受け継がれる”パンダ”の系譜

フィアット・グランデパンダ発表会。右から発表会に登壇したステランティスジャパンの成田仁代表取締役社長、フィアットインテリアデザイン責任者のミケーレ・ロンゴ氏、ステランティスジャパンの黒川進一イタリアン事業部長。

フィアット・パンダといえば1980年に登場したイタリアンシティカーの代表的なモデル。ジョルジェット・ジウジアーロ氏による卓越したパッケージングとデザインで、今なお根強い人気がある。

初代フィアット・パンダ

パンダシリーズとしては3代目となる新型グランデパンダは、パンダシリーズのスクエアなシルエットと機能的なデザインを現代的に昇華し、フィアットの伝統と先進性を受け継いだ1台になっている。

フィアット&アバルトのインテリアデザイン責任者で、フィアット&アバルト500、フィアット600などのインテリアデザインに携わってきたミケーレ・ロンゴ氏が来日。インテリアデザインマネージャーを務めたグランデパンダのデザインについて熱弁をふるった。

ディティールチェック

ボデイサイドのロゴはプレス成形。撮影車はアクセサリーのロゴ型ボディプロテクターそ装着している。

エクステリアは初代パンダをオマージュしたスクエアなフォルムに、非対称なフロントフェイス。車名ロゴに加え、4ストライプを随所に配している。また、ボデイサイドやリヤゲートにはプレス加工の車名/社名ロゴを大きく配するなど、このクルマがパンダであることを強くアピールしている。

リヤゲート左にFIATロゴをプレス成形。右にPANDAロゴを配する。
FIATロゴをフロントマスク右側に配置した非対称デザイン。グリル下のスリットに4ストライプが見える。
Cピラーの化粧パネルは角度によって見える内容が異なる。後よりから見ると4ストライプ。
前よりから見ると「FIAT」のロゴ。

また、フィアットの工場であった「リンゴット」もデザインモチーフに取り入れており、格子状のフロントグリルやLEDヘッドランプは工場の窓の灯をイメージしたもの。一方で、1980年代のデジタルカルチャーやレトロゲームのテイストも取り入れているという。

格子デザインのフロントマスクとLEDランプは工場の窓とそこに灯る窓明かりに加え、1980年代のデジタルカルチャーがモチーフ。

「リンゴット」のイメージはインテリアにも取り入れられており、楕円形のインストゥルメントパネルやセンターコンソールは工場の屋上に作らられたテストコースのオーバルがモチーフだ。

楕円を組み合わせたデザインのインテリアはリンゴットのオーバルコースがモチーフ。メーターパネルからセンターディスプレイまでのパネルは、左端が透明になっている。センターコンソールはシーソー式ドライブセレクターとパーキングスイッチ、前端にワイヤレス充電機能付き(「La Prima」)トレイとシンプルな構成。

加えて、各所に初代パンダをオマージュしたデザインを現代的に取り入れている。ポケット型のダッシュボードや格子状のシートパッドなどがそれだ。

フィアット・グランデパンダのフロントシート(「La Prima」)
格子状のシートは初代パンダをモチーフ。

また、昨今のヨーロッパ車らしくサステナブル素材も積極的に活用されており、飲料パックリサイクル素材を使用するほか、ダッシュボード助手席側に天然竹繊維を33%配合した「BAMBOX Bamboo Fiber Tex」を使用(「La Prima」グレード)している。パンダ=竹という発想が面白い。

助手席側ダッシュボードはエアバッグを天井に配置したため、トレイに加え蓋付収納も用意されている。
フィアット・グランデパンダのダッシュボードイメージ。

ボディサイズは全長4010mm×全幅1765mm×全高1630mm、ホイールベース2540mmというサイズは、フォルクスワーゲン・ポロ、ルノー・クリオといった欧州Bセグメントのスタンダードサイズで、国産車でいえばマツダ2の全長にトヨタ・ヤリスクロスの全幅といったあたりのサイズ感だ。

フィアット・グランデパンダ「La Prima」
フィアット・グランデパンダ「La Prima」(アクセサリー装着車)
フィアット・グランデパンダ「La Prima」(アクセサリー装着車)
フィアット・グランデパンダのラゲッジルーム。容量は通常時で412L、最大で1366Lまで拡大可能。リヤシートは6対4分割可倒式。カーゴルームランプは「La Prima」のみ装備。

パワートレインは1.2L直列3気筒DOHCターボで、74kW(101ps)/4264rpm・205Nm/1750rpmという出力。これに15kW(20ps)・51Nmのモーターを加えた48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載。トランスミッションは6速DCTで、現時点ではFWDのみ。従来モデルに設定されていた「4×4」については未定だ。

フィアット・グランデパンダのエンジンルーム。

価格とグレード

フィアット・グランデパンダのグレード。発表会展示車両は「La Prima」のみで「ICON」の実車を見ることはできなかった。主な外観上の違いはルーフレールレスとホイールが16インチ(205/60R16)になる点。

ベーシックな「ICON」と装備を充実させた「La Prima」の2グレード構成となっており、「La Prima」には「ウインターパッケージ」が用意される。価格は「ICON」が369万円〜、「La Prima」が409万円〜。シートヒーターやステアリングヒーターなどが備わる「ウインターパッケージ」は5万5000高。

「La Prima」は17インチホイール(205/55R17)や専用ファブリックシート、BAMBOX Bamboo Fiber Tex素材ダッシュボード、レザー調ステアリング、オートエアコン、ワイヤレス充電などが備わる。写真のアクセサリー装着車はルーフキャリアやサイドのパンダロゴボディプロテクター、スマートフォンホルダーなどを装備していた。
ルーフレールに装着するキャリア。
助手席側ダッシュボードにスマートフォンホルダーを設置。

ボディカラーは「ジェラートホワイト」が無償カラーで、「リモーネイエロー」「アクアアジュール」「チネマブラック」が5万5000円高の有償色だ。

「ジェラートホワイト」はアルプスの空のイメージ。
「リモーネイエロー」は輝く南イタリアの太陽のイメージ。
「アクアアジュール」はイタリアの海のイメージ。
「チネマブラック」大地の黒がイメージ。

フォトギャラリー:新型フィアット・グランデパンダ

ここまでの画像や、本文にはない画像はページトップの「この記事の画像をもっと見る(60枚)」で見ることができる。新型フィアット・グランデパンダのディティールを写真でさらにチェックしてみてほしい。

フィアット・グランデパンダ発表会