操作。クルマと会話するように走る。
この画像は松井講師が基本とするドライビングポジション。リクライニング式のバケットシートにベルトが純正の3点式という条件で、ノーマルに近い装備で走る初心者も参考になる例だ。
体をシートに預けるのも、腕とステアリングの位置関係も、脚の角度もごく自然だ。松井講師は運転中、このポジションをキープする。体はシートから浮かせないし、腕と脚がステアリングやペダルを操作しても伸びきらない。
すると、繊細にクルマのコントロールができ、ちょっとした挙動も感じ取りやすくなる。さまざまな操作に対するレスポンスや、クルマが進もうとしている状況や方向がわかりやすくなるという。このドライビングポジションを身につけるには、体の慣れも必要。
サーキットに出掛けてからでは、それに時間を取られてしまう。日常の運転で、安全に気をつけながら馴染んでおこう。
ポイント①
腿の裏をシート座面に必ずくっつける

ペダル操作は脚全体ではなく、おもに膝から足先を動かして行う。とくにブレーキはリリースでは繊細な操作が必要だから、足先を細かく動かせることが大事。腿の裏がシートの座面から浮かないように心掛ける。シートスライドの前後位置はそれを前提に決める。
ポイント②
ペダルを踏み込んでも脚が突っ張らない

ブレーキペダルやクラッチペダルを踏み込んだとき、シートの前後位置が合っていないと、脚が突っ張って必然的に尻や腰がシートから離れて持ち上がる。脚全体や足先に余計な力が入って、正確な操作ができなくなる。ペダルを踏みきったとき、膝が軽く曲がるくらいがよい。
ポイント③
肩はシートのサポートへつねに密着させる

ステアリングが直進状態で、右手、左手それぞれで180度反対側のいちばん遠い位置を握ってみる。肩がシートのショルダーサポートから離れ、肘が伸びきっているようではダメ。つねに肩は密着させる。そのうえで肘が適度に曲がって、無理なく手が届くようにする。
ポイント④
遠くまで見渡せるよう広く視界を確保

シートの背もたれの寝かせ過ぎや、低過ぎるポジションは前方が見にくくなる。クルマの動きと進路をわかりやすくするため、遠くが見える角度、高さに合わせる。ヘッドレストが備わるリクライニングシートは、頭部の保護にヘッドレストを頭の高さにそろえる。
ポイント⑥
シートベルトは腰骨に当てる

松井孝允の愛車はZN6 86(当時)
愛車はZN6 86で、パワー系はトラストのT518Zボルトオンターボキットで扱いやすくパワーアップ。車高調キットは自身がセッティングを担当するトラストのパフォーマンスダンパータイプSで標準バネレート仕様。ボディにはTRDの補強パーツ一式が組まれる。チューニングの手本にしたい内容だ。
■REVSPEED
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