アウディで「最も待望される新型車の一つ」と前評判の高い“ベイビーe-tron”こと、A2 e-tronの市販型プロトタイプを、スクープ班のカメラが初めて捉えた。

アウディ A2 e-tron 市販型 プロトタイプ スパイショット

アウディ史上最小のEVとなるこの新型モデルは、2027年以降にアウディのラインナップに投入されるという。既存のA4 e-tronの下位モデルとして設計されており、A2 e-tronという名称が有力視されているものの、単にA2という名称も検討されているようだ。なるほど、2000年代初頭のクラシカルなアルミボディのA2サブコンパクトと、このプロトタイプのスタイリングには似ている点も見受けられる。

アウディ A2 e-tron 市販型 プロトタイプ スパイショット

新型A2 e-tronのシルエットは見るからにサブコンパクトカーだ。プロポーションは非常に地味で、従来のアウディの乗用車よりも全高は高めだ。短いフロントボンネットと独特な形状のテールゲートも特徴の一つで、そのデザインとスタイリングのバランスは、確かにかつてのアウディA2を彷彿とさせる。

また、フロントエンドには2つのセクションに分かれたヘッドライトが備わっていることも確認できる。メインのヘッドライトは、完全に閉じられたグリルの両側に一体化されており、上部にはカスタマイズ可能なグラフィックパターンを備えたOLED技術を搭載したデイタイムランニングライトが配置されていると思われる。

フォルクスワーゲングループの他の小型車と同様に“MEB Entry”プラットフォームをベースに開発されており、駆動方式は前輪駆動とクワトロ四輪駆動が用意され、最大400psの電気モーターを1基または2基搭載するバージョンが用意されるものとみられる。また、急速充電で最大500kmの航続距離を実現する仕様を筆頭に、各種バッテリーが用意されるだろう。

このA2 e-tronのワールドプレミアは2026年と予想され、間もなく生産終了を迎えるアウディQ2の後継車として、2027年半ばにまずは欧州から発売される予定だという。