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スズキ・ジクサー250/ジクサー250SF 単気筒エンジン新開発の本当の理由。多くの人に、そして若い人にも楽しんで欲しい!|スズキ・ジクサー250/ジクサー250SF【東京モーターショー2019】

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ジクサー250SFの脇で笑顔をみせてくれたチーフエンジニアの野尻哲治さん。

多くの人にとって親しみやすい250ccクラスの新機種が国内初披露された。フルカウルとネイキッド・スポーツの2機種。新エンジンの開発ターゲットをあえて単気筒にした理由を聞いてみた。

PHOTO&REPORT⚫️近田 茂(CHIKATA Shigeru)

 ジクサー250と同SFはインドでは先んじて発売されているモデル。4輪自動車も含めてスズキ・ブランドが圧倒的知名度を誇るインドで生産される次期戦略モデルと見て間違いない。ただし日本仕様の詳細データの多くは未公表である。現在活況にあるアジア市場では上級クラスへ移行するニーズに応える担い手となる一方で、日本においては、若い人にも親しみやすいエントリーモデル的な存在となる。つまりジクサーは幅の広い多様なニーズを踏まえて新規開発された意欲作なのである。搭載される油冷エンジンも完全なる新開発。しかしながら、250ccクラスではヤマハR25、ホンダCBR250RRなど2気筒が主流となっていて、スズキにもSOHC・2バルブながらもGSX250Rは既に存在する。なぜこの新型ジクサーは単気筒を選択したのだろうか?

 企画開発から携わってこられたチーフエンジニアの野尻さんは、ズバリ笑顔で明快なる回答を聞かせてくれた。「コンパクト軽量なデザインを徹底したかった。そしてもうひとつは、多くの人に乗ってもらいたいじゃないですか」(笑)
 
 なるほど、確かにこの単気筒のパワーユニットは250ccクラスとは思えない程コンパクトに仕上げられている。特にシリンダーまわりは150ccクラス、いや125ccクラスといっても信じてしまいそうなぐらい小さい。軽快なスポーツバイクを開発するにあたって。エンジンがスリム、コンパクト、軽量であることは、とても重要なことで、軽快で楽しい操縦性に貢献することは良く知られている通りである。しかもあまりコストをかけずにそれを実現する上で、単気筒は賢い手法と言えるだろう。
 
 そして参考までに、すでに販売されているインド仕様のジクサー250/SFのスペックは、油冷4ストSOHC4バルブ単気筒/249cc、最高出力26.5ps@9000rpm、最大トルクは22.6Nm@7500rpm。
 日本で現在販売されているGSX250Rは水冷4ストSOHC2バルブ2気筒 /248cc、最高出力24 PS@8,000 rpm、最大トルクは22Nm@6500rpm。
 ジクサー250/SFの方がパフォーマンスが優れているとあって、今後の展開が楽しみな存在なのである。

コンパクト設計を極めた新開発の油冷エンジンは150ccクラスに匹敵する程小さい。
車体やエンジンは基本的に共通。カウルの有無とハンドル周辺の違いが大きい。写真はジクサー250。

◼️主要諸元◼️

⚫️ジクサー250SF(国内初公開・参考出品車)
全長:2010mm
全幅:740mm
全高:1035mm
エンジン排気量:249cc
エンジン形式:油冷4サイクル単気筒
動弁形式:SOHC 4バルブ

⚫️ジクサー250(国内初公開・参考出品車)
全長:2010mm
全幅:805mm
全高:1035mm
エンジン排気量:249cc
エンジン形式:油冷4サイクル単気筒
動弁形式:SOHC 4バルブ

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