ポルシェが、EV版「カイエン・クーペ」にさらなる高性能モデルを用意しているようだ。「ターボGT」とみられる開発車両が初めて姿を現した。

ポルシェは2026年、電動化した新型「カイエン・クーペ・エレクトリック」を発表。ラインナップは標準モデル、「S」「ターボ」の3タイプで構成され、最高峰の「カイエン・ターボ・クーペ・エレクトリック」は最高出力1156psという圧倒的な性能を誇る。

ポルシェ カイエンクーペ ターボGT プロトタイプ スパイショット

しかし、今回目撃されたプロトタイプは、その「ターボ」をさらに上回るモデルとみられる。
テスト車は積載車から降ろされるところを捉えられたもので、フロントまわりは既存の「ターボ」とほぼ共通。白い保護フィルムの下に細かな変更が隠されている可能性はあるものの、現段階で大きな違いは確認できない。

一方、足元には通常モデルの空力重視デザインとは異なる、グロスブラック仕上げの軽量ホイールを装着。その奥にはブラックのブレーキキャリパーと大径カーボンセラミックブレーキが確認できる。カーボンセラミックブレーキ自体は現行「ターボ」にもオプション設定されている装備だ。

ドアハンドルやドアミラーもグロスブラックで統一され、サイドシルには現段階でロゴが入っていない。市販型ではここに「ターボGT」のロゴが加わる可能性もありそうだ。

ポルシェ カイエンクーペ ターボGT プロトタイプ スパイショット

そして、もっとも分かりやすい違いがリアにある。
ルーフ後端には大型の固定式リアスポイラーが追加され、通常のカイエン・クーペ・エレクトリックとは明らかに異なる姿となっている。また、リヤディフューザー部分もフィルムで隠されており「ターボGT」専用デザインが用意されている可能性が高い。

気になるのは、そのパワーだ。
現行カイエン・ターボ・クーペ・エレクトリックは、113kWhのバッテリーと前後2モーターによるAWDを採用。ローンチコントロール使用時には最高出力1156ps、最大トルク1500Nmを発揮し、0-100km/h加速は2.5秒、最高速度は260km/hに達する。

ポルシェ カイエンクーペ ターボGT プロトタイプ スパイショット

「ターボGT」では、このデュアルモーターシステムをさらに強化するとみられており、最高出力は1200psを超え、約1217psに達する可能性も浮上している。正式な数値はまだ明らかになっていないが、実現すれば現行「ターボ」をさらに上回る驚異的なスペックとなる。

性能もスーパーカー級となりそうだ。現行「ターボ」の0-60mph(約96km/h)加速は2.4秒だが、「ターボGT」ではこれを上回る可能性があり、最高速度も現行の162mph(約261km/h)を超えると予想されている。

ガソリンエンジンを搭載する従来の「カイエン・ターボGT」は、カイエン・クーペの頂点を担うモデルとして存在してきた。そのコンセプトをEVへ持ち込み、1200ps超のパワーと専用空力パーツ、強化された足まわりを組み合わせることになれば、新たなカイエン・クーペの頂点が誕生することになる。

ポルシェ カイエンクーペ ターボGT プロトタイプ スパイショット