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市街地、高速道路、ワインディング、そしてダートをそれぞれ400km。Vスト兄弟を徹底試乗!! 買うべきはVストローム650か1000か。 合計800km走り込んで検証してみた。

  • 2019/06/28
  • 青木タカオ
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兄貴分「Vストローム1000」と共通の縦2眼ヘッドライトをはじめ、スズキ・ビッグオフローダー伝統の“クチバシ”を持つフロントマスクで、堂々たるスタイル。街乗りから高速巡航、ワインディング、そしてダートまでロングライドを快適に楽しむことができるスポーツアドベンチャーツアラー「V-Strom(ブイ・ストローム)」シリーズのミドルクラスは“650”です。

REPORT●青木タカオ(AOKI Takao) PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

V-Strom650ABS……950,400円

 日本の場合、かつては“ロクハン”(650cc)の魅力なんて、一部の玄人、ツウ、達人にしかわからなかったような気がします。80年代ならホンダ「ブロス」が400ccと650ccを用意し、「プロダクト1」と「プロダクト2」と名付けていましたが、中免(自動二輪中型限定)で乗れる最大クラスが“ヨンヒャク”(400cc)だった時代に650ccを買う人は多くありませんでした。

 他にもスズキのアメリカン“サベージ”に「LS400」と「LS650」がありましたし、650ccではないですが「SRX400」と「SRX600」なども同じことが言えるかもしれません。残念ながらかつて“ロクハン”は不人気……、免許制度という大きな壁が立ちはだかっていたのです。

 しかし、1996年(平成8年)9月の免許制度改正から大型2輪免許が教習所で取得できるようになり、“ヨンヒャク”の縛りから解放されるライダーが増加すると、アンダー400でなくとも売れる時代がやってきます。「ZZR1100」「CBR1100XXブラックバード」「ハヤブサ」など、憧憬であった1000ccオーバーのアルティメットスポーツに陶酔しますが、しばらくするとリッタークラスからダウンサウンジングするベテラン層が出現し、ついに“ロクハン”ぐらいが「ちょうどいい」と、密かに注目されだすのでした。

 欧米ではすでに成熟していたセグメントがゆえに、国内仕様がラインナップされると手に入れやすくなって評価も上昇。外国車勢を含め600〜800ccクラスは激戦区となって、特にアドベンチャーモデルはリッターオーバーではオフロードで扱いきれないと、このセグメントの価値は揺るぎないものとなっています。
 シーンを牽引してきたBMW GSシリーズをはじめ、トライアンフのタイガー、KTMアドベンチャー、カワサキVERSYSなどミドルクラスの弟分は、今となっては欠かせない存在となっているのです。

「Vストローム650」は輸出仕様として2003年から発売され、12年のモデルチェンジを機に翌13年から国内仕様が設定されました。14年秋にはクロススポーク仕様の「Vストローム650XT」も追加され、17年にフルモデルチェンジ。このとき外装を一新するとともに、トラクションコントロールを搭載するなどしました。

 19年式ではカラーチェンジをおこなって新色のキャンディダーリングレッドが登場。今回は継続カラーのパールグレッシャーホワイトに乗ってみました。すでにレポートしたとおり「Vストローム1000XT ABS」と立て続けに乗ったので、要所で比較した話しも織り交ぜていこうと思います。

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