トヨタは、2025年6月、UAE(アラブ首長国連邦)で『ランドクルーザー300ハイブリッド』を発表したが、いよいよ国内導入時期が見えてきた。

ランドクルーザー300 ハイブリッド

ランドクルーザー300はシリーズのフラッグシップとして2021年に登場、2025年に大幅改良がなされている。2026年5月5日現在、ガソリン車は受注停止が継続しているが、ディーゼル車は条件付きで一部受注再開の動きあるようだ。ただし、簡単にオーダーとはいかない状況と言えることに違いはない。

ランドクルーザー300 ハイブリッド

ランクル初となるハイブリッドは、燃費向上はもちろん、電動化により歴代最強のハイパワーを発揮する。そのパワートレインは、3.5L V6ツインターボエンジンとモータージェネレーターを組み合わせたパラレルハイブリッド方式を採用。10速ATにクラッチ付きモータージェネレーターを配置、最高出力457ps、最大トルクは従来比20%強化されて790Nmを発揮する。

これは日本でラインアップされている3.5L V6ガソリンターボの最高出力415ps/最大トルク650Nmを超えるばかりか、最強トルクとされている、3.3L ディーゼルターボの700Nmをも超える数値となる。

また、耐久性・走破性はそのままに低速域でのEV走行も可能になっており、3.5Lガソリンモデルの燃費の7.9km/Lと比較して、ハイブリッドモデルは中東の燃費基準(GSO)で10.9km/Lと向上している。

さらに注目は、電動化により1500WのACコンセントが装備されている点で、災害時の非常用電源としての活用も期待される。

技術面では、サスペンションやブレーキ制御なども専用に最適化されている。また、新たに採用された電動パワーステアリング(EPS)により、オンロードでの快適性とオフロードでのコントロール性が向上している。

つまり、ハイブリッド化による悪路性能の低下などまったく心配はいらないということになりそうなのだ。

唯一の懸念材料は、やはり価格の上昇だろう。新導入のハイブリッドであり、シリーズ最強フラッグシップであることを考慮すると、最高プライスが付くことは間違いない。現在のハイエンドである“ZX”の743万6000円を大きく超えて900万円台に入る可能性もあるという情報だ。また、GR SPORTが設定されれば、1000万円超えを覚悟しなければならないかもしれない。

ランクル300ハイブリッドの日本発売は公式発表されていないが、現段階で9月が有力視されている。価格上昇のデメリットもあるが、ガソリンモデルの受注再開が見えない中、ハイブリッドが前倒し発売でもされれば、受注スタート時には、かなりのオーダー集中となる可能性も高いものと予想される。