前週に発表された注目のネタを一気に紹介する「バイクス週間ニュースダイジェスト」。今回は2026年5月18日〜24日に発表されたニュースを紹介する。

“毎日使う道具”として設計された業務特化EV

三崎未来電子が、新聞配達やデリバリー業務など法人向け配達用途を想定した電動バイク「L-noa(エルノア)」を2026年5月19日に発売した。原付一種に分類されるモデルで、家庭用100Vコンセントによる充電に対応し、一充電走行距離は約155kmを実現。近年、ガソリン原付の縮小や燃料価格高騰が続くなか、配達現場の“次世代インフラ”として存在感を強めそうな1台だ。  

L-noa最大の特徴は、趣味性やデザイン性よりも、徹底して「仕事で使う」ことを前提に開発されている点にある。新聞配達やフードデリバリーでは、一日に何十回、時には百回単位で停止と発進を繰り返す。狭い路地への進入、荷物の積み下ろし、早朝や深夜帯での静粛性も重要になる。

L-noaはこうした現場特有の課題に対応するため、インホイールモーターによるスムーズな加速性能を採用。大きなハンドル切角により狭路での取り回しを向上させたほか、フットブレーキや広いフットスペースなど、頻繁な乗降を想定した装備も盛り込まれている。  

また、大容量フロントバスケットとリヤキャリアを標準装備することで、配達用途に必要な積載性も確保。大型LEDヘッドライトや手元ライト、大型液晶メーター、USB電源ポートなど、日常業務を支援する装備が最初から搭載されている点も特徴だ。  

動力源にはリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用。業務使用を前提に耐久性を重視した構成となっており、0%から100%までの充電時間は約7時間。夜間に充電し、翌日の業務へ投入する運用を想定している。  

航続距離は約155km。これは30km/h定地走行テストによる予測値ではあるものの、一般的な都市部の配達業務では十分実用圏内といえる数字だ。途中充電を減らし、一日の業務をカバーすることを重視したセッティングが見て取れる。  

さらに、エンジン音や排気ガスを発生しないEVならではの特性も、住宅街での配達業務と相性が良い。静かなウインカーや動作音を抑えたサイドスタンドなど、細かな配慮も加えられている。早朝の新聞配達や夜間デリバリーにおいて、騒音低減は導入企業にとって無視できない要素になりつつある。  

車名の「L-noa」には、“大きな自由”という意味が込められている。“L”にはLogistics、Long ride、Large capacityという意味を重ね、“noa”には自由という想いを託したという。単なるEV化ではなく、配達業務そのものの在り方を変えたいというメーカー側の意図も感じさせるネーミングだ。  

車両サイズは全長1940mm、全幅665mm、シート高730mm。原付一種として扱いやすいパッケージにまとめられており、カラーはピュアホワイトを含む4色展開。メーカー希望小売価格は67万円(税込)となる。  

ガソリン原付の供給終了や環境規制強化が進むなか、配達業界では“次に何を使うか”が大きなテーマになっている。L-noaは、その答えのひとつとして市場へ投入された。ラストワンマイルの現場で、EVがどこまで実用性を証明できるのか。業務用モビリティ市場の新たな試金石となりそうだ。  

耳が痛い“インカム問題”に新提案|B+COMが小型スピーカー投入

サイン・ハウスは、バイク用インカム「B+COM 7X EVO / 7X」向けオプションパーツ「ヘルメットスピーカー セット series7 スモール」を5月20日より順次出荷開始した。価格は税込5390円。ヘルメット装着時に発生しやすい“耳の痛み”や圧迫感の軽減を狙った小型スピーカーとなる。一般的なインカム用スピーカーは、ヘルメット内部スペースや耳形状との相性によって圧迫感が生じるケースがある。新製品は従来比で約3割小型化した筐体を採用し、耳周辺への干渉を抑制。長距離ツーリング時の快適性向上を図った。小型化に伴う音質低下を防ぐため、音響技術にはパイオニアの技術を投入。低音補強や明瞭度向上、スピーカー特性補正などを組み合わせた「B+COM Ride Audio」に対応し、コンパクトサイズながらクリアでバランスの良いサウンドを実現した。発売に合わせ、B+COM 7X EVO向け最新ファームウェアも配信開始。専用アプリ「B+FLEX APP」からスピーカー設定を変更することで、「スモール(series7)」専用チューニングを利用できる。走行風やノイズに埋もれにくい、臨場感ある音響体験を追求したアップデートとなっている。

