ジムニー(JB64 1型)

「人と同じじゃつまらない」なら屋根を切る!? 本気で作ったピックアップ仕様

会場にはリフトアップ、大径タイヤ、オーバーランド仕様など、個性的なジムニーが数多く並んでいた。しかし、その中でも「そこまでやる!?」と驚かされたのが、蒼叶さんの一台だ。

何しろ、ジムニーのボディを途中から大胆にカット。後席部分を取り払い、ピックアップスタイルへと作り替えてしまったのだ。

きっかけは実にシンプル。

「ジムニーが増えてきて、みんな同じようなカスタムになっているのが、ちょっとつまらなかったんです」。

新車時からカスタムを楽しみ、約5年半を共にしてきた愛車。人とは違うスタイルを求めて行き着いた答えが、まさかのピックアップ化だった。

製作を担当したのはエジガレージ。もちろん単純にルーフを切れば完成、という話ではない。ジムニーでのピックアップ製作はショップにとっても初めてだったため、まず車体をバラし、構造を確認しながら「どこから切るのか」というところから試行錯誤が始まったという。

ボディをカットした部分には約4cm径のパイプによる補強を追加。キャビン後端はワンオフで作り直し、開口部には専用の幌も製作するなど、見た目だけではなく一台のクルマとして成立させるために細部まで作り込んだ。

さらに構造変更も行い、現在は貨物車として登録。完成からすでに約2年が経過しており、イベントにも積極的に参加しているというから、単なるショーカーではなく実際に乗って楽しんでいるところも面白い。

そしてピックアップ化による変化は見た目だけではなかった。

「上り坂が速くなりました。クルマが軽く感じますね」。

ボディ後方を大胆に変更したことで、走りにも違いを感じているという。またキャビン後方を開放できるため、夏の夜などは開け放って過ごせるのも、この仕様ならではの楽しみだ。

細部にも蒼叶さんらしい遊び心が満載。一般的には電動格納式となるドアミラーも、あえてモーターを取り外して手動式に変更するなど、単に便利さを追い求めるのではなく、自分が面白いと思えることを優先している。

今後はホイールの変更も検討中。狙っているのは最新デザインというより、昔から親しまれている王道系だという。

「人と違うクルマに乗りたい」という思いを突き詰めた結果、屋根まで切ってしまった蒼叶さん。

パーツを交換するだけでは終わらない。クルマそのものの姿まで変えてしまう潔さこそ、このピックアップ・ジムニー最大の魅力なのだ。

JB64ジムニーのボディ後半を大胆にカットして、2シーターのピックアップへ大変身。キャビン後端にはパイプで補強を加え、開口部を幌で覆える実用的な構造に仕上げている。
純正の電動ドアミラーを取り外し、無骨な手動式ミラーへ交換。あえて便利な機能を省いたシンプルなスタイルが、ピックアップ化したボディによく似合う。
広々とした荷台スペースは、純正ボディのサイドやバックパネルを生かしながら製作。床面には縞板を敷き、実用性もしっかり確保している。
足元は16インチのスライス9に、TOYOオープンカントリーM/Tの225/75R16をセット。ブラックで引き締めたホイールとゴツいM/Tが、ピックアップスタイルの迫力を底上げする。
フロントはモーターファーム製のパイプバンパーを装着。純正バンパーを大胆に取り払い、足まわりを露出させたシンプルかつスパルタンなスタイルが迫力満点。
ジムニー(JB64 1型)

SPECIFICATION
ホイール:スライス9(16インチ)
タイヤ:TOYO・オープンカントリーM/T(225/75)
外装:F=モーターファーム、S/R=ワイルドグース、フェンダー=アウトクラス
内装:シートカバー/フロアマット=アウトクラス
足回り:スプリング=アウトクラス
チューニング:マフラー=ショウワガレージ

OWNER 蒼叶くん

PHOTO:塩谷佳史

【ALL JAPAN JIMNY MEETING 6th】
開催日:2026年7月25日(土)~7月26日(日)
開催場所:平谷高原スキー場