12月4日に表れるのは・・・?

トヨタ ティザーイメージ

10月11日~12日の2日間に渡って富士スピードウェイでスーパーフォーミュラが開催されたが、最終コーナー前のGRスープラコーナーが「GR GTコーナー」に改名され、大きな看板が設置されていたことが話題となっている。

「GR GTコーナー」という名前から「GR GT」ではと推測され、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで走行したプロトタイプの市販型と予想される。

トヨタ GR GT スーパースポーツ 市販型プロトタイプ スパイショット

トヨタの豊田章男会長は、ライブ配信中、待望のGR GTフラッグシップ・スーパーカーを12月4日に発表する予定だと述べた。
これは、1月10日から12日まで開催される2026年東京オートサロンでの初公開の数週間前だ。

富士スピードウェイの看板には、1967年製のクラシックなトヨタ2000GT、2010年製のレクサスLFA、そしてノーズにGRエンブレムを配した新型スーパーカーが写っている。
「GTコーナー」という名称が単なる象徴的な意味合いなのか、それとも正式名称(おそらくGR GT)を示唆しているのかはまだ分からない。
キャプションには、「右は2000GT、その隣はLFA、そしてその隣は…?」とある。
このティザーは、トヨタがLFA後継車として噂されていた「レクサスLFR」という名称を撤回し、純粋なGazoo Racingの手で開発を進めていることを示唆しているといっていい。

サーキット仕様と公道仕様の両方でカモフラージュされたプロトタイプの写真から、この新型フラッグシップモデルは、2022年モデルのトヨタGR GT3コンセプトをベースに開発されていることがわかる。
この車はここ数年、開発テスト中に何度も目撃されており、2025年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにも登場している。
ニュルで捉えた3台のプロトタイプは、大型のリアウイングと大きなチンスポイラーを備えたモデル、小型のウイングを備えたモデル、そして全くウイングのないプロトタイプモデルで、複数のバージョンが用意されることになるのは明らかだ。

市販型では、軽量性と剛性を兼ね備えたカーボンファイバー製ボディワークで包まれたアルミニウム製シャシーを採用すると予想されている。
パワーユニットは、4.0リットルV8ツインターボエンジンと、セルフチャージングハイブリッドシステムを構成する電動モーターによって駆動、最高出力は900ps超とも噂されている。
この組み合わせにより、新型GRマシンは現代のハイブリッドスーパーカーの領域に位置づけられ、トヨタのレーシング技術と電動化技術を融合させることになる。

トヨタが10月13日にGR GTをアナウンスした当初は、GR GT本体が発表されると見られていたが、実際には12月4日の公式発表日を確認するだけの、異なる種類の発表となった。

12月4日、トヨタGRの歴史が大きく動く。