フェイスチェンジ&リフトアップ、とどめはキャビン短縮でピックアップへ
この衝撃の1台を仕上げたのは、NATS(日本自動車大学校)のカスタム科に通う6名の学生。20系ヴェルファイアをベースにリアのルーフ部分を大胆に切断して、ボディをトラックタイプに変貌させてしまった。まさに驚愕。
アメリカで流行っているピックアップトラックに感化されて製作を決意。目標は大きく、世界中から注目される仕上がりを目指した。
30系ヴェルファイアへの顔面移植や10インチ跳ね上げて迫力を出した車高、それに荷台部分のスペース確保のためのキャビンのショート化など、プロ顔負けの濃厚なカスタマイズで攻めている。
どの部分も一筋縄ではいかなかったが、その中でも荷台のゲートには、特に苦労させられたという。流用できるパーツがないのでイチから製作しなければならなかったからだ。開閉用のノブと内部のリンク類だけはハイラックス用を使っている。
東京オートサロン2018に出展するため、作業は2017年の7月に開始された。完成直前に急遽フロントのグリルガードを作ることにしたため、出来上がりは搬入日の深夜2時。そんな努力の甲斐あって、見事に東京国際カスタムカーコンテスト2018のSUV部門最優秀賞を獲得。素晴らしい若い力に、カスタマイズの明るい未来を垣間見た1台であった。


SPECIFICATION
●BASE:20系ヴェルファイア(前期) ●WHEEL:Centerline ConvoPro(16×8.5) ●TIRE:ニットー・TERRA GRAPPLER(285/75-16) ●AERO:NATSオリジナル ●EXTERIOR:ヘッドライト&フロントグリル=30系ヴェルファイア前期純正、テールレンズ=サバーバン用 ●INTERIOR:シート=レカロ ●FOOTWORK:車高調=ブラックレーベル、NATSオリジナル10インチリフトアップスペーサー ほか
30化したフェイスはグリルガードでワイルドに!
20ヴェルファイアに移植した30ヴェルファイアのライトやグリルに合わせて、茶色いバンパー部分は鉄板を使って独自の形状に加工している。フロントのグリルガードは最後の最後に製作を開始した。ワイルドさを強調するための、この英断は大正解だと思う。


ボディをカットしてピックアップトラック仕様へ
ボディを切断して設けられた荷台は、キャビンと分かれて見えるようにセパレートラインを加工するなど細部まで作り込まれる。荷台の内側はトヨタのタンドラ用を流用。プラスチック製なので、成形は比較的しやすかったらしい。難儀したゲートの下側には、サイドに合わせてステップをセット。リアガラスは20ヴェルファイア用をそのまま使っている。



車高は10インチアップ
ボディとメンバーの間に鉄のスペーサーをかますことで10インチ、つまり25.4cmのリフトアップを達成した。同時にステアリングシャフトやブレーキホースの延長、それにエンジンマウントのカサ上げも必要になり、作業は想像以上に困難だったそうだ。当初はV6エンジンの4WDを使ってカスタムしようと考えていたが、車両が見つからずにFFでのトライとなった。フロント側のリフトアップに比べてリア側は駆動部品がないので、作業がしやすいFFでよかったというのが本音のようだ。








※本記事は「スタイルワゴン」の記事を再編集したものです。
