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  • 2019/06/21
  • MotorFan編集部 小泉 建治

新型スズキ・カタナで早速タンデムしてみたけれど、やめたほうがいいかも〈日本最速! 後席インプレッション〉

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デビューしたばかりの新型カタナを借り出し、勇んで試乗&撮影に臨んだ我ら取材陣。せっかくの機会だからと、タンデムライドも試してみたのだが……。

REPORT●小泉建治(KOIZUMI Kenji)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA "Anita" Shunsuke)

日本で最初の新型カタナ “タンデムシート” インプレッション

 最初にお断りしておくが、私はこれまでの人生でほとんどタンデムシートに座ったことがない。運転するのは必ず自分だったから、タンデムシートの出来不出来のモノサシがない。ゴールドウイングやFJR1300やK1600などの立派なタンデムシートに、停止状態で興味本位に座ったことがある程度だ。

 しかし我々が今回カタナを借り出したのは、日本の数多き二輪メディアの中でもほぼ一番乗りということだったので、タンデムシートのレポートであれば間違いなく日本初になるだろう。ならばやってみよう、ということになった。

初代カタナ。タンデム部が長くて、フロントシートよりも長いほど。クッションもたっぷりで、座り心地満点!
新型カタナはご覧の通りの短さ。フロントシートの半分以下だ。油断したら後ろにずり落ちそう。クッションも極薄。

 初代カタナは車体全体が前後に長く、そのなかでもタンデムシートの占める割合が高い。フロントシートよりも立派で座り心地は満点だったらしい。

 一方の新型カタナは、テールをスパッと切り落としたような現代流デザインだから、タンデムシートは長さ、面積ともに最小限。スーパースポーツと同じで、とてもタンデムする気にはならない。

ここにいい大人のケツが乗るのだろうか?

 フロントシートにジャーナリストの青木タカオさんが座り、続いて筆者がタンデムシートに跨がる。

 なにしろ戸惑うのは、掴むところがないこと。どんなバイクでもシートベルトは掴みづらいし、ライダーとパッセンジャーの間に空間ができてしまって一体感に欠けるのでなるべく避けたい。

 というわけでタンデムシートサイドのブレードのような形状のパーツを握ろうとするのだが、指が引っかかる部分がないのでうまく掴めない。裏側に指の入る凹みがあればいいのだが。

左右のブレードのようなカタチの部分は、指を引っかける部分がなく掴めない。シートカウル後端にはテールランプがあるので、もちろんここもNGだ。

 それではと、シートカウル後端に手を持って行くが、言うまでもなくそこを掴むとテールランプが隠れてしまうので却下。

 そんなわけで結局、右手でシートベルト、左手で青木さんの肩を掴むということになった。おそらくこれが男性同士では最善策と思われる。

ただでさえむさくるしい男同士のタンデムだが、シートベルトを掴んでいると、まるで自分の股間に手をやっているようでますます怪しい。

 だが、見ればわかるとおり不安定極まりないし、まったく楽しくない。今回は30km/hほどしか出さなかったが、40km/h以上での加減速は恐怖でしかないだろう。

 率直にいって、新型カタナでのタンデムはオススメしない。

 例外があるとすれば、異性同士で腰に両手を回し、抱きつく形で一体感を高めた場合。これならほぼ問題はないだろうし、スーパースポーツと違って前傾もきつくないから、意外と快適かもしれない。カップルであれば親密度も高まること請け合いだ。

 唯一、便利だと思ったのは降車時である。シート後端が切り落とされて、フェンダーもないので、後方に向けてスッと華麗に飛び降りられたのだ。まぁ、そんなにうれしくないけれど。

 まぁ、しかしタンデムが多少しづらいからといって、個人的には「だからどうした」という話である。そのおかげでアスリートのように切れ上がったリヤビューが手に入ったのだから。

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