別体パーツを表現する巧妙な3Dデザイン
『スーパーカーを連想させるデザインブリスターを作りたかった』。そう語るオーナーが、風を切って疾走しそうな滑らかで攻撃的なデザインに定評がある、エアロメーカー兼プロショップのブラックパールコンプリートに依頼し、完成したのがこのワゴンRスティングレーだ。


フェンダーのモチーフは「ライカン・ハイパースポーツ」。アラブの新興自動車メーカーであるWモーターズが開発したスーパーカー。世界限定7台のみの販売で、3億円を越える超プレミアムな1台である。珍しく、なおかつカッコいいからオーナーもひと目で気に入った。デザインはライカンの特徴を忠実にとらえつつ、スティングレーが持つ背が高いフォルムに合うように2段階に分けて張り出しを加えた。別体パーツも足し、止まっていても速そうな佇まい。
フェンダーだけで終わらず、エアロもライカンをイメージしてワンオフで製作。フロントはエッジを効かせた攻撃的な開口部、ブーメラン型のデイライトなどクルマの特徴をしっかり反映させている。ただスティングレーはバンパーの丈が長いため、グリルの下に太めのバーを仕込んだ開口部を設け、ノッペリとしたイメージを消している。
おそらくこのバンパーに目が行って気付かない人もいるかもしれないが、実はライトをMH34Sスティングレー純正に変更して新しさを与えている。形が似ているから移植は比較的簡単かと思いきや、ボンネットの延長加工や34のコアサポートも移植しなければならないなど、かなり大変だったという。
そしてリアバンパーはフェンダーに合わせて横幅を大きく広げ、さらに後方にも延長。このスペースを最大限に生かし、ライカンが持つ奥行きのあるディテールを再現した。ナンバー下の台形ダクト、そして両端のフラップ風ダクトはやはりブラックパールが得意とする別体パーツである。一体型と比較したら、質感の高さはこの上なし。
シメはスーパーカーらしさをより一層強めるため、オリジナルレッドで全塗装。「本当に真っ赤な赤で」とオーダーし、余計なものは一切加えずに調合したソリッドカラー。街を走れば誰もが振り向く自慢の色だ。※『K-CAR SPECIAL』より抜粋。装着パーツ・仕様は当時の取材内容を基に再編集。


アラブ首長国連邦の首都、ドバイを本拠地とするWモーターズ。2012年に誕生したばかりの自動車メーカーが、アラブ諸国初のスーパーカーとしてお披露目したのがこのライカンだ。エンジンはポルシェを得意とするRUF社がチューンした、760馬力の水平対向ツインターボを搭載。ヘッドライトの光源はLEDを採用し、インナーにダイヤモンドを散りばめるというセレブリティなアレンジも光る。内装の質感にもとことんこだわり、ダッシュボードには金とダイヤモンドが散りばめられている。













【SPECIFICATIONS】
WHEEL●SSR・プロフェッサーMS3R(17×F7J、R8J)/TIRE●ナンカン(F165/35-17、R185/35-17)/AERO PARTS●F/S/R=ワンオフ/EXTERIOR●フェンダー=ワンオフ、ヘッドライト=MH34S用LED加工、テールレンズ=ステラファイブ、ボディカラー=赤(全塗装)/INTERIOR●ステアリング&シート&インパネ&天井&ドア内張り=張り替え、フロアマット=ワンオフ/SUSPENSION●車高調=ボルドワールド、リアアクスル=ワンオフ/BRAKE●キャリパーキット=ボルドワールド/AUDIO●ヘッドライト=カロッツェリア、アンプ&スピーカー&ウーファー=ロックフォード/ほか


