Range Rover + Porsche Boxster

500万〜600万円でも狙える4代目レンジローバー

4代目レンジローバー
4代目レンジローバー

輸入高級SUVの代表格である「レンジローバー」は、2021年11月に5代目の現行型にスイッチしている。今回は、レンジローバーとボクスターを予算1000万円で狙うという仮定とした。2026年9月末時点での中古車平均価格(相場)は、現行型が1800万〜2000万円程度となっているため、必然的に4代目以前となる。

2013年3月に発売された「L405」型の4代目は、オールアルミモノコックボディが採用され、最大で420kgのダイエットを実現。全長5005×全幅1985×全高1865mmという巨体にそぐわぬハンドリングを備えている。同時に、“砂漠のロールス・ロイス”と呼ばれるにふさわしい、蕩けるような乗り心地、ディーゼルエンジンでも圧倒的といえる高い静粛性を享受できる。典型的なコマンドポジションによってサイズの割に取り回ししやすいのも美点だろう。

4代目レンジローバーのインパネ
4代目レンジローバーのインパネ

4代目の中古車平均価格は、600万〜620万円前後で推移していて、物件数は70〜80台程度となっている。年式別では2019年式が最も多く、2014年式、2016年式、2021年式が同程度で続く。年式別の台数は、最後期の2022年式を除いて比較的差が少ない。

走行距離別では、5万〜7万kmが最多で3万〜4万km、4万〜5万kmが続いている。10万km超の個体は10台に満たず、走行距離は比較的短いといえるだろう。

4代目レンジローバーの狙い目グレード

4代目レンジローバーのリヤビュー
4代目レンジローバーのリヤビュー

まず、狙い目のグレードは、3.0リッターV6ディーゼルエンジンを積む「ヴォーグ(Vogue)」だ。先述したように大柄なボディで、軽量化したとはいえ約2.2〜2.3t級の車重に対し、低回転域から湧き出る600Nm級の最大トルクを発揮。車内にいる限りディーゼルならではの音・振動もほとんど意識せずにすむ。

2017年モデル以降(後期型)を選択すれば、先進的なエクステリアに加え、インフォテインメントに上下2画面の「Touch Pro Duo」が導入され、「Apple CarPlay」などのスマホ連携にも対応している。さらに、新車時には1500万円級(オプション込で1600万円超)だった後期モデルが、車検残やコンディションの良い個体でも総額600万〜700万円台で狙える状況だ。軽油で済む利点や燃費面も含め、ロングドライブの機会が多い使い方でも所有満足度は高いだろう。

レンジローバーらしさを満喫するなら5.0リッターモデル

4代目レンジローバーのリヤビュー
4代目レンジローバーのリヤビュー

ディーゼルエンジンではなく、レンジローバーらしい滑らかで豪快な加速を堪能したいのなら5.0リッターV8スーパーチャージド(スーパーチャージャー)を積む「Autobiography(オートバイオグラフィ)」だろう。物件数が少ないのが注意点だが、圧倒的な動力性能と乗り心地を堪能できる。5.0リッターV8スーパーチャージドエンジンは、年式によって出力が異なるものの、500PSを超える仕様も設定。大排気量V8ならではの力強い加速、レンジローバーならではの重厚な乗り味が魅力的だ。なお、電子制御ダイナミックサスペンションなどは、年式・仕様によって標準とオプションの扱いが異なる。

4代目レンジローバーのインテリア
4代目レンジローバーのインテリア

もちろん、最高峰の質感と装備も美点で、上級レザーインテリアや高級オーディオ、電動シート、シートヒーター/クライメートシートなど「ヴォーグ」からさらに装備を充実させている。年式によってマッサージ機能や4ゾーンエアコンなども設定している。新車時は1800万円台など非常に高価だったが、前期型では400万~600万円台の中古車も流通している。

ボクスターはまず「981」型から探したい

「981」型ポルシェ ボクスター
「981」型ポルシェ ボクスター

もう1台の「ボクスター」は、2012年6月発売の「981」型が現実的だ。現在の中古車平均価格は540万〜560万円程度で、流通量は65〜75台前後で推移している。レンジローバー600万円、ボクスター400万円、あるいは500万円ずつという割り振りも可能だ。

「981」型ポルシェ ボクスターのリヤビュー

「981」型はベースモデルから最高峰まで、全グレードで自然吸気(NA)の水平対向6気筒エンジンを味わえる最後の世代だ。2.7リッター、3.4リッター、3.8リッターの自然吸気水平対向6気筒を搭載している。自然吸気フラット6とミドシップの組み合わせに、アルミの使用率を高めて軽量化。もちろん、ミッドシップならではのハンドリング、電動ソフトトップによる実用性など、初めてのオープンスポーツカーとしての資質は高い。

「981」型で中古車流通量が多いのは「ボクスター 2.7」

「981」型ポルシェ ボクスターのコクピット

まず狙うべきは、ベースグレードの「ボクスター 2.7」。最も流通量が多く、価格も比較的こなれていて、中古車相場は450万~600万円前後が中心となっている。3.4リッターの「ボクスター S」よりも価格を抑えられる。物件数が多いため、ボディカラーやMTかPDKか、オプション(スポーツエグゾースト、PASM、クロノパッケージなど)を吟味して選びやすい利点もある。最高出力は265PSとそれなりだが、公道で軽快なオープンスポーツとして楽しむのなら必要十分ともいえる。

「981」型ポルシェ ボクスター

レンジローバーを500万円程度で抑えられれば、中古車相場450万〜600万円台の「ボクスター S」も視野に入ってくる。物件数はベースグレードよりも少なくなるが、3.4リッター水平対向6気筒NAエンジンは、最高出力315PSを発生し、NAフラット6の動力性能を堪能できる。狙い目は「S」に純正オプションの「スポーツエグゾースト(PSE)」や「スポーツクロノパッケージ」が装着された個体だ。

ボクスターの予算が約400万円なら「987」型も視野に入れたい

「987」型ポルシェ ボクスターのエクステリア
「987」型ポルシェ ボクスターのエクステリア

なお、レンジローバーに600万円前後を投じた場合、2004年発売の2代目ボクスター「987」型も選択肢になる。2010~2012年式「ボクスター 2.9(PDK)」は、予算350万~420万円程度で狙える。2.9リッターエンジンは最高出力255PSで後期型から直噴化されている。PDKも設定されている。

「987」型ポルシェ ボクスターのコクピット
「987」型ポルシェ ボクスターのコクピット

MT派は、「987」型の後期型である「ボクスター」の6速MTも狙い目だ。パワートレインは、こちらも2.9リッター、最高出力255PS。走行距離は3万〜5万km台と比較的短く、400万〜470万円前後の物件が中心だ。近年は、油圧ステアリングとNAエンジン6気筒+MTの組み合わせの人気が高まっているが、レンジローバーの予算によっては狙うこともできる。

「987」型ポルシェ ボクスター

ただし、987型はデビューから20年以上の月日が経っているため、PDKはオイル漏れや変速ショックの有無、IMS(インタミディエイトシャフト)ベアリングのトラブル、ウォーターポンプや冷却系、オイル漏れなどのほか、ソフトトップやボディの状態を念入りに確認する必要がある。