『レガシィ富士ターンパイクミーディング』初開催
2026年10月3日(土)、アネスト岩田ターンパイク箱根・大観山駐車場において『レガシィ富士ターンパイクミーディング』が開催された。このミーティングは今回が初めての開催にもかかわらず、SNSでの呼びかけに歴代レガシィオーナーが応え、67台ものレガシイが集まった。

参加したレガシィは初代モデルから最終モデルまで、日本で販売された歴代全モデル、全ボディタイプが勢揃い。初代モデルを新車から乗り続けているベテランオーナーから、車齢より若いオーナーまで、幅広い年代の方々が”レガシィ”という共通の話題で語り合う場となった。

会場にはスバルコレクターで知られるBOXER氏の協力により、本物のワークスマシンであるグループAレガシィRSが展示され、内装やエンジンなど、貴重なマシンをじっくりと眺めて撮影することもできた。

エントリー車で振り返る歴代レガシィ:初代
スバル・レガシィとはどんな車だったのか、ここで振り返ってみよう。
初代モデル(BC型/BF型)は1989年(平成元年)2月発売。1980年代までスバルの主力モデルだったセダン/ワゴンのレオーネを継ぐモデルとして開発。レオーネよりひと回り大きくなったボディに新開発のEJ型水平対向4気筒エンジンを搭載する。

発売前の1月21日、アメリカ・アリゾナ州フェニックスのテストコースで、10万km連続走行による世界速度記録(平均速度223km/h)を樹立し、富士重工業(当時)の技術力の高さを世界に知らしめた。さらに、イギリスのモータースポーツカンパニー「Prodrive(プロドライブ)」とジョイントし、1990年よりWRC(世界ラリー選手権)に参戦。1993年にスバル初の総合優勝を成し遂げている。

エントリー車で振り返る歴代レガシィ:2代目
2代目モデル(BD型/BG型)は1993年発売。当時の3ナンバー化の流行に反して5ナンバーサイズを維持したことはユーザーから高く評価された。EJ型水平対向エンジンはDOHCシーケンシャルツインターボを用意し、1996年のマイナーチェンジでワゴン「GT-B」とセダン「RS」のMT車は2.0Lクラスの量産車として世界初となる最高出力280ps(自主規制値)を実現している。

一方、1995年にはクロスオーバーSUVスタイルの先駆けとも言える「アウトバック」を北米で発売。国内では「グランドワゴン」の名称で販売(1997年からは「ランカスター」に改称)した。

エントリー車で振り返る歴代レガシィ:3代目
3代目(BE型/BH型)は1998年発売。5ナンバーサイズのボディは維持され、全車4WDモデルとなった。1999年、ステレオ画像認識を用いた世界初の運転支援システム「ADA」をランカスターに搭載。さらに、2000年にはランカスターに新設計のEZ型水平対向6気筒エンジンを搭載(「ランカスター6」)。2002年にはセダン(「RS30」)とツーリングワゴン(「GT30」)にもこの6気筒エンジンが搭載された。

また、ポルシェデザインがエクステリアをブラッシュアップした限定モデル「BLITZEN(ブリッツェン)」も3代目の大きなトピックだ。当初は 2.0Lターボのセダンのみだったが、のちにツーリングワゴンにも設定されたほか、と 3.0L6気筒モデルの「BLITZEN6」も追加されている。

ちなみに2002年には北米で4ドアピックアップの「Baja(バハ)」も追加されたが、レオーネに設定されたピックアップ「BRAT(ブラット)」同様、日本未導入に終っている。

エントリー車で振り返る歴代レガシィ:4代目
2003年5月に4代目(BL型/BP型)にモデルチェンジ。ボディサイズは全幅を35mm拡大してついに3ナンバーサイズとなった。エンジンは大幅に改良され、静粛性と燃費が向上した。2023年10月にアウトバックを追加。これまでのランカスターからグローバルネームに統一された形だ。

2008年には量産モデル初の水冷水平対向4気筒ディーゼルターボエンジン(EE型)を搭載したモデルがヨーロッパ市場向けに発売されたが、これも日本未導入だった。さらに、2008年にはADAから進化した新たな運転支援システム「EyeSight(アイサイト)」搭載モデルも発売している。

エントリー車で振り返る歴代レガシィ:5代目
5代目モデル(BM型/BR型)は2009年5月発売。スバルのメインマーケットである北米をターゲットとして先代よりボディを大型化したほか、年々厳しくなる安全基準への対応などもあり、レオーネ時代から続いたサッシュレスドアを一般的な窓枠付きに変更。ツーリングワゴン(とアウトバック)は先代までのDピラーをブラックアウトしたフローティングルーフも、カラードピラーになったことで、ルックスの印象が一変している。

エンジンは2.0Lモデルが‘廃止となり、4気筒は2.5L、6気筒は3.6Lとなる。さらにトランスミッションは新開発のチェーン式CVT「リニアトロニック」を2.5Lモデルに設定したこともトピックだ。

エントリー車で振り返る歴代レガシィ:6代目・7代目
6代目モデル(BN型/BS型)は2014年10月に発売。ツーリングワゴンが廃止となり、セダンのB4とクロスオーバーのレガシィアウトバックという構成となった。国内仕様は4気筒2.5Lのみ、北米仕様には6気筒3.6Lが用意された。

2020年にはB4が生産を終了し、日本国内モデルはレガシィアウトバックのみとなり、2021年にレガシィアウトバックも販売が終了。国内仕様の次モデル(BT型)からは車名がアウトバックに変更してレガシィの名が実質外された。そのアウトバックも2025年に生産終了となった。

北米では2019年に新型の7代目セダン(BW型)が発売されているが、こちらも2025年に生産を終了している。アウトバック(BU型)はSUVとして新モデルが北米で発売されているが、レガシィシリーズとしては2025年をもって36年の歴史に幕を下ろした形となった。
井元貴幸氏のトークショーも実施
会場内には生粋のスバルマニアからライトな車好きまで、幅広い層のユーザーが集まり、それぞれにレガシィ談義に花を咲かせていた。貴重な資料や模型や当時物のオプションパーツの展示もあり、中にはその場で部品に交換会が行われ、実際にパーツ交換をしている姿もあった。

イベント後半ではスバル大好きライターの井元貴幸氏によるトークショーが開催され、当時を知るユーザーには懐かしい、若手ユーザーには新鮮なレガシィにまつわる話が披露された。閉会式後もオーナー同士の話は尽きず、会場閉鎖のギリギリまでほとんどのオーナーが帰ることはなかった。

フォトギャラリー:『レガシィ富士ターンパイクミーディング』
ここまで紹介してきた画像にの他にも、本文にはない画像はページトップの「この記事の画像をもっと見る(43枚)」から見ることができる。イベントの様子をタップリの画像で楽しんで欲しい。





