次期「IS」はBEV専用ではなく、HEVやPHEVを軸とした複数のパワートレーンを展開する可能性
レクサスのスポーツモデルが大きな転換期を迎えている。

現行ISは2013年に登場し、2026年1月には大幅改良を受けたばかり。しかし、デビューから数えれば10年以上が経過し、フルモデルチェンジを望む声も高まっている。

BMW「3シリーズ」やメルセデス・ベンツ「Cクラス」としのぎを削ってきたFRスポーツセダンだけに、その後継モデルはレクサスブランドだけでなく、プレミアムスポーツセダン市場全体を占う存在といっても過言ではない。
そしてRCが姿を消したことで、レクサスで”走る楽しさ”を象徴するFRスポーツモデルは、実質的にISだけとなった。LSもFRベースではあるものの、ショーファーカーとしての性格が強く、スポーツセダンという役割はISが担うことになる。次期ISには、レクサスのスポーツブランドを牽引する役割がこれまで以上に求められるだろう。
一時は、次期ISがBEV専用モデルになるとの見方もあった。しかし、その後レクサスはBEV一辺倒ではなく、ハイブリッドやPHEVを含めたマルチパスウェイ戦略を鮮明にしている。
その流れを踏まえれば、次期ISもBEV専用ではなく、HEVやPHEVを軸とした複数のパワートレーンを展開する可能性が高そうだ。もちろん現時点でレクサスは詳細を公表しておらず、登場時期や搭載ユニットも明らかになっていない。しかし、FRスポーツセダンというキャラクターを維持しながら電動化を進めることが、次期IS最大のテーマになると考えられる。
今回制作した予想CGは、新型ESから採用が始まった最新デザインをベースに、ISらしい低重心のFRスポーツセダンへと進化した姿をイメージした。
フロントにはシャープな薄型LEDヘッドライトと新世代フロントマスクを採用し、従来よりワイド感を強調。さらにロングノーズ・ショートデッキというFRセダンならではのプロポーションを継承しながら、ワイドフェンダーや立体感のあるバンパーデザインによってスポーティさを高めた。
リアは横一文字LEDコンビネーションランプと「LEXUS」レタリングを採用し、最新レクサス車との統一感を演出。ボディカラーにはブランドを象徴するヒートブルーに加え、新たにモスグリーンをまとったCGも制作し、スポーツセダンでありながら落ち着いたプレミアム感も表現している。
メカニズムも全面刷新される可能性が高い。
現段階で入手している情報では詳細は明らかになっていないものの、ボディ剛性や軽量化のさらなる追求に加え、電動化時代に対応した新世代アーキテクチャや最新の電子制御技術が採用される可能性がある。FRレイアウトならではの自然なハンドリングを維持しながら、静粛性や快適性をさらに高める方向へ進化することが期待される。
レクサスは現在、新型ESを皮切りにセダンラインアップの再編を進めている。そのなかでISだけがこのままフルモデルチェンジを受けずに長期間販売され続けるとは考えにくい。RCが姿を消した今、ISにはブランドのスポーツイメージを支える存在として、これまで以上に重要な役割が託されることになる。
電動化が急速に進む時代にあっても、FRスポーツセダンという価値は決して失われないだろう。次期ISは「最後のFRスポーツセダン」ではなく、新時代のレクサスが掲げる”走る楽しさ”を体現する新たなスタートとなる可能性を秘めている。その全貌が明らかになる日を期待して待ちたい。


