メルセデスAMGは、最新のサーキット走行に特化した、これまでで最も驚異的な一台となることが期待される“GTブラックシリーズ”を開発中だが、そのプロトタイプをカメラが初めて捉えた。

同時に、メルセデスは、コンセプトカー“AMG GT Track Sport”のティザー画像を公開。ニュルブルクリンクで目撃されたカモフラージュされたマシンが、次世代GT3レーシングカーと次期GTブラックシリーズのベースとなることを明らかにした。

メルセデスAMG GT ブラックシリーズは、メルセデスAMGが手掛けた、サーキット走行を重視した高性能スポーツカーだ。2020年にメルセデスAMG市販モデルの中で当時最もパワフルな一台として登場したもので、新世代で復活を果たす。
メルセデスによると、このプロトタイプは「史上最も過激なブラックシリーズ」の誕生へと繋がるものだという。実際、この車両の市販モデルは次期GT3レーサーのホモロゲーションモデルとして位置づけられており、ポルシェ911 GT3 RSやフォード・マスタングGTDの直接のライバルとなるようだ。
とらえられたプロトタイプは、全体の形状、ヘッドライト、キャビンは市販のAMG GTと似ているものの、全長と全幅は明らかに拡大されており、テールエンドとエアロパーツは完全に再設計されている。
フロントホイール上部のアクティブエアロフラップは、メルセデスAMG Oneハイパーカーを彷彿とさせる。また、最大限のダウンフォースと冷却性能を実現するためにボディワークに取り付けられたその他のパーツには、大型フロントスプリッター、カナード、ベンチレーション付きボンネット、そして通常ならリヤウィンドウがある位置から伸びている巨大なスワンネック型リヤウイングなどが確認できる。
マンタイが911 GT3 RS用に開発したキットに搭載されている巨大ウイングと同様に、このウイングにもウィンドウはなく、ウイングの支柱を支えるためのソリッドパネルのみが設置されている。この奇抜なプロトタイプには、他に類を見ないリヤディフューザーやサイド出しテールパイプが備わっていることもわかる。
パワートレインだが、プラグインハイブリッドシステムを採用したGT 63 S E Performanceグランドツアラーとは異なり、このプロジェクトは「妥協のない」軽量パフォーマンスとレーシングDNAに重点を置いているようだ。ボンネットの下には、AMGの4.0L フラットプレーンクランク V8エンジンの新バージョンが搭載され、独自のシャシーセッティングと様々な軽量化対策が施されているものと予想される。
先代では、最高出力730ps、最大トルク800Nmを発揮したが、新型では、1000psを超えてくるだろう。
メルセデスAMG GmbHの取締役会長、ミヒャエル・シーベ氏は、「私たちは、史上最も過激なブラックシリーズを開発している。同時に、次期GT3では、モータースポーツにおける新たな記録を打ち立てたいと考えている。その基盤となるのが、コンセプトカー『CONCEPT AMG GT TRACK SPORT』だ。
これは、当初から単なるコンセプトカーではなく、技術実証機として開発されている。これは、サーキットと公道の両方において、最高のパフォーマンスを追求するという私たちの揺るぎない決意の表れであり、AMGは、期待を超える車両を開発している。そして、次期ブラックシリーズと新型GT3はまさにそれを実現することだろう」と語っている。
ニュルを爆走するプロトタイプや、これまでに明らかになった情報や映像から見る限り、新型メルセデスAMG GTブラックシリーズは、まさに野獣のような存在になることは間違いないだろう。
先代モデルの日本国内での販売数はわずか53台だったが、新型も同レベルの販売数になるものと予想される。別次元の富裕層マニアの間では争奪戦になることだろう。