インカムも“着せ替える”時代へ|B+COM 7X EVO / 7X用フェイスプレート発売

サイン・ハウスは、バイク用インカム「B+COM 7X EVO / 7X」向けアクセサリー「フェイスプレート」を5月20日より順次出荷開始した。価格は各1980円(税込)。インカム本体の外観を手軽にカスタマイズできるアクセサリーパーツとして展開される。今回追加されたフェイスプレートは、レッド、グレー、ホワイト、ブラッククロームといった定番カラーに加え、七宝、カモフラージュ、トリコロール、ホロ サイバーなど個性的なデザインもラインナップ。ヘルメットカラーや愛車のデザインに合わせたコーディネートを楽しめる構成となっている。対応機種はB+COM 7X EVOおよび7X。交換によってインカム本体の印象を大きく変化させられる点が特徴で、機能性だけでなく“見せるインカム”としての楽しみ方を提案する。近年のバイク用品市場では、性能だけでなくファッション性や個性表現への需要も拡大。B+COMシリーズも通信機器としての役割に留まらず、ライダーのスタイルを演出するアクセサリーとして存在感を強めつつある。

SHOEI専用設計でスマート装着|Cardoが一体型インカム「4X-S」を発売

バイク用インカムブランドのCardo Systemsは、SHOEI製ヘルメットに一体化して装着できる新型インカム「4X-S」を5月22日より発売する。対応モデルはGT-Air3、NEOTEC3、J-Cruise3で、価格は税込4万6800円。プレミアム路線を掲げるCardoらしく、高性能とスマートな装着性を両立したモデルとなる。4X-Sは、ヘルメットのフォルムを崩さない専用設計を採用。外付け感を抑えた自然な一体感が特徴で、ツーリング時の快適性やデザイン性を重視するライダーに向けた製品となっている。音響面ではJBL製スピーカーを採用し、高品質なオーディオ体験を実現。メッシュ通信にも対応し、グループツーリング時の安定したコミュニケーションを可能にする。さらにCardoは、同シリーズ上位機種となる「PACKTALK-S」も投入予定。こちらはTELEC認証取得後に発売される見込みで、より高機能なコミュニケーション性能を備えるモデルとして展開される。2003年創業のCardo Systemsは、イスラエル・テルアビブに本社を置くインカム専門メーカー。現在は世界100カ国以上で年間100万台以上を販売しており、二輪向け通信機器市場を代表するブランドのひとつとして存在感を高めている。

“少し近い”を実現|KLX230SHERPA用イージーフィットバー発売

プロトは、ポジション調整系ブランド「EFFEX(エフェックス)」から、Kawasaki KLX230 SHERPAおよびSHERPA S’26向け専用ハンドル「イージーフィットバー」を発売した。価格は税込1万2100円。純正ハンドルより“少し手前”にくるポジションを実現し、快適性と操作性の向上を狙う。イージーフィットバーは、純正比で7mmアップ、7mmバックとなる専用設計を採用。わずかな変更ながら、ライダーの上体姿勢や腕の自然な角度に変化を与え、長距離走行やオフロード走行時の疲労軽減を図る。EFFEXが掲げる「最小にして、最大の効果」というコンセプトを体現した製品だ。素材にはアルミを採用し、アルマイト仕上げによって質感と耐久性を向上。カラーはシルバー、ブラック、ゴールドの3色を用意する。さらに、スイッチボックス用の回り止め穴加工を施しているため、純正同様の装着が可能。ブレーキホースやハーネス類の交換も不要で、比較的手軽にポジション変更を行える点も特徴となっている。近年のアドベンチャー/トレール市場では、ライダー体格や用途に合わせた“自分仕様”への需要が拡大。イージーフィットバーは、KLX230SHERPAの扱いやすさをさらに引き出すカスタムパーツとして注目を集めそうだ。

“小さな軽トラ”をもっと便利に|ブレイズ イーカーゴに専用カバー登場

ブレイズは、特定小型原付「BLAZE e-CARGO(ブレイズ イーカーゴ)」向けの専用カバーを発売した。4輪構造による安定性と大容量荷台を備え、“小さな軽トラ”として注目を集める同モデルに対し、雨天時や屋外保管での使い勝手向上を求める声を受けて開発されたオプション製品となる。  専用カバーには210Dオックスフォード生地を採用し、裏面にはシルバーコーティングを施した。防水性に加え、遮熱性やUVカット性能も備え、雨やホコリ、紫外線から車体を保護する。荷台に積載した荷物を覆える点も特徴で、防犯面にも配慮した設計となっている。  また、コンパクトな車体サイズに合わせた設計により、一般的な軽トラックでは難しい“車体丸ごと保護”を実現。未使用時は折りたたんで収納袋に収めることができる。価格は税込8,800円で、2026年9月頃から順次発送予定。ブレイズは今後も専用オプションを拡充し、多様な利用シーンに対応していくとしている。 

