40年以上販売される普遍的存在
〝ランクル=70(ナナマル)〟というファンも多い、タフで泥臭い、もっともランクルらしいランクルとして、1984年から40年以上の長きに渡り世界で販売されている「70」。世界には日本と比較にならないほど荒れた大地が数多く存在しており、とくに開発途上国でのニーズは高い。そこで暮らす人の生活や命を守り、過酷な状況下で確実に業務をこなす現場車に求められる「頑丈さ」を第一として開発された。
現在ディーラーで扱っている第四世代となる「70」は、2023年に8年ぶりに導入が再開されたモデル。「信頼性」「耐久性」「悪路走破性」というランクルのコアはそのままに、パワートレーンや操縦安定性、さらに安全性といった必要な部分だけを現代仕様にアップデートしている。伝統のラダーフレームや高い四駆性能、予期せぬ事態でも対応できるよう構造をシンプルにまとめるなど、登場当初から変わらないらしさを堅持する一方で、駆動力や制動力を制御する支援機能、時代が求める先進安全装備の充実を図るといった〝いま風さ〟がシンクロする。日本では久しぶりとなる、ディーゼルの復活も大いに歓迎された。
また、無駄を排した水平垂直基調のデザインも、らしいと好評。オフロードを意識した機能性重視のコクピットまわりの配置や、広く多く積める大容量の荷室など、無駄のない空間設計も評価されている。


ディーゼル車:480万円
【BODY & SUSPENSION】伝統のラダーフレームを継承
路面を選ばすに“走りきる”ことを念頭に、2本の縦フレームと複数の横メンバーで構成された、ランクルの血統といえる「ラダーフレーム」を継承。またサスペンションはフロントコイル、リアリーフリジット式と、姉妹車である「250」や「300」とは大きく異なる。ちなみにリアのリーフは6枚から2枚に減らされている。

【DRIVE & MISSION】高い走破性、操縦安定性
車輪がスタックした際に、反対側の車輪に駆動をつなげる「電動デフロック」が標準となり、路面状況により切り替えできるパートタイム4WDを採用する。上り坂・下り坂の両坂を支援する便利機能も備わる。ミッションは、オンロードでの乗り心地向上、スムーズな運転操作性を確保した6ATのみ。


【ENGINE】パワフルなディーゼルターボ
エンジンは2.8Lディーゼルターボのみ。「70」のディーゼルは、日本国内では法規制により販売を終了してから数えて19年ぶりの復活。最高出力/150kW(204PS)、最大トルク/500N・m(51kgf・m)。搭載機は、「250」のディーゼルと同じだ。尿素システム等による排ガスのクリーン化も図られている。

ゆとりある室内空間
バックドアは左右で大きさが違う、観音開き仕様。後席をタンブルすれば、元々広い荷台の奥行きが、835㎜から1355㎜に拡大とさらに使い勝手が増す。

生産休止中
「70」は「AX」と呼ぶワングレードのみの販売となっているが、2026年5月時点、「生産自体休止」という、ある意味「250」や「300」よりも深刻な状況。ディーラーに聞くと、注文も受けていないとの回答。ネット界隈では、様々な意見が飛び出しているようだがどれも不確実。最新情報はウェブチェックや、小まめにディーラーに問い合わせるしかないようだ。
STYLE RV(スタイルRV) Vol.190 トヨタ・ランドクルーザー No.3 より





