逃走・追跡の“足”としてのボルボ・XC90やアウディ・Q5が登場

©2026 Fire Hawk Productions Limited. All Rights Reserved.

アクション映画界で唯一無二の存在感を確立したジェイソン・ステイサム。ここ最近は“眠れる獅子を起こす”的な復讐アクションでの活躍が目立ちますが、最新作『シェルター』ではコミカルな要素を一切排除。シリアスに徹したアクションと、ある少女との“約束”を軸にしたストーリーが、意外にも涙を誘います。

本作でステイサムが演じるのは、孤島の灯台で愛犬と共にひっそりと暮らす男メイソン。そんな彼のもとにはジェシーという孤独な少女(演:ボディ・レイ・ブレスナック)が生活物資を届けるために週に一度やってきますが、あるとき彼女の命を救ったことで次第に心を通わせるようになっていきます。

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外界と隔絶した隠遁生活を送っていたメイソンでしたが、突如として情報機関MI6が彼を襲撃。じつは英国政府の元特殊部隊員だったメイソンを、当時の上司であり元MI6長官のマナフォート(演:ビル・ナイ)が逆恨みし、政府の“抹殺リスト”に登録していたのでした。はたしてメイソンは、ジェシーを守りながら“過去への落とし前”をつけることができるのでしょうか……。

なにしろ主人公が孤島で暮らしているだけに、前半はまったく車は登場しません。しかし、ひとたび命を狙われると逃走~バトルの連続展開になだれ込み、ステージを変えるたびに様々な車がスクリーンに現れては消えてゆきます。

ランドローバー・シリーズII

マナフォートの指示を受けてメイソンをつけ狙う寡黙なエージェント(演:スタントアクター/コーディネーターのブライアン・ヴィジエ)はアウディの初代Q5(8R型)に乗って現れ、文字通りの死闘を披露。メイソンたちはパトカー(2016年式のボルボ・XC90)を奪って逃げますが、その後も通りかかったBMW・1シリーズ(E87型)を即座に奪ったりと、最後の最後まで2人を追い詰めます。

いつの間にかランドローバーに乗り換えたメイソンたちが助けを求めるのが元同僚のブース(演:ダニエル・メイズ)で、彼の愛車は00年代のサーブ・9-5エステート。かなりの僻地にある彼の自宅には50~60年代製と思しきランドローバー・シリーズIIが置かれているので、車いじりをしながら余生を過ごしていたのでしょう。

その後もどこかで手に入れたルノー・メガーヌに乗り換えつつ、ある人物に会うため市街地へ向かうメイソンとジェシー。そこにマナフォートの刺客たちが2022年式のフォード・トランジットに乗り合って現れ、大勢の人でごった返すクラブ内で壮絶な大殺戮アクションが繰り広げられます。

近年の“ステイサム大暴れ”な作品とは少し異なる、大切な人を守るための粛々と静かなアクションが堪能できる本作。ジェシーを演じるボディ・レイ・ブレスナックの熱演のおかげもあって、終盤にはホロリと涙を禁じえないシーンもあり、さらにラストには爽やかな余韻すら残す、アクション映画好きもヒューマンドラマ好きも必見の快作に仕上がっています。

『シェルター』公式サイト