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扱いやすさピカイチ! 大型バイクの入門に最適! NC750S=ナナハン・カブは汎用性バツグンのエントリーモデル!【試乗レポート】|ホンダ

  • 2020/04/30
  • 佐藤恭央
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安価なエントリーモデルとして人気の高いホンダ・NC750S。突出した部分はないけれど、それがこの車両のアピールポイント! デザインや機能性が上手にまとめられていて非常に乗りやすい一台となっている。ユーザビリティに優れたこの車両を先代(NC700S)と比較しながらレポートしていこう。

REPORT:川越 憲(KAWAGOE Ken)
PHOTO&EDIT:佐藤恭央(SATO Yasuo)

NC750S(グラファイトブラック)……775,500円

NC750S(キャンディークロモスフィアレッド)……759,000円

NC750S Dual Clutch Transmission……826,100円~

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写真のグラファイトブラックは、外装とシートが黒と青のツートンカラーを採用。DCT仕様も同じ2色のカラー展開で、車体価格が7万円弱高くなっている。

コスパ最高! 気負わず乗れる魅惑の一台

 先代のNC700シリーズの登場には驚いたものだ。なぜなら、共通のフレームとエンジンでシリーズ全体のコストを下げつつバイクのベーシックな機能性を重視したニューミッドコンセプトの注目もあったが、そのベーシックモデルで最も安価なNC700Sが、なんと59万8000円で発表(2012年)されたからだ。この数字は車体価格が上がる一方の大型バイク市場に強烈なインパクトを残したのだ。ABS付きモデルは64万7850円と約5万円アップしたが、基本性能の高さを考えると驚愕の一台だったのである。
 その先代のNC700Sから排気量のアップに伴って価格も約10万円上乗せされたが、走行性能の向上の他に、ABSやETC2.0、グリップヒーターを標準装備しているのでバーゲンプライスは継続されている。

 さて、NC750Sの車体についてだが、NC700Sから見た目は大きく変わらないものの、排気量がアップしたことでエンジンのバランサーが1軸から2軸へと変更されるなど、さらなる振動の低減が実施されている。
 また、トランスミッションはハイレシオ化を図ることで燃費性能も向上。排気量がアップしているにもかかわらず、60km/h定地走行テスト値は41km/ℓから42km/ℓへと向上させているのは見逃せない!
 今回試乗したのはオプションのDCTが付いていないスタンダードバージョンだ。若干仕様は異なるが、自動車教習所の大型二輪教習で多く採用されているから実際に乗ったことがある人も多いのでは? 跨った印象は、気負いのないスタイリングと同様に、ポジション、足着き性、メーターのデザインなども含めて至極“普通”に感じられた。これがNC750Sの最大の特徴と言えるだろう。ハイエンドな大型バイクは、オーナーに優越感を与えてくれる特別なデザインだったり、優れたポテンシャルを持たせて他車と差別化を図ることに開発者は知恵を絞るものだが、NC750Sにはその尖ったものがないのだ。
 この無個性とも思えるパッケージが日常使いやツーリング時に大きなメリットになってくる。

ズボラな操作も許容する懐の深さが嬉しい!

 車名が700から750になったことで、乗り味はさほど変わらないだろうと思われがちだが、実際の排気量は669cc→745ccと76ccアップし、馬力では50→54psと4ps高められているので、パワーアップは誰もが体感できる範疇だ。以前NC700Sに乗った時には、アグレッシブに走らせるとエンジン回転数がすぐにレブリミットに達してしまったのだが、NC750Sにはそういったストレスは皆無! シリーズを通して見ても、排気量に対して決してパワーがあるわけではないが、実用域では必要十分! それ以上に、クラストップ級の燃費が自慢であり、普段使いからロンツーまで幅広く対応してくれる。
 また、エンジンと共にサスペンションも大きく進化している。フロントフォークにはSHOWA製のデュアルベンディングバルブ機構が採用されていたのだが、従来のオリフィスの穴による減衰に対し、複合バルブ構造とすることで凹凸の激しい悪路などでの乗り心地を改善させている。路面追従性が高まったことでブレーキング時の安心感も高められているそうだ。確かにこのフロントフォークの効果は大きかった。先代のNC700Sに見られた突き上げ感やブレーキング時のフワフワ感が解消されていてプアな印象は全くない。
 ただ、エンジンと足周りがグレードアップしたからといって、リッタースポーツのような迫力や、ツアラーモデルのようなラグジュアリーさはあまり感じられない。普通に走らせられて、走行性能になんら不満もないことが、NC750Sを最高峰のコミューター足らしめる要素になっているのだ。

コミューターとしては満点! スポーツ性も及第点!

スペックの高いスポーツマシンは速く走ることを急かされ、ノンビリとしたツーリングなどではストレスがたまる。ツアラーモデルはある程度の距離を走らなければ満足できないもの。その点、NC750Sなら、チョイ乗りからロングツーリングまで、移動の手段として気軽に使いたいライダーにとって最良の相棒となるだろう。燃費がすこぶる良くて、お財布に優しいことも、走らせたくなる理由となるはずだ。
 あと、このバイクを選ぶライダーは、あまりスポーティな走りをしないと思われるが、試乗では、見た目の印象よりスポーツ性は高いと実感した。足周りがグレードアップされたことも大きく影響しており、低重心で安定感が高いから積極的な攻めの姿勢にも応えてくれるのだ。
 以上をトータルして考えてみると、守備範囲がめっぽう広く、懐の深いバイクと言える。
大型バイクのエントリーモデルとしてはもちろん、ツアラーとしても活躍してくれることだろう。

足着き性は、大型スポーツバイクの中で最も良いと思われるレベル。身長182cmのテスターは両足べったりでヒザの曲がりに余裕がある。ハンドル幅が短めで、ポジションは全体的にコンパクトにまとめられている。車体が低重心なので取り回しも安心感が高い。

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