FERRARI LUCE

フェラーリ初のEVが示す新たな方向性

向かって左端がマッタレッラ大統領。隣からエルカン会長、ピエロ・フェラーリ副会長、ヴィーニャCEO。
左からマッタレッラ大統領、エルカン会長、ピエロ・フェラーリ副会長、ヴィーニャCEO。

5月25日、フェラーリのジョン・エルカン会長、ピエロ・フェラーリ副会長、ベネデット・ヴィーニャCEOらがローマにあるクイリナーレ宮殿を訪問し、「ルーチェ」をマッタレッラ大統領に披露した。ルーチェはイタリア語で“光”を意味する。ブランドが培ってきたパフォーマンス哲学を継承しながら、電動化時代に向けた技術革新を体現するモデルとして位置づけられている。

デザイン面でも、ルーチェには従来のフェラーリとは異なる新しい方向性が示されている。フェラーリはこのモデルについて、既存モデルの単なるEV化ではなく、“新時代のフェラーリ”を象徴する存在であることを強調している。長年にわたりV12自然吸気エンジンやハイブリッド技術を通じて、高性能車を進化させてきたフェラーリにとって、ルーチェは本格的な電動化時代への第一歩となるモデルでもある。

翌日にはローマ教皇レオ14世とも面会

ローマ教皇への披露は、フェラーリが世界にメッセージを発信する機会として重要な意味を持つのだろう。
ローマ教皇への披露は、フェラーリが世界にメッセージを発信する機会として重要な意味を持つのだろう。

翌26日には、エルカン会長とヴィーニャCEOを含むフェラーリ代表団がローマ教皇の夏季離宮「カステル・ガンドルフォ」を訪問し、教皇レオ14世と面会した。フェラーリによれば、この場でもルーチェが教皇に紹介されたという。フェラーリとローマ教皇の面会は象徴的な意味合いも大きい。長年にわたり内燃機関の魅力を追求してきたブランドが、電動化という大きな変革期を迎える中で、その未来像を世界に示す機会にもなった。

フェラーリの“次の時代”を象徴する1台

ルーチェの後席に座るセルジョ・マッタレッラ大統領(右)とピエロ・フェラーリ副社長。
ルーチェの後席に座るセルジョ・マッタレッラ大統領(右)とピエロ・フェラーリ副社長。

国家元首とローマ教皇というイタリアを象徴する2人に相次いで披露されたことは、このモデルが単なる新型車ではないことを示している。内燃機関を象徴してきたフェラーリが、電動化という新たな領域でどのような価値を提示するのか。ルーチェは、その方向性を示すモデルとなりそうだ。

フェラーリ初のフル電動スポーツ「ルーチェ」のエクステリア。

フェラーリ初のフル電動4モーターAWD「ルーチェ」がワールドプレミア「日本での販売価格7623万円」【動画】

フェラーリは、同社初のフル電動スポーツ「ルーチェ(Luce)」をワールドプレミアした。4モーターを備えた専用プラットフォームをベースに、「LoveFrom」による個性的なデザインを採用。0-100km/h加速2.5秒、最大航続距離530km超というスペックを実現している。