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スーパーカブ界の韋駄天、「スポーツカブC110」をカスタマイズした記憶に残る3台

  • 2020/11/21
  • MotorFan編集部 北 秀昭
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ウレタン自家塗装でイメージを一新したスポーツカブC110カスタム。

1958年(昭和33年)に初代スーパーカブC100が発売。2年後の1960年(昭和35年)、完全新設計のプレスバックボーンフレームを採用したカブのスポーツ版・スポーツカブC110がリリース。多くの若者に支持された。ここで紹介するのは、そんな貴重なスポーツカブC110をベースにした貴重な3台のお宝カスタム3台だ。
REPORT●北秀昭(KITA Hideaki)
PHOTO●てつかたかし(TETHUKA Takashi)
※月刊モト・チャンプ(2009年3月号)より

再メッキ処理&各部に磨きをかけ、美しさをキープ

ベースマシン:スポーツカブC110 オーナー:TARBON

 スポーツカブC110は、スーパーカブC100系のOHVエンジンをベースに、頭部の盛り上がった高圧縮ピストンの採用によって圧縮比を9.5まで高め、最高出力を4.3馬力から5.0馬力にアップしたスポーツモデル。※詳しくは下記ページ参照

 写真はレトロなフロント周りや、カブならではのチェーンケースなど、ハンドルバーやダブルシート以外はほぼノーマルの状態に保たれた超お宝な1台。

 前後17インチのスポークホイール、ガソリンタンク、エンブレムなどには、再メッキ処理を施した。ハンドルポストやアウターローターカバー等には徹底的に磨きをかけ、美しさをキープしている。

 OHVエンジンやケイヒンPWΦ16キャブレターは、定期的にオーバーホール。エンジンの状態は非常に良好で、街乗り用としても活躍。

シートはロング型のダブルタイプに変更。
純正のアップマフラー本体やガード部に再メッキ処理を施し、美しさをキープ。
ガソリンタンクの両サイド部には再メッキを施している。
ハンドルバーはレーシーな一文字型に変更。このカスタム術は60年代ならではのもの。
ケイヒンPWΦ16キャブレターは、定期的にオーバーホール。
外観・機関とも徹底的にメンテナンスされ、保存状況が極めて良好なOHVエンジン。
シンプルな構造ゆえ、頑丈さでは定評のあるOHVエンジン。

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ミントグリーンのウレタン塗装でイメージを一新

ベースマシン:スポーツカブC110 オーナー:TONG CHANGE

 オーナーは1990年後半に入手し、少しずつレストア。写真のカタチまで復活させた。外装はミントグリーンのウレタン塗装を施し、爽やかなイメージを演出。ガソリンタンクは61年型のメッキ仕様をチョイス。

 前後17インチの足周り、ハンドル周り、アップマフラー、シート形状はほぼノーマルの状態。エンジンは54cc版のスポーツカブC115用をベースとし、普段は街乗りにも使用。

当時の若者たちの心を鷲掴みにした、レーシーなフォルムのスクランブラー風アップマフラー。
ハンドルクランプに固定されたバーハンドル。当時はスポーツモデルの象徴的なアイテムだった。
エンジンはボア42mm×ストローク39mmのC115用がベース。
スポーツカブは長いインテークパイプを持つ、フレームマウント型のキャブレターが特徴。

レーシングスピリッツを煽るレッドカラー

ベースマシン:スポーツカブC115 オーナー:TRITON

 スポーツカブC115は、C110(49cc)の2人乗り禁止、30km/h制限を考慮し、C110のボア径を40mmから42mmに拡大した、スポーツカブの54ccモデル(5.5馬力)。

 写真はシート、ハンドル、マフラーなどが変更されているのみで、足周り、エンジン、ガソリンタンク、保安部品などは、ほぼノーマルのまま。外観&機関とも、1960年代のモデルとは思えないほど、良好な状態に保たれている。

 街乗りからツーリングまで幅広く活躍しているこのC115は、オーナーの深い愛情が伺える貴重な1台だ。

ハンドルはスポーティなポジションを可能にする、60年代に流行した一文字型に変更。メーター、ハンドルポスト、スイッチ類はノーマル。
美しく保たれたメッキのガソリンタンク。
シートはビンテージ感溢れるシングル風に変更。
細部まで徹底的に磨き込まれたエンジン。
1960年代の車両とは思えないほど、良好な状態にキープされたOHVエンジン。

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