連載

今日は何の日?

■セリカのセダン版として登場したカリーナ

第17回東京モーターショーでお披露目された初代カリーナ(1600DX)

1970年(昭和45)年12月1日、トヨタはスポーティな2ドア/4ドアセダン「カリーナ」を発売した。カリーナは、コンポーネントの多くを共有するスペシャリティカー「セリカ」の兄弟車であり、セリカのセダン版という位置付けでセリカと同日にデビューした。

日本初のスペシャリティカー、セリカ誕生

1970年12月のこの日、カリーナの発売日と同時に日本初のスペシャリティカーとされる「セリカ」が誕生した。スタイリングは、ジェット機の翼に採用されている層流翼を意識した断面形状をベースに、ロングノーズのピラーレス・ハードトップのクーペである。

1970年にデビューした国産初のスペシャリティカー、トヨタ初代「セリカ」

パワートレインは、最高出力86psの1.4L、100psの1.6L 直4 SOHC、105psを発揮する1.6L 直4 SOHCツインキャブ仕様の3種エンジンと、3速ATおよび4速/5速MTの組み合わせ、駆動方式はFRだった。

また1971年4月には、最強モデル「1600GT」が追加された。ヤマハ製の最高出力115ps/最大トルク14.5kgmを発揮する1.6L 直4 DOHCツインキャブエンジンと5速MTを搭載。最高速度は、190km/hという圧倒的な速さを誇り、多くの若者から人気を得た。

1973年にデビューしたトヨタ「セリカLB」。リフトバックのスタイリッシュなスタイリング特徴

1973年にはテールゲートをヒップアップさせたハッチバック「セリカLB」がデビュー、人気はさらにヒートアップしてセリカを歴史に残る名車へと押し上げたのだ。

セリカと同日に発売されたセダン版兄弟車カリーナ

1970年、セリカとカリーナ1号車のラインオフ
1970年にデビューしたトヨタ「カリーナ」

セリカと同時に発売された兄弟車「カリーナ」は、主要なシャシー部品やエンジンラインナップをセリカと共用化し、絶対的な性能ではセリカに一歩譲るものの、“足のいいやつ”のキャッチコピーが表すように軽快な走りが特徴のスポーティなセダン、セリカのセダン版といったところだ。

1970年にデビューしたトヨタ「カリーナ」

スタイリングは、丸型4灯式ヘッドライトの内側2個を分割したフロントグリルを装備した、当時流行のロングノーズ&ショートデッキのセミファストバックの2ドア/4ドアセダンだった。パワートレインは、セリカと同じ1.4L&1.5L 直4 SOHC、1.6L直4 SOHCのツインキャブ仕様の3種エンジンと3速ATおよび4速/5速MTの組み合わせ。

トヨタ初代「カリーナ」のコクピット、エンジン

翌1971年にはセリカと同じく、2ドアセダンに1.6L 直4 DOHCツインキャブエンジン搭載のトップグレード「1600GT」を追加、1972年にはハードトップが設定された。セダンより45mm車高の低い2ドアハードトップは、パドレスピラーを用いたファストバックスタイルと、立体的で横長のリヤコンビネーションランプによってスポーティさをアピールした。

トヨタ初代「カリーナ」のコクピット
トヨタ初代「カリーナ」のリアビュー

車両価格は、50.9万~63.4万円(1.4L車)/60.4万~70.0万円(1.6L車)に設定。当時の大卒初任給は、3.7万円(現在は約23万円)だったので、単純計算では現在の価値で約316万~394万円/375万~435万円に相当する。ちなみにセリカの価格は、57.2万~64.9万円(1.4L車)/69.4万~78.35万円(1.6L車)の設定だった。

1971年に登場したトヨタ「カリーナ1600ST」

セリカは若者から圧倒的な支持を受けて大ヒット、一方カリーナは特に派手さは好まないが、性能的にはレベル以上を求める一般ユーザーから人気を獲得した。

カリーナと言えばカリーナED

1985年にデビューしたトヨタ「カリーナED」

カリーナは、その後もスポーティなセダンとして安定した人気を獲得したが、なかでも大ヒットしたのは1985年に登場した「カリーナED」だ。実質的には3代目カリーナクーペの後継であり、プラットフォームはFFに代わったセリカと共用化していた。

1985年にデビューしたトヨタ「カリーナED」のリヤビュー

“4ドアでありながら、クーペのフォルム”のキャッチコピーでデビューしたカリーナEDは、トヨタ初のセンターピラーレスの4ドアハードトップを採用。4ドアながら車高はカリーナ・セダンより55mmも低く、セリカより15mm高いだけという、4ドア車としては当時世界で最も低い1310mmの車高だった。

1985年にデビューしたトヨタ「カリーナED」の前後シート

パワートレインは、最高出力105ps&115psの1.8L 直4 SOHC、160psの2.0L 直4 DOHCの2種のエンジンと、4速ATおよび5速MTの組み合わせ。

当時は空前のバブル景気に火がついた頃、市場では「マークII 3兄弟」に代表される豪華さが売りの“ハイソカー”の大ブームが起こっていた。一方、お洒落でスポーティな4ドアハードトップのカリーナEDは、背伸びしない若者のデートカーとして、また子供を持つクルマ好きのヤングファミリー層から支持され、約4年間で26万台を超える大ヒットモデルとなったのだ。

・・・・・・・・・・
カリーナは、“セリカのような若者が好むスポーツカーのような派手なクルマはちょっと…“と考えるクルマ好きにとっては絶好のクルマだった。見た目は落ち着いていながらもスタイリッシュで、それでいて走る楽しさを満喫できるクルマだったのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

連載 今日は何の日?

歴史 17時間前

ダイハツ「タント」が驚きのセンターピラーレス“ミラクルオープンドア”を装備し108万円~2代目誕生【今日は何の日?12月17日】

歴史 2025.12.16

日産「ローレル」のライバルはマークII! エレガントなハードトップは160万円~88年6代目発表【今日は何の日?12月16日】

歴史 2025.12.15

マツダ「CX-5」がすべてをブラッシュアップし246万円~2代目発表!【今日は何の日?12月15日】

歴史 2025.12.14

レクサス・スーパースポーツ「LFA」、3750万円限定500台の生産を14年に完了【今日は何の日?12月14日】

歴史 2025.12.13

STIチューンの最高峰Sシリーズ、スバル「インプレッサS203」が555台限定460.95万円で04年発表【今日は何の日?12月13日】

歴史 2025.12.12

スバル・WRX搭載「水平対向直噴ターボDITエンジン」が米ワーズ社「ベストエンジン10」賞を14年に受賞【今日は何の日?12月12日】