スバルの日本市場に、久々となる3列シートSUVが復活する可能性が出てきた。しかも、注目すべきモデルは1台だけではない。

SUBARUは2026年6月、米国で生産する3列SUVについて、2026年後半を目途に日本市場への導入を検討していると正式発表した。北米では「アセント」、その他の一部市場では「エヴォルティス」の名称で展開されているモデルである。

さらに2026年4月には、トヨタと共同開発した新型3列BEV「ゲッタウェイ(Getaway)」も世界初公開された。エンジン車とBEVというまったく異なるアプローチから、スバルの大型3列SUVが相次いで姿を現したことになる。
まず、日本導入にもっとも近いのがアセントだ。
SUBARUは2026年6月6日、米国生産の3列ミッドサイズSUVについて、日米貿易合意を受けて施行された国土交通省の認定制度も活用し、日本への導入を検討すると発表した。しかも「2026年後半を目途」と具体的な時期まで示している。
アセントは2018年から米国を中心に販売されているファミリー向け3列SUVで、SUBARUの現行ラインアップでは最大のボディサイズを持つ。
パワートレーンには2.4L水平対向4気筒DOHC直噴ターボエンジンを搭載。シンメトリカルAWD、X-MODE、アイサイトなどSUBARUのコア技術を採用し、米国インディアナ州のSubaru of Indiana Automotiveで生産されている。
現時点で「日本で販売される可能性がある3列スバル」として、一歩先を走っているのはアセントなのである。
もう1台の注目モデルが新型ゲッタウェイ
そして、もう1台の注目モデルが新型ゲッタウェイだ。
2026年4月のニューヨーク国際オートショーで世界初公開されたゲッタウェイは、SUBARUのグローバルBEVラインアップ第4弾となる3列ミッドサイズSUVだ。トヨタと共同開発され、SUBARUのBEVとして最大のボディサイズを持つ。
バッテリーは77.0kWhと95.8kWhの2種類を設定。大容量仕様では300マイル(約483km)以上の航続距離を見込む。
さらに注目したいのが、そのパフォーマンスだ。
前後に高出力モーターを搭載するAWDで、システム最高出力は420hp(約426ps)。SUBARU独自のサスペンションやAWD制御も盛り込まれており、単純なトヨタ車のバッジ違いではない。
米国仕様では最低地上高8.3インチ(約211mm)を確保し、シンメトリカルAWDやデュアルファンクションX-MODEを採用。6人乗りまたは7人乗りの3列シートを用意し、14インチの大型センターディスプレイも備える。
ただし、ゲッタウェイの発売スケジュールには変化があった。
2026年4月の世界初公開時には「2027 Subaru Getaway」として発表され、同年後半の米国発売が予定されていた。しかし、その後SUBARUは生産開始の延期を明らかにしている。
現在の米国SUBARU公式サイトでは「2028 Subaru Getaway」として案内されており、発売計画が当初より後ろ倒しになったことがわかる。
ここで注意したいのは、アセントとゲッタウェイでは日本導入を巡る状況が大きく異なる点だ。
アセントについてはSUBARU自身が日本市場への導入を「検討」と正式発表し、2026年後半という具体的な時期まで示している。一方、ゲッタウェイについては、現時点で日本導入の正式発表はない。
まず焦点となるのは、アセントが実際に日本へ導入されるかどうかだ。そのうえでゲッタウェイまで加われば、スバルの国内SUVラインアップは大きく変わることになる。
スバルはかつて日本で7人乗りの「エクシーガ」を販売していた。2008年に登場し、2015年にはSUVテイストを強めた「エクシーガ クロスオーバー7」へ発展。クロスオーバー7は2018年に販売を終了している。
それ以来、日本のSUBARUには3列シートモデルが存在していない。
その空白を埋める可能性があるのが、2.4L水平対向ターボを積むアセントと、最高出力420hp(約426ps)のBEV、ゲッタウェイというわけだ。
まずはアセントの日本導入が実現するのか。そして、その先にゲッタウェイの国内投入まであるのか。長らく途絶えていた「3列シートのスバル」が、再び日本で見られる可能性が現実味を帯びてきた。






