アウディのQ5ファミリーに、待望の最高峰モデルが加わろうとしている。新型『RS Q5 Sportback』とみられるプロトタイプが、ニュルブルクリンク周辺で初めてスクープされた。

すでに開発車両が目撃されている次期SQ3に続き、アウディは高性能SUVの商品群をさらに拡大する構えだ。今回姿を現したRS Q5 SportbackはSQ5 Sportbackをベースとしながら、エクステリアからパワートレインまで大幅に強化されるものとみられる。

最大の注目点は、その心臓部だ。新型RS5と共通のプラグインハイブリッド(PHEV)を搭載すれば、システム最高出力は実に639psに達する可能性がある。
プロトタイプのフロントを見ると、SQ5 Sportbackとの差はすでに明確だ。グリルは専用形状となり、水平バーと独特なメッシュパターンを採用。フロントバンパーも変更され、左右のエアインテークはSQ5より縦方向に強調された形状となっている。
サイドでは、張り出しを増したホイールアーチが目を引く。トレッドも拡大される可能性があり、市販型では専用の大径ホイールや強化ブレーキの採用も予想される。
さらに決定的なのがリヤだ。
左右にはRSモデルの象徴ともいえる巨大なオーバル形状のエキゾーストエンドを装備。SQ5に採用されているダミーのエアアウトレットも姿を消し、リヤスポイラーとバンパーにも手が加えられている。カモフラージュこそ残されているものの、単なるSQ5の派生仕様ではないことが分かる。
インテリアは、ベースとなるQ5の構成を考えれば、11.9インチのデジタルメーターと14.5インチのセンターディスプレイを軸に、RS専用スポーツシートやステアリングホイール、専用グラフィックなどが与えられる可能性が高い。また、助手席側ディスプレイも用意されるとみられる。
そして最大の焦点となるのがパワートレインである。
有力視されているのは、新型RS5に導入された2.9L V型6気筒ツインターボと電気モーターを組み合わせるPHEVシステムだ。25.9kWhのリチウムイオンバッテリーと8速ATを組み合わせ、RS5ではシステム最高出力470kW(639ps)、最大トルク825Nmを発生する。
RS5の0-100km/h加速は3.6秒。最高速度は250km/hに達し、さらにEVのみで最大84kmを走行できるとされる。
このシステムがRS Q5 Sportbackにもほぼ同じスペックで搭載されれば、従来の高性能SUVとはひと味違うモデルとなる。電動化を燃費改善だけに使うのではなく、V6ツインターボとモーターを組み合わせて圧倒的なパフォーマンスを引き出すわけだ。
もちろん、今回確認された車両はまだ開発段階であり、市販型の最高出力などは確定していない。それでもオーバルエキゾーストや専用ボディ、そしてRS5由来とみられるPHEVの存在を考えれば、アウディがQ5ファミリーの頂点に強力な『RS』を用意している可能性は高まった。
SQ5では物足りないユーザーに向けた、639ps級の電動スーパーSUV。RS Q5 Sportbackが正式に姿を現せば、BMW X3 Mなどが存在する高性能SUV市場に新たな選択肢が加わることになる。









