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USBソケット標準装備でスマホを充電できる(しかも早い)|SYM・Symphony(シンフォニー)STシリーズ、台湾で登場!

  • 2020/11/06
  • MotorFan編集部 北 秀昭
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国内スクーターにはない、欧州ならではの大径ホイールを採用したSYM・Symphony(シンフォニー)STシリーズ。空冷50、空冷125、水冷125、空冷200の各排気量をラインナップ。

スクーター王国・台湾の人気バイクメーカー「SYM(エス・ワイ・エム)」が2021年のNEWモデルをオンラインで発表。写真は16インチの大径ホイールを採用したSymphony(シンフォニー)ST。2014年にデビュー以来、欧州でも高い人気を獲得、国内モデルにはない、足長スタイルが特徴だ。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
※注:国内販売価格、販売日時は未定

欧州仕様ならではの大径16インチホイールを装備。安定感ある走りが特徴

 Symphony(シンフォニー)STシリーズは、大径の16インチホイールを装備した清楚なイメージのスクーター。エレガントでフレンドリーなデザイン、大径ホイールならではの快適な乗り心地で 2014年のデビュー以来、ヨーロッパ市場でも高い評価を獲得。

 新しくなったSymphony(シンフォニー)STシリーズは、ユーロ5排ガス規制をクリアした新設計のエンジンを搭載。外観のデザインも一新され、LEDヘッドライトやLEDテールライトを新たに採用。メーターはLCD照明とし、視認性をアップ。

 シート下のラゲッジボックスは、2つのヘルメットを収納可能。オプションでトップケースも用意されている。

 今回、「アンチリフトエンジンハンガーシステム(A.L.E.H)」という、SYM独自のテクノロジーを新採用。これはエンジン、フレーム、タイヤを同じ地平線上に設計し、重量配分を最適化することで、乗り心地を大幅に向上したもの。リヤサスペンションは走行シーンやライダーの体重に合わせ、調整が可能。

 フロントのネック部には、「クイックチャージ3.0」を採用。QC3.0は、バッテリー駆動のデバイスを可能にする最新テクノロジー。標準のUSBよりも遥かに速く充電できるのがポイントだ。

 エンジンは空冷50、空冷125、水冷125、空冷200の4タイプがラインナップされている。

共通の車体に、空冷50、空冷125、水冷125、空冷200の各排気量エンジンを搭載

 Symphony(シンフォニー)STシリーズのポイントは、同一の車体(ブレーキの仕様やホイール径など一部異なる)に、4種類のエンジンを搭載していること。エンジン形式はすべて4ストロークOHC 2バルブ単気筒だが、スペックは大きく異なる。

【SYMPHONY ST 50】
排気量:49.5cc
ボア×ストローク:Φ37x46mm
最高出力:2.3kW(3.1ps)/8,000rpm
最大トルク:3.1Nm/6,000rpm

【SYMPHONY ST 125】
排気量:124.6cc
ボア×ストローク:Φ52.4x57.8mm
最高出力:8.4kW(11.4ps)/8,500rpm
最大トルク:10.3Nm/7,000rpm

【SYMPHONY ST 125 Liquid cooled】
排気量:124.6cc
ボア×ストローク:Φ52.4x57.8mm
最高出力:9.5kW(12.9ps)/8,000rpm
最大トルク:11.0Nm/6,000rpm

【SYMPHONY ST 200】
排気量:168.9cc
ボア×ストローク:Φ61x57.8mm
最高出力:9.1kW(12.3ps)/7,500 rpm
最大トルク:13.2Nm/5,500rpm

 もっともパワフルなのは、12.9馬力の水冷式125。一方、200は12.3馬力だが、4台の中では13.2Nm/5,500rpmともっともトルクフル。エンジンを回してパワーを稼ぐ水冷式125というイメージに対し、200は余裕の排気量を活かした、トルクフルな走りが楽しめるのが特徴だ。

 なお、フロントホイールは16インチと共通だが、リヤホイールは50のみ14インチを採用(他は16インチ)。またブレーキの仕様も、各車により異なっているのがポイントだ。詳しくは下記の主要諸元を参照。

国内の原付二種スクーターは14インチホイールが人気上昇中

ホンダDio110。ホイール径は前後14インチ。
スズキ アドレス110。ホイール径は前後14インチ。

 スクーター王国の台湾のほか、ヨーロッパでも人気のSYM・Symphony(シンフォニー)STシリーズは、ホイールを前後16インチ(50版はリヤ14インチ)の大径タイプとしているのが大きなポイントだ。

 2020年11月現在、大径ホイールを採用した国内の現行モデルは、ホンダDio110とスズキ アドレス110。どちらも前後14インチで、Symphony(シンフォニー)STシリーズに比べると、2サイズ小径に設定されているのが特徴。

 国内のスクーターは軽快な走りが実現する、10インチや12インチが主流。小径派ユーザーの中には、「小排気量車の大径ホイールは、安定感はあるが、足元が重くなるため、動きが鈍くなる」という声もあり。

 とはいえ、大径ホイールは、長い直線が続く道路などでの安定感は抜群。路面の小さなギャップも拾いにくく、タンデム(2人乗り)走行もスムーズにこなせるのが特徴。大径の16インチホイールスクーターを求める人は、欧州仕様向けのモデルをチェックしてみるのもGOOD。

SYM Symphony(シンフォニー)STシリーズの各部をチェック

上下2段のLEDヘッドライトを装備。
フロントカウルに埋め込まれたウインカー部。
シャープなイメージのLEDテールライトを採用。
リヤサスペンションは走行シーンやライダーの体重に合わせて調整が可能。
大容量のシート下のラゲッジボックスは、2つのヘルメットを収納可能。
USBよりも遥かに速く充電できる「クイックチャージ3.0」を採用。

SYM Symphony(シンフォニー)STシリーズ 主要諸元

・モデル:①空冷50/②空冷125/③水冷125/④空冷200 ※頭に〇数字のない箇所は共通
・エンジン形式:4ストロークOHC 2バルブ単気筒
・排気量:①49.5cc/②124.6cc/③124.6cc/④168.9cc
・ボア×ストローク:①Φ37x46mm/②Φ52.4x57.8mm/③Φ52.4x57.8mm/④Φ61x57.8mm
・最高出力:
①2.3kW(3.1ps)/8,000rpm
②8.4kW(11.4ps)/8,500rpm
③9.5kW(12.9ps)/8,000rpm
④9.1kW(12.3ps)/7,500 rpm
・最大トルク:
①3.1Nm/6,000rpm
②10.3Nm/7,000rpm
③11.0Nm/6,000rpm
④13.2Nm/5,500rpm
・燃料システム:E.F.I.
・トランスミッション:C.V.T.

・フロントサスペンション:正立型フォーク
・リヤサスペンション:①シングルショック/②③④デュアルショック
・フロントブレーキ:
①ディスクΦ226mm
②ディスクΦ260mm+ CBS
③ディスクΦ260mm+ ABS
④ディスクΦ260mm+ ABS
・リヤブレーキ:
①ディスクΦ240mm
②ディスクΦ240mm+ CBS
③ディスクΦ240mm+ ABS
④ディスクΦ240mm+ ABS
・フロントタイヤ:110/70-16
・リヤタイヤ:①110/70-16 ②③④120/80-14120/80

・全長:2,045mm×全幅:730mm×全高:1,180 mm
・シート高:790mm
・ホイールベース:1,345 mm
・燃料タンク容量:6.8 L

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