漆黒仕様の“カブ”が鍵になる|1000個限定「スーパーカブキーチェーン BLACK EDITION」登場

フェイスが展開するノリモノ雑貨ブランド「CAMSHOP.JP」は、Honda公認ライセンス商品「スーパーカブキーチェーン BLACK EDITION」の予約販売を開始した。Hondaの名車「Super Cub」をモチーフにした3Dメタルキーリングで、1000個限定の特別仕様となる。  本商品は、スーパーカブの車体フォルムを立体的に再現したメタルキーリングに、ロゴプレートとHonda Wingマークチャームを組み合わせたデザインを採用。発売直後に完売したシルバーカラー版をベースに、全体をブラックメッキで仕上げることで、重厚感と高級感をさらに高めている。  プレートには「Super Cub」の刻印を施し、Wingマークチャーム裏面には「Live to Ride」の文字を刻印。さらに1000個限定生産を示すシリアルナンバーも付与され、コレクターズアイテムとしての魅力も備える。専用ボックス入りのため、ギフト用途にも対応する。  CAMSHOP.JPは、HondaやSuzukiなど国内メーカーの公式ライセンス雑貨を展開するブランドとして知られ、日常で“乗り物文化”を楽しめるアイテムを提案している。  

排気量では測れない魅力|トライアンフ「400ccフェア」開催

Triumph Motorcyclesの日本法人であるトライアンフモーターサイクルズジャパンは、5月23日から6月28日まで全国の正規販売店で「トライアンフ400ccフェア」を開催する。今回のフェアは、新型「THRUXTON 400」と「TRACKER 400」のデビューを記念したもので、同ブランドの400ccシリーズを体感できる内容となる。対象車種はTHRUXTON 400、TRACKER 400に加え、SPEED 400、SCRAMBLER 400 X、SCRAMBLER 400 XCの計5モデル。軽快なハンドリングや現代的な性能に加え、英国ブランドらしいクラシカルなデザインを融合したモデル群として展開される。フェア期間中は各モデルの試乗が可能で、400ccクラスの新たな魅力を訴求する。  また、対象車種を試乗した来場者には「TRIUMPH オリジナル ショルダーポーチ」をプレゼント。トライアンフは“400ccは妥協ではない”というメッセージを掲げ、排気量だけでは語れない走りやスタイルの価値を提案している。   

世界が注目する日本のカスタム文化 「CUSTOM WORLD JAPAN 2026」開催決定

バイカーズパラダイスは、開業7周年記念企画展の第2弾として「CUSTOM WORLD JAPAN 2026」を7月11日から9月6日まで、バイカーズパラダイス南箱根で開催する。日本を代表するトップカスタムビルダーたちのマシンが一堂に集結する大型企画で、国内外から大きな注目を集めそうだ。  会場には、平和モーターサイクル、Chabott Engineering、チェリーズカンパニー、CUSTOM WORKS ZON、46Worksなど、世界的評価を受けるビルダーが参加。Triumph TR6やBMW R nineT、DUCATI M900などをベースにした珠玉のカスタムマシンが展示され、日本独自の造形美や高度なメタルワーク、走行性能へのこだわりを体感できる内容となる。  開催初日の7月11日には、キックオフイベント「CustomBikeMTG」も実施。一般参加型カスタムコンテストやデモラン、限定グッズ販売なども予定されており、単なる展示イベントに留まらない“体験型カスタムカルチャーイベント”として展開される。  

