走行用モーターを最高出力195~200ps、最大トルク350~370Nm程度まで向上か
ホンダのミドルサイズSUV「CR-V」が日本市場へ復活したばかりだが、早くも次期型の情報が入り始めている。

日本では2026年2月に「CR-V e:HEV」が発売されたばかり。しかし、グローバルで見れば現行型は2022年に登場した6代目であり、すでにモデルライフ後半へ差しかかっている。

CR-Vは1995年に初代が登場。乗用車感覚で使えるクロスオーバーSUVの先駆けとして成長し、現在では北米を中心にホンダを代表する世界戦略車となった。
日本では5代目が2022年に販売を終了したものの、2024年に燃料電池車「CR-V e:FCEV」を導入(限定されたリース販売)。さらに2026年2月には2.0L直噴エンジンと2モーターを組み合わせた「CR-V e:HEV」が加わり、本格的な復活を果たした。
ところが、その日本仕様も基本設計は2022年登場の6代目である。
ここで注目したいのが、ホンダが進める次世代ハイブリッド戦略だ。ホンダは2027年以降、新たな中型車プラットフォームを採用した次世代HEVを順次投入する計画を明らかにしている。モデルサイクルを考えれば、CR-Vもその有力候補となる。
スクープ班に入っている情報を総合すると、次期7代目CR-Vは2027年後半から2028年にかけてワールドプレミアされる可能性がある。日本導入も2028年前後となれば、現行e:HEVの国内発売からわずか2年ほどで新世代へバトンタッチすることになる。
次期型で大きく変わりそうなのが、プラットフォームとパワートレーンだ。ホンダが開発する次世代中型車プラットフォームでは、現行e:HEV搭載車に対して約90kgの軽量化を目標としている。ボディ剛性や重心設計も見直し、燃費だけでなく走行性能の向上まで狙う。
ボディサイズについて、スクープ班が入手した情報では、全幅をむやみに広げず、全長とホイールベースを延長する方向だという。現行日本仕様は全長4700mm、全幅1865mm、全高1680~1690mm。次期型では全長4750mm前後、全幅1870mm前後、全高1680mm前後を予想する。ホイールベースも2700mmから2730~2750mm程度へ延長し、後席や荷室の余裕を広げる可能性がある。
今回制作した予想CGでは、現行型のスクエアで力強いプロポーションを残しながら、フロントマスクを大幅に変更した。
フロントは角形を基調とした二段構成とし、上段には車幅方向へ伸びるLEDライトと水平基調のバーを配置。その内側にヘッドライトを組み込み、ワイド感を強調する。下部には大型グリルを設け、左右に縦基調のアクセントを加えた。サイドは角張ったホイールアーチとブラッククラッディングによってSUVらしさを強調。現行型よりタフでスポーティなCR-Vをイメージしている。
そして最大の注目点が、進化型e:HEVである。現行日本仕様は2.0L直噴エンジンを核とする2モーターハイブリッドを搭載し、走行用モーターは最高出力184ps、最大トルク335Nmを発生する。
次期型ではシステムの高効率化に加え、スクープ班では走行用モーターを最高出力195~200ps、最大トルク350~370Nm程度まで引き上げると予想する。
さらに大きな進化となりそうなのが、新開発の電動AWDだ。ホンダは次世代e:HEV向けに電動AWDシステムを開発している。従来の機械式AWDに対して前後駆動力をより自由に制御でき、悪路や雪道での安定性だけでなく、旋回時の車両運動性能向上にも利用できるのがポイントとなる。
これがCR-Vへ投入されれば、単なる低燃費SUVではなく、走りを含めて次世代化することになる。
「Honda S+ Shift」の採用も注目される。エンジン回転と加減速を制御し、仮想的な変速感を作り出すシステムで、ホンダは次世代e:HEV搭載車への展開を進めている。CR-Vにも採用されれば、効率だけではなくドライバーの操作感を重視したSUVへ変わる可能性がある。
一方、気になるのが「CR-V e:FCEV」の行方だ。現行e:FCEVは燃料電池システムとプラグイン機能を組み合わせたモデルで、走行用モーターは最高出力177ps、最大トルク310Nm。水素一充填で約621km、バッテリーのみでも約61kmを走行できる。2024年に登場したばかりだけに、7代目への世代交代後にどのような形で継続されるのかも焦点となる。
日本では帰ってきたばかりのCR-Vだが、世界ではすでに次の世代が近づいている。約90kgの軽量化を目指す新プラットフォーム、200ps級を予想する進化型e:HEV、新開発の電動AWD、そしてHonda S+ Shift。
これらが次期CR-Vへ投入されれば、2028年にも登場する第7世代は、ホンダの新しいハイブリッド戦略を担う重要な1台となりそうだ。




