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【日本代表は総合29位】モトクロスの国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ(Motocross of Nations)」

  • 2019/10/04
  • MotorFan編集部 北 秀昭
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日本代表チーム。ライダー左から成田選手、大塚選手、富田選手。最右は芹沢監督。

9月28(土)~29日(日)、オランダのASSENで開催されたモトクロス国別対抗世界選手権「モトクロス・オブ・ネイションズ」に出場した日本代表は、雨の中、強豪国相手に健闘。出場34ヵ国中、総合29位となった。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

総合順位 1位オランダ 2位ベルギー 3位イギリス 日本は29位

「モトクロス・オブ・ネイションズ」とは?

毎年、ロードコースに土を入れて開催。
 モトクロスとは、起伏に富んだ勾配やコーナー、ジャンプ台などが設けられた未舗装の周回コースを、専用バイクで競う過激なレース。

 「モトクロス・オブ・ネイションズ」は、国際モーターサイクリズム連盟(FIM)公認のもと、年に1度、世界各国の代表ライダーたちが競い合う、バイクレースとしては珍しい、“国別対抗団体戦”の世界選手権。“モトクロスのオリンピック”ともいえる、モトクロスライダー憧れの大会だ。

 4ストローク450ccのマシンで競われる「MXGPクラス」、4ストローク250ccの「MX2クラス」、4ストローク250ccか450ccのマシンが走る「MX OPENクラス」の3クラスに、各国1名ずつのライダーが走行。3名のライダーのリザルトを合計して競われるのが、このレースのポイント。

 72年の歴史を誇るこの大会は、毎年、世界選手権MXGPシリーズ終了後に行われることが恒例となっている。サーキットでMXoNが開催されるようになったのは、ビッグイベントに集う観客数に対応できるインフラを重視したため。

 近年ではゾルダー(ベルギー)、ドニントンパーク(イギリス)、フランチャコルタ(イタリア)といった開催例がある。今大会はアッセンのメインストレッチから、最終コーナー方面に延びる観客席を活用する形で、ロードコース、グリーン、パドックに多量のサンドを搬入し、1周約1分50秒を要す、モトクロスコースが造成された。

予選はダッチウェザーに翻弄され、苦戦する日本代表。決勝は……

成田選手のライディング。
 今年の日本代表は、#61 成田亮(ホンダCRF450RW/MXGP)、#62 大塚豪太(ホンダCRF250R/MX2)、#63 富田俊樹(ホンダCRF450RW/Open)の3選手。今大会が初出場となる大塚選手は、当初選出された能塚智寛選手に代わるピンチヒッターとして抜擢された。

 予選レースが行われた土曜日は、ダッチウェザー(晴れ、曇り、雨が目まぐるしく変化する)に翻弄されながらも、路面状況はドライに近いサンドで、ジャンプなどの形は保たれていた。

 MXGP予選では、成田選手がスタート6番手につけたが、2コーナーの混戦でバランスを崩して後退。その後のセクションで転倒車を避けようとして転倒し、オープニングラップ24番手から巻き返しを図ることになった。

 成田選手は、その追い上げ中の5周目、足が接地した際にヒザを痛め、直後にコース外に飛び出しアスファルト上で転倒。身体のダメージが大きかったため、リタイアを喫し、33位で予選を終えた。

富田選手11位、大塚選手24位、成田選手DNS(スタート不能)で、今年のテーム総合成績は29位

富田選手(Open)のライディング。
 MX2予選では、大塚選手がオープニング24番手からレースを開始。深い轍と格闘しながら、24~25番手で周回を重ねた。

 ところが終盤10周目、エンジンをストールさせて止まったところに後続車がクラッシュ。その際にセルフスターターのスイッチが破損してしまったため、再始動不能でリタイア。リザルトは29位となった。

 Open予選では、富田選手が1周目21番手につけた。MXGPとMX2の予選結果によって、B決勝に進むことが決まっていたため、富田選手はコースを学習するモードに切り替えて走行。25位でチェッカーを受けた。

 日曜日は未明からの降雨によって、コースがマディコンディションに様変わり。朝の練習走行をキャンセルした成田選手の脱落によって、B決勝には富田選手と大塚選手の2人のみが出走したが、残念ながら、敗者復活の条件である1位通過はならず。

 B決勝では、富田選手は11位、大塚選手は24位、成田選手はDNS(スタート不能)。今年のテーム総合成績は、29位だった。

 次回の「モトクロス・オブ・ネイションズ」は、2020年9月26~27日、フランスのエルネーで開催される。

急遽出場となった大塚選手。
優勝したオランダ代表。

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