DRG＝ドラゴンです。水冷158ccエンジンで最高出力は15馬力｜SYM DRG BT

2020/04/16
MotorFan編集部北秀昭

2年ぶりに日本復活した（日本総輸入代理店はサイン・ハウス）、台湾の人気バイクメーカー「SYM（エス・ワイ・エム）」が放つ、話題のNEWスクーター「DRG BT（ディーアールジー・ビーティ―）」。神話の中に生きる「龍」＝ドラゴンをイメージした過激な外観、最新技術を投入した新型水冷158ccエンジン、スクーターでは珍しいセンターマウントのリアショックなどに注目だ。
REPORT●北秀昭(KITA Hideaki）

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SYM DRG BT（ディーアールジー・ビーティ―）……449,000円（税込）

アイドリングストップ / 灯火類LED / USB電源 / ステップスルー

ドラゴンの持つ、速さや強さのイメージをデザインに投入

　台湾では2019 年の発売以来、爆発的なヒットとなった「DRG BT（ディーアールジー・ビーティ―）」。そのネーミングと外観デザインは、“イタリアの”ドラゴンが由来。中国においてドラゴンは、エンペラー（皇帝）と崇められるのに対し、欧州では“悪者”にされることが多く、「DRG BT（ディーアールジー・ビーティ―）」も、かなりワイルドで危険な雰囲気が漂う。

　欧州のドラゴンが持つ、ワイルドで危険な雰囲気＝速さや強さのイメージをデザインに盛り込んだ「DRG BT（ディーアールジー・ビーティ―）」の車体には、スクーターでは珍しい、センターマウントのプリロード調整機構付きリアショックを採用しているのがポイントだ。

　センターマウントのリアショック+車体の重心分布設定（車体の軸を、ほぼ50:50の比率に設計）との組み合わせにより、走行安定性は飛躍的に向上。また、最大バンク角42度の高い機動力により、「DRG BT（ディーアールジー・ビーティ―）」はアグレッシブな乗り味を実現した、これまでにない超スポーツ志向のスクーターにアレンジされている。

環境にも優しい15馬力の高出力エンジン。燃費性能も良好、アイドリングストップ機能付きだから通勤・通学にも最適

　新開発の水冷158 ㏄エンジンは、11kw（15ps）という高出力を発揮。ボア×ストロークは、59.0mm×57.8mmのショートストローク型。圧縮比は市販車としてはやや高めの11.2：1に設定するなど、スポーティな走りが随所に垣間見えるのがポイントだ。

　「DRG BT（ディーアールジー・ビーティ―）」には、環境を考慮したアイドリングストップ機能も装備。また、最高燃費はクラストップレベルの42.4km/L 。スポーツスクーターという位置付けながら、通勤・通学での使用にもオススメできる、利便性＆経済性の高い１台に仕上がっている。

軽二輪のスクーターでは数少ないステップスルーのフロアは、乗り降りがしやすい構造。他モデルよりも広く設定済み。

SYM独自の特許を取得した軽量マフラーは、短いサイレンサーが特徴。車体との重量バランスも計算された造りとなっている。

SYM DRG BT（ディーアールジー・ビーティ―）　主要諸元

全長× 全幅× 全高（ mm ）：1,990 × 735 × 1,130mm
軸距（ mm ）：1380mm
最低地上高（ mm ）：137mm
シート高（ mm ）：803mm
車両重量（㎏）：132kg
乗車定員（人）：2 人
燃料消費率（ 50km/h 定速走行時）：50.0km/L
最小回転半径（ m ）：2.0m
エンジン型式：水冷4 サイクル
エンジン種類：SOHC 単気筒
総排気量（ cc ）：158.0 ㏄
内径x 行程（ mm ）：59.0 × 57.8mm
圧縮比：11.2 : 1
最高出力：10.92kw（15ps）/8,500rpm
最大トルク：15.44Nm/5,500rpm
始動方式：セルフ式
燃料供給装置形式：電子制御燃料噴射(EFI)
燃料タンク容量：7.4L
変速機形式：CVT
タイヤ：F 120/70-13　/　R 130/70-13
ブレーキ形式：F 油圧式ディスク(ABS)　/　R 油圧式ディスク(ABS)
懸架方式：F テレスコピックフォーク　/　R ユニットスイング式
フレーム形式：パイプアンダーボーン
製造事業者：三陽工業有限股份公司
製造国：台湾