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生まれる時代が早すぎた。2003年(平成15年)発売のホンダ Solo(ソロ) カラバリ全285通りはバイク界随一 !? レトロでかわいいホンダ Solo(ソロ)を振り返る。

  • 2020/01/06
  • MotorFan編集部 北 秀昭
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ホンダ ソロ(モンツァレッド)

ホンダ Solo(ソロ)は、エイプやズーマーを開発したホンダの若手軍団『Nプロジェクト』が手掛けたユニークなフォルムのモデル。繊細なフレームワークにサイドシート、大径ホイールなど、“どのモデルにも似ていない”、超個性的な外観に仕上げている。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

カブやモンキーと同じ、横型50ccエンジンを搭載。でも外観やコンセプトは、カブやモンキーとは全然違う!

ホンダ Solo(ソロ) 2003年(平成15年)発売

ホンダ ソロ(モンツァレッド)
ホンダ ソロ(マットフラットシルバーメタリック)
ホンダ ソロ(マットフラットシルバーメタリック)
ホンダ ソロ(パロットイエロー)
ホンダ ソロ(パロットイエロー)

自転車風のサドルシートやシングルサスペンションなど、レトロな装備を採用。
 Solo(ソロ)は、日常の移動手段としてはもとより、ファッションアイテムの一部として、乗る喜び、持つ喜びを満喫できるバイクを目指し開発したNプロジェクト(※注1)の第4弾モデル。

 Solo(ソロ)のネーミングの由来は、英語で「独奏(曲)」「独唱(曲)」「単独の」「独奏の」という意味から、「自分自身で選んだ個性を演出するバイク」、「他には無いデザインのバイク」をイメージして命名された。

 外観は、サドルシートなど'40年代や'50年代の懐かしいバイクをイメージさせる、乗る者の個性を引き立てるシンプルなデザイン。

 エンジンは低燃費で環境性能に優れたスーパーカブ系の空冷4ストローク50ccエンジンを搭載するとともに、初心者も操作がしやすいよう、左手でのクラッチレバー操作を省いた「自動遠心クラッチ」を採用した。

 カラーリングは、マットフラットシルバーメタリック、モンツァレッド、パロットイエローのスタンダード3色に加え、タンク、フレーム、シート等を組み合わせることにより、全285通りのカラーオーダープランが設定されていた。

※注1:「Nプロジェクト」とは、当時、若者のライフスタイルに合う魅力的な製品を開発していた、ホンダのNEWプロジェクトの略。既存の常識に捕らわれず、「乗りたいバイクを創ろう!」というコンセプトを基に集結された。第1弾はエイプ(2001年2月発売)、第2弾はズーマー(2001年6月発売)、第3弾はバイト(2002年1月発売)。

「Nプロジェクト」が手掛けたモデル

エイプ(2001年2月発売)。翌年には100cc版のエイプ100もデビュー。
ズーマー(2001年6月発売)は“スカチューン系”の太足スクーター。
バイト(2002年1月発売)は高さ調整できるシートが特徴的。

Solo(ソロ)の特徴

乗る人の個性を引き立てるスタイリング

 新設計のバックボーンフレームに、細身のガソリンタンク、シングルサスペンション、大型のサドルシートを採用。

 ホイールベースは1,285mmと長く設計し、スリムな18インチの大径ホイールを組み合わせることで、全体をすっきりとした個性的なスタイリングでまとめ、これまでにない新しいシルエットを演出。

 シート下には、Uロックホルダーを装備するとともに、車体の揺れ、移動等があればアラーム音で警告する盗難抑止システムの「アラームキット(別売/ホンダアクセス製)が装備できる、プレワイヤリングを装備している。

環境性能に優れ、耐久性の高い空冷4ストロークエンジン

 スーパーカブやモンキーなどに採用し、低燃費や低排出ガス、耐久性、静粛性などで好評を得ていた空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載。

 クラッチはスーパーカブにも採用の自動遠心式、ミッションは3速ロータリー式としている。

カラーオーダープランは全285通り(STYLE1、STYLE2を合わせて285通り。スタンダード3色含まず)

STYLE1

※灯火器カバー/フェンダーカラーはセットで設定。
※シート/グリップカラーはセットで設定。

STYLE2

STYLE2は「STYLE1+ハンドル/エンジンクランクケースカバー表面処理(クロームメッキ/バフ掛け仕様)」

カラーオーダープランのソロ。
カラーオーダープランのソロ。

Solo(ソロ)の乗り味は?

写真は月刊モト・チャンプより(社外マフラー装着車)。
 またがってみて最初に感じたのは、足着き性の良さ。また、シングル式のリアショックが予想以上にしっかりしていること。

 車体は見た目が長いけれど、シート、ハンドル、ステップの位置にまったく違和感なし。小柄なライダーでも、難なくライディングできるはず。また、ハンドルの高さや幅も自然で無理がないから、押し歩きもラクラク。

 フロントタイヤの設置感がしっかりしていて、濡れた路面でもぜんぜん怖くない。前後の足周りもしっかりしており、安全性も高いイメージだ。

 Solo(ソロ)は、ライダーが乗っている時のフォルムもポイント。リアタイヤを引っ張って走っている感じ=シートから後ろが、完全に独立して見える。ココもSolo(ソロ)の大きな魅力かも!

Solo(ソロ)のカスタム

製作:ホンダ モーターサイクルジャパン

 ショートマフラー、ミニスレンダーミラー、フロントキャリア、4.5インチベーツヘッドライト、フロントフォークブーツなどでカスタマイズ(すべてキジマ製/廃版)。

●月刊モト・チャンプより(2003年5月号)

製作:マイウェイ

 カブカスタムでも有名な「マイウェイ」が手掛けたソロカスタム。カラー変更(ライトブルー)、ブラウンシート、ブラウングリップ、プチマフラー、ホワイトリボンタイヤ、ホワイトミラー、ミニエアクリーナー(いずれも廃版)などでドレスアップ。

●月刊モト・チャンプより(2003年6月号)

Solo(ソロ)の主要諸元

全長×全幅×全高:1.995mm×710mm×980mm
軸距:1.285mm
最低地上高:150mm
シート高:730mm
車両重量:77kg
乾燥重量:73kg
乗車定員:1
最小回転半径:2.0m
エンジン型式/種類:AC17E/空冷4ストローク単気筒
総排気量:49cc
圧縮比:10.0
最高出力(kW[PS]/rpm):2.6[3.5]/7,500
最大トルク(N・m[kg・m]/rpm):3.8[0.39]/6,000
燃料タンク容量:4.1L
燃料消費率(km/L):95.0 (30km/h 定地走行テスト値)
始動方式:キック式
点火装置形式:CDI式マグネット点火
変速機形式:常時噛合式3段リターン
変速比:
 1速 3.272
 2速 1.764
 3速 1.190
減速比:
 1次 4.058
 2次 3.230
タイヤサイズ:
 前70/100-18M/C41P
 後70/100-18M/C41P
ブレーキ形式:
 前 機械式リーディング・トレーリング
 後 機械式リーディング・トレーリング
懸架方式:
 前 テレスコピック式
 後 スイングアーム式
フレーム形式:バックボーン式
メーカー希望小売価格(発売当時):
 Solo スタンダード 199,000円
 Solo カラーオーダープランSTYLE1 214,000円
Solo カラーオーダープランSTYLE2 219,000円

Solo(ソロ)の誌面広告(月刊モト・チャンプより/2003年6月号)

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