秋のKCBMは広島・鹿児島へ|カワサキファン集結イベント開催決定

カワサキモータースジャパンは、2026年後半に開催する「カワサキコーヒーブレイクミーティング(KCBM)」のスケジュールを発表した。全国のカワサキファンが集う人気イベントとして知られ、今年は10月18日に広島、11月29日に鹿児島で開催される。会場は、広島県廿日市市のめがひらスキー場と、鹿児島市のドルフィンポート跡地。1998年から続くKCBMは、無料コーヒーサービスを中心に、ライダー同士の交流や車両展示、出展ブース巡りを楽しめるファンイベントとして定着している。イベントでは、KCBMロゴモニュメントを使ったフォトスポットや、KAZE会員限定の「KAZEグリーンチャレンジ」も実施。さらに、SNSへ「#カワサキ」「#KCBM」のハッシュタグ付き投稿を行った来場者には、2026年限定ステッカーが配布される。コーヒーサービスは“マイカップ持参”が参加条件。会場ではオフィシャルマグカップも販売され、愛車を眺めながらコーヒー片手に語り合うという、KCBMならではの空気感が今年も各地で展開される。

トライアンフ新型400ccが店頭上陸|THRUXTON 400&TRACKER 400展示開始

トライアンフモーターサイクルズジャパンは、新型400ccシリーズ「Triumph Thruxton 400」および「Triumph Tracker 400」の入荷・展示を全国の正規販売店で開始した。3月の大阪・東京モーターサイクルショーで披露された注目モデルが、ついに店頭へ並ぶ。THRUXTON 400は、トライアンフ伝統のカフェレーサースタイルを受け継ぎながら、扱いやすい400ccクラスへ落とし込んだモデル。軽快なエンジンフィールと引き締まったシルエットを特徴とし、“速さだけではないスタイルで走る楽しさ”を提案する。一方のTRACKER 400は、フラットトラックレーサーをモチーフとした大胆なデザインを採用。ゼッケンプレート風グラフィックやスポーティなシートカウルを備え、レーシングイメージを色濃く打ち出した。価格はTHRUXTON 400が84万9900円〜86万2900円、TRACKER 400が80万9900円〜82万2900円。カラーごとに異なる設定となる。すでに試乗申し込みもスタートしており、実車確認とあわせて全国ディーラーで体感できる。近年のトライアンフは400ccクラスを“エントリーモデル”ではなく、ブランドの世界観を凝縮した戦略モデルとして展開。クラシックデザインと現代性能を融合した新シリーズは、日本市場でも存在感を強めそうだ。

スズキ直営店のレンタル網拡大|浦和・世田谷で新サービス開始

スズキ二輪は、「スズキワールド バイクレンタル」の新規取扱店として、「スズキワールド浦和」と「スズキワールド世田谷」でのサービス展開を開始した。予約受付は5月23日午前10時からスタートする。レンタルサービスでは、話題の最新スズキ車を気軽に体験可能。ETCとUSBまたはDCソケットを標準装備し、胸部プロテクターの無償貸し出しにも対応する。さらに、国家資格整備士による整備済み車両を用意し、任意保険やロードサービスも基本料金に含まれる。  浦和店ではSuzuki GSX250R、Suzuki DR-Z4SM、Suzuki GSX-8TT、Suzuki V-Strom 800の4車種を展開。一方、世田谷店ではSuzuki V-Strom 250SX、DR-Z4SM、Suzuki GSX-8R、GSX-8TTをラインアップする。  近年は“購入前にじっくり試したい”というニーズが高まっており、メーカー直営レンタルの存在感は拡大傾向にある。ツーリング用途だけでなく、購入検討や大型バイク体験の入り口としても活用が進みそうだ。

東京東部の新拠点誕生|「バイク王 墨田店」5月29日オープン

バイク王&カンパニーは、東京都墨田区に新店舗「バイク王 墨田店」を5月29日にオープンする。東京都東部エリアの新拠点として、バイクの買取から販売まで幅広く対応する店舗となる。店頭には126cc以上を中心に厳選した中古車約70台を常時展示。特に大型バイクや趣味性の高いモデルを充実させるほか、全国店舗からの取り寄せにも対応する。墨田区という立地は、都内各地へのアクセス性に優れており、通勤利用からツーリングユーザーまで幅広い層を見込む。オープン記念イベントも開催され、5月30日と31日には抽選会を実施。QUOカード1万円分やJCBギフトカード、漫画「バリバリ伝説」とのコラボトートバッグなどが用意される。さらに、126cc以上のバイク購入者を対象に最大3万ポイントのVポイントを付与するキャンペーンも6月28日まで展開する。加えて、数量限定の特選車販売も実施。50ccクラスは12万9800円から、51〜250ccクラスは19万8000円から用意され、オープニング価格として販売される。バイク需要が高まる夏シーズンを前に、新たな販売拠点として注目を集めそうだ。