ローターは手頃なモノを
まめに交換するのが賢い

ディクセル
技術開発部(取材当時) 木村真生

ブレーキローターの交換の必要性やステディなチューニング手法をアドバイス。「ヘビーユーザーやコストを抑えたい人にも参考にしていただきたい」と語る。

ブレーキパッドのスポーツタイプへの交換は、制動力を強化するファーストステップ。サーキットを楽しむなら必須メニューだ。

ただし、サーキット対応のスポーツパッドはブレーキローターに掛ける負担が大きい。摩擦力が高いスポーツパッドは、ローターの消耗が激しく、加えてサーキット走行時のローター温度の上昇も著しいのだ。

この過度な消耗や熱変化こそが、ローターに「歪み」や「クラック」を発生させる原因。一見、問題がなさそうでも、経年劣化が進んでいた場合は、いきなり危うい状態になることもある。最悪の場合は破損も起こる。だからこそディクセルは、定期的なローター交換を強く推す。

「制動力とはパッドとローターが一体となって生み出すもの。いずれも万全な状態でこそ、たしかな機能が得られます。

ディクセルがローターの交換を推奨しているのは、ブレーキにしっかりと仕事をさせるため。そして、スポーツパッドには、やはりそれに対応したローターを合わせることが理想です。酷使するサーキットユースの場合では、とくにいえることです」

そう話す技術開発部の木村真生さんが、「最も賢明なローターチューン」と推すのが、「スタンダードなアイテムで、まめに交換する」という方法だ。

DIXCEL BRAKE DISC ROTOR PD TYPE 
スーパー耐久でも使用されているディクセルのPDタイプ。全品、防錆コーティングを施し、劣化スピードを抑制。FC材にカーボンやシリコンなどの添加剤を配合。強度や耐熱性、耐クラック性能を高めている。純正を超えるパフォーマンスながら、価格は純正品よりリーズナブルなことも。高性能なスポーツカー向けはハイカーボン仕様の設計。

「ハイグレードのローターを使用限界まで使うよりも、スタンダードなタイプを早めに交換のほうが、良好なコンディションが保て、トラブルを起こすリスクが減ります。さらにコストも抑えられます」とのこと。

ディクセルのアイテムでいえば、上位のFPやFS、FCではなく、スタンダードなPDタイプを選び、交換サイクルを早めるやり方だ。

リーズナブルなPDタイプも
しっかりとスポーツに対応

平行度や厚み偏差、バランスといった精度面もハイレベルだ。プレーンなディスクは、パッ
ドを過度に消費しないのがメリット。ローターの耐摩耗性は、上位グレードと変わらない。

PDタイプは、ディクセルのローター群で、最もスタンダードなアイテム。補修用としても愛用され、価格はとてもリーズナブルだ。

とはいえ、スペック的には立派な「スポーツ走行対応品」。よほどのハイパワーチューンドでない限り、サーキットでも使える性能を持っている。この高性能の原動力となっているのが、ディクセルが独自設定している、JIS規格以上に厳しい評価基準だ。

強度や耐熱性、耐クラック性など、あらゆる面で純正を超える。さらにディクセルは、スーパー耐久レースに、PDタイプを実戦投入。高い耐久性を実証している。

「使用パッドはレース用。PDタイプはパッドの性能を問いません」と木村さん。ローターチューンで大事なのは、こまめな交換によるコンディションのキープ。リーズナブルかつ高耐久なPDタイプは、魅力的な選択肢といえる。


■ディクセル 

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