
「本日はお集まりいただきありがとうございます。スイフトを担当しております小堀と申します。私のほうから簡単にスイフトスポーツの開発について、お話させていただきます。よろしくお願いします。
スイフトスポーツは、スイフトシリーズのフラッグシップモデルとして、皆さんから強い関心を寄せていただいております。
その魅力は、コンパクトハッチバックならではの使い勝手のよさ、走行性能を徹底的に高めたリアルスポーツモデルであること。この両面を持っていることだと考えています。
絶対的な動力性能や、力任せの加速性能などを求めるものではなくて、コンパクトカーならではのスポーツモデルとして、走る楽しさ、車を操る歓び、爽快感など、ドライバーがクルマをとおして特別な時間を創造し、走ることの楽しさを共感できること。それがスイフトスポーツの目指してきたDNAだと考えています。
初代のスイフトスポーツは本物のスポーツとしての走りが楽しい、 いわゆるスポーツコンパクトとして誕生し、世界中で多くのファンを獲得しました。
先代のスイフトスポーツは、さらに走行性能を高め、操る楽しさと感動を与えるザ・スポーティフラッグシップとして開発。2011年の登場後、多くのモーターファンから一目を置かれる存在として、スイフトブランドを牽引してきました。

三代目となる新型スイフトスポーツは、アルティメットドライビングエキサイトメントという商品コンセプトを掲げ、軽量技術とともに走行性能をさらに進化させた新型スイフトをベースに、日常の使いやすさを確保しながら、スポーツドライビングを革新することを目標に、スポーツ性能を鍛える、刺激的なドライビングが楽しめる、ホットハッチバックに進化させました。
新型スイフトスポーツの開発で、とくに大切に考えたことは、走行性能への追求、スポーツドライビングを感じる演出、そして力強いデザインの3つです。

走行性能の追求ではクルマの基本である、走る、曲がる、止まるを徹底的に磨き上げてきました。つまり、動力性能の向上では、新型プラットフォーム・ハーテクトの採用および部品の徹底的な見直しにより、1000㎏を下回る圧倒的な軽量ボディと、最大トルク230N・mを発揮する1.4L直噴ターボエンジンを採用しています。4.2㎏/N・mのトルクウエイトレレシオのパフォーマンスを備えた、軽量でトルクフルなコンパクトスポーツハッチバックとなります。
ご存知のようにトルクウエイトレシオというものが クルマの動力性能、特にヨー応答性などを測るモノサシとしてよく使われまして、単位が加速度の逆数になります。その数値が小さいほど、クルマの持っているポテンシャルが高いということになります。
さて、このハイポテンシャルを、あとはどうやって走りに活かしていくか、なんですけど、続いて走りについてです。

曲がる、つまりハンドリング性能の向上では、前後のトレッドを先代のスイフトスポーツモデルに対して40mm拡大。応答性を高めたサスペンションをスイフトスポーツ専用に開発しました。それらにより、先代モデルに対しヨー応答性を10%向上し、キレがよく、意のままに操れる、コントロール性に優れたハンドリングを実現しています。

また、先代スイフトスポーツに対してロール角を5%低減。コーナリングにおける荷重移動を最適化させ、ワイドトレッド化も相まって、タイヤのトラクション性能が向上。それにより、旋回安定性にさらに磨きを掛けています。
次に止まるです。ブレーキ性能になります。フロントブレーキのサイズアップにより、制動性の向上と耐フェード性の向上を図っています。連続ブレーキによる耐フェード性能、ストローク量の増加量を低減しています。1/3になります。
それによって、ダウンヒールなどの連続ブレーキなどを掛けたときに、パフォーマンスがしっかり出せるようなブレーキ性能も確保しています。

次に、スポーツドライビングを感じる演出について。スポーティなシフトフィール、サポート性に優れたセミバケットシート、洗練されたエキゾストノートの開発に取り組みました。
スポーティなシフトフィーリングの実現のため、トランスミッションからシフトノブまでの部品の専用設計としています。シフトトレバーのシフト荷重のチューニング、剛性感のある操作性の注入により、スムーズにダイレクト感のあるスポーティなシフトフィーリングを得ています。
フロントシートには、ハードなドライビングに対応できるサポート性に優れたセミバケット形状の専用シートを開発しました。スイフトに対して、クッション画面をより深く傾けることにより、 縦方向のサポート性を向上。また、ボルスター形状をチューニングすることにより、横方向のサポート性にも長けています。
さらに、ウレタンの密度やスプリング構造の変更により、骨盤支持の安定性を向上させ、ブレーキング時、コーナリング時にドライバーの体の移動を低減させています。
また、スポーツ専用意匠の採用により、優れた運用性能と スポーティングのデザインを融合したセミバケットシートに進化しています。
さらに、スポーツモデルとしてのエキゾースノートを実現するために、マフラー内部の構造の見直し、容量の見直しを行い、低回転域から低音を効かせるとともに、エンジン回転に対してリニアに吹け上がる、ターボとの距離感を体感できるサウンドとしています。

最後にデザインです。1.4L直噴ターボという強力なパワーユニットが生み出す動力性能の高さをひと目で感じさせるデザインを目指して開発しました。ロー&ワイドへの進化とより高い完成度を目指したディテール表現により、 スイフトのフラッグシップとして相応しいデザインとしました。
それらの内容を盛り込んだクルマを欧州に持ち込んで、ハンドリング、足まわり、ブレーキ、パワートレイン、シート、それぞれのチューニングを欧州の評価ドライバーたちと一緒に、各国の変化に満ちた路面で走り込みました。
欧州の走行テストの中でも、とくに1周12㎞を超えるテストコースでの高速テスト評価やドイツのアウトバーンでの性能確認を四季を通じて繰り返すことで、軽量ボディと高出力/高トルクエンジンが生み出す新次元の動力性能、高速域での操縦安定性、そして制動性能とバランスした車両コントロール性能を実現させ、ドライビングが楽しめるホットハッチバックへと進化させました。以上で、私からの説明を終わらせていただきます」
■REVSPEED
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