資源循環型カーボンブラックは、2025年1月から住友ゴムと三菱ケミカルの協業で取り組みが進められている。今回のGT300クラス用タイヤに加えて、2025年中には一部乗用車向けタイヤへの採用も予定されている。住友ゴムと三菱ケミカルは、両社の協業体制のもと、タイヤの主原料であるカーボンブラックにおける資源循環の取り組みを進めている。住友ゴムは、タイヤ製造工程で発生するゴム片や、使用済みタイヤの粉砕処理品(再生材料)を三菱ケミカルに供給。三菱ケミカルは、それらをコークス炉に投入してケミカルリサイクルすることで、資源循環型カーボンブラックを製造する。現状、燃焼され熱源として再利用されているゴム片や使用済みタイヤを、資源として再利用するシステムを構築することで、CO₂排出量を削減することが期待できる。

※ケミカルリサイクル: 使用済みの資源を化学的に分解し、原料に変えてリサイクルする方法