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今日は何の日?■女性をメインターゲットにした低価格の6代目アルト

2004(平成16)年9月13日、スズキは基幹モデルとして長く人気を獲得している軽乗用セダン「アルト」の6代目を発売した。6代目は、女性を意識した丸みを帯びた優しい温かみを感じさせるスタイリングに、扱いやすさと購入しやすいアルト伝統の低価格が魅力である。
スズキの成長を支えた軽ボンネットバンの初代アルト

1970年代に排ガス規制対応で後れを取ったスズキは、1979年5月に価格が安くできる商用車でありながら乗用車スタイルの新型車「アルト」を発売した。
商用車にすることのメリットは、物品税が非課税のため販売価格が下げられること。軽商用車のアルトは、定員は4人ながら実質2人乗りで荷室が広い“軽ボンネットバン”という新しいジャンルを開拓。軽ボンネットバンが誕生したのは、モータリゼーションが一段落して主婦層が足として利用するセカンドカー需要の増加、また日常で使用する乗車人数は通常2名以下である、といった社会背景があったのだ。
アルトは、商用車にすることでの税制面でのメリットに加え、ウインドウォッシャーは電動でなく手押しポンプで、ラジオはオプション設定、左側ドアのカギ穴やシガーライター、フロアカーペット、リアウインドウの熱線デフォッガーなどを省き、パワートレーンは最高出力28psの550cc水冷3気筒の安価な2ストロークエンジンと4速MTの組み合わせといった、徹底的なコストダウンが行なわれた。

“アルト47万円”という低価格で登場したアルトは、発売ととともに月販台数1万8000台を受注する空前の大ヒットモデルになった。
スズキをけん引してきたアルト5代目までの歴史

・2代目アルト(1984年~1988年)
女性ユーザーへのアピールを強めて、日本初の回転ドライバーズシート、フルフラットシートを採用。1985年6月には累計生産台数100万台を達成。

・3代目アルト(1988年~1994年)
1989年消費税が導入されたことで物品税が廃止され、商用車と乗用車の税制格差が消失。商用車(軽ボンネットバン)だけでなく、乗用車セダンも追加。1990年には軽規格変更に対応して、エンジンを550cc→660ccへ拡大するなどブラッシュアップした3代目は、アルト史上最多の販売台数を記録。

・4代目アルト(1994年~1998年)
1993年に登場した「ワゴンR」によって、軽市場に背の高いハイトワゴンブームが起こる。その影響で4代目アルトの販売はやや失速したが、走りを重視するユーザーからは引き続いて人気を獲得。

・5代目アルト(1998年~2004年)
1998年に軽規格が現行規格に変更され、ボディサイズの拡大とともに軽量衝撃吸収ボディによって安全性を強化。ハイトワゴン人気に押されながらも、販売は堅調に推移。2001年には、累計生産台数400万台を突破。


女性ユーザーを重視して開発された6代目アルト
2004年9月のこの日、6年ぶりにモデルチェンジした6代目「アルト」がデビューした。


スタイリングは、“円と直線”をデザインテーマに、居住スペースは直線、ボンネットやバックドア、前後フェンダー部などはやわらかな円で表現して、若々しく温かみのあるデザインを採用。インテリアも、室内高を30mm上げて室内空間のゆとりを向上させ、明るいベージュを基調にして温かみのあるソフトな雰囲気で、特に女性ユーザーを意識したモデルとなった。

パワートレーンは、最高出力54ps/最大トルク6.2kgmを発揮する660cc 直3 DOHCエンジンと3速/4速ATおよび5速MTの組み合わせ。駆動方式は、FFと4WDが選べた。エンジンには、電子制御スロットルを採用し、運転しやすいトルク特性とし、遮音材やエンジンマウントの改良によって、3気筒ながら静粛性に対するこだわりが見られた。

また、女性のために扱いやすさと使い勝手を向上したこともセールスポイントだ。大型の見やすいメーターを採用して視認性を向上し、フロントガラス角度を立て前方視界を広げ、後方視界も広げてバック駐車を容易にした。さらに、ドアミラーの鏡面面積を大きくし、後方視野も大きくなった。荷室についは、リアシートを倒さなくても大型のベビーカーが収納できる広さを確保し、リアシートを倒せばほぼフラットな荷室が確保された。
車両価格は、エアコン、パワステ、AM/FMラジオ、運転席エアバック、カラードバンパーを装備した最も廉価なグレードが68.25万円(FF/5MT)/73.5万円(FF/3速AT)。トップグレードが、107.31万円(4WD/4速AT)だった。
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女性が好む温かみのあるスタイリングで、扱いやすい快適な軽乗用セダンとして登場した6代目「アルト」。ただし、市場はハイトワゴンブーム真っ盛りで、軽自動車市場もセダン冬の時代という悪いタイミングだったので、販売台数は歴代アルトの中では下位に沈んでしまった。
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